「L' ETUDIANTE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年のフランス映画の「スチューデント」である。「ラ・ブーム」のソフィー・マルソーが女子大生に扮し、切ない恋心を抱く若い女性を演じたラブ・ロマンスである。また「女子大生版『ラ・ブーム』」とも言われる本作であるが、「ラ・ブーム」のビックが成長して女子大生になっての物語という雰囲気がある作品でもある。(全く関係ない作品ですが...)
作品データを記しておくと、製作はアラン・ポワレ、監督はクロード・ピノトー、脚本はダニエル・トンプソンとクロード・ピノトーの2人、撮影はイヴ・ロダレック、音楽はウラディミール・コスマである。そして出演は、ソフィー・マルソー、ヴァンサン・ランドン、エリザベート・ヴィタリ、ジャン・クロード・ルゲイ、エレナ・ポンペイ、ブリジット・シャマラン、たちである。
女子大生のヴァランティーヌ。彼女は教授資格試験のために猛勉強の日々を過ごしていた。そんな中、息抜きのために訪れたスキー場でヴァランティーヌは音楽家・エドゥアールと知り合う。忙しい生活を送っているヴァランティーヌだったが、次第に彼に惹かれていくようになるが、ある日、彼には才子がいることを知ってしまい...
恋人と衝突品柄しながらも、お互いを受け入れて変わっていく姿は、背伸びをしていない等身大の姿であって、とても共感できるところであり、ソフィーも大人になったと言うことを感じさせてくれる。とにかく、本作はソフィーが輝くように撮られているということで、ソフィーの魅力が満載の作品でもある。(ソフィーの動く写真集と言ってもいいでしょうね。)
ただ、当時のソフィーは「ラ・ブーム」の後、作品にも恵まれず、精神的にも参っていた時期でもあった。ただ、作品の中ではそういう所は一切見せておらず、後にフランスを代表する大女優に成長するだけの器を持っていたということも垣間見られる。
それにしても、本作の日本での扱いはあまりにも酷すぎる。というのは、本作のソフトに関してだが、タイトルに「ヘア無修正版」という文言が入っているのである。しかも、「エロスコレクション」という言葉も使っているのだから、それを見たら誰もがポルノ映画だと思ってしまいます。(確かに「芸術」か「猥褻」か?と言う論争は映画の世界にはあるが、本作はそこまでの描写は無いのだし、どうしてそういう扱いを受けることになるのか、理解できません。→見たら分かります。)
外野の声(ソフィーの魅力に対する反発か?)は無視して、しっかりと見てもらいたい作品である。(バカな宣伝文句に乗せられて、そちらを期待すると、空振りします。)
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