THE FRENCH LIEUTENANT'S WOMAN(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は、1981年のイギリス映画の「フランス軍中尉の女」である。この作品は、イギリスの作家であるジョン・ファウルズの原作小説の映画化作品であり、劇中劇(映画の撮影という設定)と現実の世界の女と男の愛の物語を二重構造としたものであり、いずれの世界でも不倫関係にあるという所が面白い設定である。劇中の映画の物語は事態設定が19世紀の中頃という設定となっているため、所謂コスチューム・プレイが見られるが、現代(1980年)の物語ということで、よく見ていないと頭がこんがらがってきます...
映画データを記しておくと、製作はレオン・クロア、監督はカレル・ライス、原作はジョン・ファウルズ、脚本はハロルド・ピンター、撮影はフレディ・フランシス、音楽はカール・デイヴィスである。そして出演は、メリル・ストリープ、ジェレミー・アイアンズ、リンジー・バクスター、ピーター・ヴォーン、リズ・スミス、ペイシェンス・コリアー、ジョン・バレット、レオ・マッカーン、リチャード・グリフィス、リチャード・ホープ、デヴィッド・ワーナー、アラン・アームストロング、ペネロープ・ウィルトン、たちである。
物語は、1980年、イギリスのある田舎町で映画「フランス軍中尉の女」という作品の撮影が始まっていた。主演はアメリカ人女優のアンナとイギリス人の若手男優のマイクである。映画の舞台は19世紀の中期のビクトリア朝時代で、恋愛ドラマである。そのストーリーは、フランス軍の中尉と愛しあいながらも捨てられて、周囲からは娼婦呼ばわりをされる女と、彼女の婚約者である若い考古学者の愛を描いている。で、この作品の撮影が進んでいくが、主演のアンナとマイクの二人も映画のストーリーと同様に進展していくが、二人とも不倫関係であった...
音楽の方は、19世紀の雰囲気を巧みに表現したものと、メロドラマにはピッタリのものとが混じっていて、これがなかなかのものである。で、サントラ盤の収録曲は以下の全13曲である。『Sarah's Walk』『Proposal』『Period Research』『Her Story』『Decision Taken』『Towards Love』『Location Lunch』『Together』『Domestic Scene』『Resurrection』『House In Windmere』『End Of Shoot Party』『Happy Ending』。
本作は二重構造の作品になっていると言うことで、ちょっとややこしい所があるものの、そこは名優・メリル・ストリープですから、安心してみていることが出来る。また、綺麗な風景、華麗なビクトリア朝時代の装飾品など、見所はたくさんある。音楽と共に映画をしっかりと堪能しましょう。
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