「LE LIVRE DE MARIE JE VOUS SALUE MARIE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1984年のスイスとフランスの合作映画の「ゴダールのマリア」である。尚、この作品には、冒頭に短編の「マリアの本」という作品が付いている。現代の「処女懐胎」を真摯に描いている作品である。が、本作はそれ以上に、ローマ教会が色々と口を出したことによって有名になった。(宗教的な立場でクレームを付けたが、それによって世界中に派手に宣伝になったという皮肉な所が何とも言えません。)
映画データを記しておくと、「マリアの本」の監督と脚本はアンヌ・マリー・ミエヴィル、本作の本編(「こんにちは、マリア」)の監督と脚本はジャン・リュック・ゴダールである。撮影はジャン・ベルナール・ムヌー、カロリーヌ・シャンプティエ、ジャック・フィルマン、イヴァン・ニクラスたちで、音楽はフランソワ・ミュジーである。そして出演は、「マリアの本」にはブルーノ・クレメル、オーロール・クレマン、レベッカ・ハンプトン、本編である「こんにちは、マリア」にはミリアム・ルーセル、ティエリ・ロード、フィリップ・ラスコット、ジュリエット・ビノシュ、たちが出演している。
タクシー運転手のジョセフはジュネーブに住んでいる。彼はジュリエットという女性に恋されていたが、彼の頭にあるのはジュリエットの同級生のマリーの方だったが、マリーは素っ気なかった。そんな中。天使ガブリエルが現れて、マリーに近く身籠もることを告げた。(誰の子までは伝えない。)で、懐妊したマリアだったが、彼女は処女だった。これにジョゼフは...
この作品にはバッハの音楽が全編を通して使われているのだが、それがまた何とも言えない味を出している。そんなサントラ盤が欲しいところなのだが、それが無いのが残念な所である。といっても、ゴダール作品ということなので、映画の方だけでもしっかりと見ましょう。(でも、こういう題材って、日本人には根本的に向いていないか...)
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