TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS『LET ME UP (I'VE HAD ENOUGH)』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表された彼らの8th.アルバム(スタジオ盤としては7枚目)である。相変わらずの自分たちのペースで、アメリカン・ロックわしている彼らであるが、何故か本アルバムは売れなかった。前作からの大きく変化したということもなく、次作で大きく変身するということもなかったのですけどねぇ...(少しの変化はありましたけど...)勿論、クオリティが劣っているとか、捨て曲ばかりを集めた、というようなものでもなく、水準以上のレベルを保っている。まあ、大きなシングル・ヒットが生まれなかったというのがアルバム・ヒットの足を引っ張った形になったのでしょうが、決して悪いものではないんですけどねぇ...
収録曲は以下の全11曲である。『Jammin' Me』『Runaway Trains』『Damage You've Done』『It'll All Work Out』『My Life/Your World』『Think About Me』『All Mixed Up』『Self-Made Man』『Ain't Love Strange』『How Many More Days?』『Let Me Up (I've Had Enough)』。
この中からの筆者のお薦め曲は、『Runaway Trains』『Damage You've Done』『My Life/Your World』『Think About Me』という所に、『Jammin' Me』とアルバム・タイトル・ナンバーである『Let Me Up (I've Had Enough)』を強力にプッシュしておきます。
ギターを中心としたシンプルなサウンドであるが、広大なアメリカの大地を感じさせる泥臭さが感じられるということで、アメリカ人には受けそうなサウンドであるのですけどねぇ...
セールスの点では確かに転けた本アルバムであるが、セールスが良ければクオリティが高いアルバムということはイコールではない。(と言うよりも、クオリティが高いアルバムは意外とセールスの点では苦戦する傾向がある。→だからこそ「隠れた名盤」というものが実に数多く存在するのである。)'70's後半から'80's前半の彼らの活躍を知っている者にとったらしっかりと抑えておきたいアルバムである。
コメント 0