「倩女雲雨情」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年の香港と台湾の合作作品の「チャイニーズ・ゴースト・ウェディング 霊幻花嫁」という作品である。このタイトルから「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」と「霊幻道士」シリーズの名前が浮かぶが、その通りである。(やっぱり、香港と台湾の合作らしく、ハチャメチャな作品である。)ちなみに、これらの作品と本作の時間関係を記すと、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」は1987年の作品であり、第2作はこの時点ではまだ製作されていなかった。一方、「霊幻道士」は1985年に第1作が製作され、1989年には「完結編」と題された第4作が製作された年である。(が、第5作も製作された年でもある。)いずれもが多くの亜流作品を生み出すことになったが、本作は誰でもが考えそうなことを実際にやってしまった作品でもある。(そういうことをやるのが香港+台湾である。)
当然のように、日本では劇場未公開であるが、ビデオの方はリリースされている。(現在は間違いなく廃盤でしょうが...)
作品データを記そうとしても、殆ど情報がなく、分かっているのは監督はチャン・キッ、出演はエミリー・チュウ、伊藤さやか、岸本優美、恵天賜、龍冠武、たちということである。(香港と台湾の合作に日本からも出演者がいます。)
物語は、タイトルからある程度想像できるが、10人いたら9人までもの予想が的中しているだろう。(が、逆に、そういう期待通りに裏切らないストーリーというのはある意味では親切である。)
ある夜、町の青年が美女と出会い、二人は恋に落ちる。が、彼女は人間ではなくて妖怪だった。青年の親友が彼女の正体を見破り、また、彼女の背後には魔王がいて、魔王に戦いを挑んでいくことになる...(→まんまでしょう... B級、C級ではなく、E級のノリです。)
本作の主演は、台湾出身で、'80's後半の香港映画界の人気を集めた朱寳意(エミリー・チュウ)ということで、一応見所は用意されている。(ジャッキー・チェン主演の「ファースト・ミッション」や「九龍の眼」、香港ノワールとして有名な「男たちの挽歌」「男たちの挽歌II」等に出演している。→「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」で、台湾出身の香港でのトップはジョイ・ウォンに奪われましたけど...)
本作はあまりにも無名の作品であるが、ネタに鳴っている作品は有名なものであり、映画話のネタにするにはよろしいのでは。(多くを期待して見てはいけませんよ。)
↓ビデオです。(DVD化は)
↓エミリー・チュウの出演作をいくつか
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