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「緋牡丹博徒」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー・シリーズの第6弾として「は」行の作品を何かと思っていたが、これがなかなか見当たらない。「旗本退屈男」シリーズがあるが、この作品は戦前の9本に戦後の21本を合わせて30本もあり、しかもDVD化されていないのと、ビデオも全作揃っていないということで、シリーズとして取り上げることは断念した。(いずれ、何本かは取り上げるつもりです。)で、ヒーローではなくヒロインということにして、「緋牡丹博徒」シリーズを取り上げることにした。

このシリーズは1968年から1972年の間に全8作が製作されたシリーズであり、鶴田浩二や高倉健の任侠作品と共に人気の高い藤純子主演の女任侠シリーズである。緋牡丹の刺青のある緋牡丹のお竜の女ながらの義理と人情の世界に生きる姿は、藤純子ならではのものであり、彼女がいなかったら本シリーズは絶対に成立しないという作品である。(だからこそ、昨今のリメイク・ブームでも、リメイクという話は出てこない...(まあ、本作のような作品感の世界は現在では無理なんでしょうね...)→最近になって思うのは、堀北真希ちゃんにやらせてみたいと思うようになってきました。でも、まだ若い(ティーン)ということもあって、早くても数年先でしょうが...)

シリーズの方も、作品を重ねるにつれてますます良い味が出てくるようになり、後ろの方の作品は傑作揃いである。そんなシリーズが終了したのは、主演の藤純子が引退したためである。人気シリーズであれば、2代目を立ててシリーズを続けるのが普通であるが、それだけ本作は藤純子のはまり役であり、彼女しか考えられなかったということでもあります。

で、今回は、そのシリーズの第1作となる記念すべき作品の1968年の「緋牡丹博徒」です。最初に映画データを記しておくと、1968年の東映京都の作品で、時間は98分である。監督は山下耕作、脚本は鈴木則文、撮影は古谷伸、擬斗は谷明憲、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、藤純子、高倉健、若山富三郎、待田京介、大木実、山本麟一、若水ヤエ子、疋田圀男、金子信雄、土橋勇、清川虹子、山城新伍、鈴木金哉、遠山金次郎、江上正伍、三島ゆり子、たちである。

矢野組の一人娘の竜子。父は何者かによって闇討ちされた。ということで、父の仇を討つために竜子は全国の賭場を流れ歩いていて、いつしか「緋牡丹のお竜」と呼ばれるようになっていた。そんな中、ようやく仇を捜し出したお竜は、一匹狼のやくざ・片桐の助けを借りて悲願を果たそうとするが...

一時代を築いた作品であるだけに、製作から40年近くが経過した現在でも惹かれるものがある。(当時、人気を集めたということも容易に理解できます。)藤純子の凛々しさ、力強さ、美しさの虜になってしまいます。また、高倉健がまたまた渋くてカッコイイ!

こういう作品は最近は製作されないのが残念な所である(色々と社会情勢もあるでしょうけどねぇ...)が、本シリーズのように魅力的で現在でも色褪せない作品があるのですから、しっかりと鑑賞しましょう!

 

緋牡丹博徒

緋牡丹博徒

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/07/21
  • メディア: DVD

↓コミックもあります

緋牡丹博徒お竜仇討ち旅

緋牡丹博徒お竜仇討ち旅

  • 作者: かどた ひろし
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: コミック


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