「犯人に告ぐ」 [映画(邦画)]
この作品は、今年の秋に劇場公開される作品で、WOWOWが制作した劇場作品である。6/24夜に劇場公開に先駆けてWOWOWが一夜限りの先行放送ということで、劇場公開前に放送してくれたということで、これは映画館に行く必要は無くなったということでしょうか...?いや、感想や意見を求めていたから、寄せられた意見を参考に、不評だった所に多少の修正を行って、それを劇場にかけるかも...?→試写会を開催しても同じことは可能だが、今回のやり方の方がより多くの人が見ることが出来るため、それだけ色んな意見があるでしょうし...
作品データを記しておくと、原作は雫井脩介、監督は瀧本智行、脚本は福田靖である。そして出演は、豊川悦司、石橋凌、片岡礼子、小澤征悦、井川遥、笹野高史、松田美由紀たちである。
物語は、児童誘拐事件が発生。それを捜査する神奈川県警と警視庁の連携ミスもあって、身代金受け渡しの際、犯人を取り逃がしてしまった。指揮を執っていた巻島は左遷される。6年の歳月が流れ、川崎で連続児童殺害事件が発生、巻島は再び捜査本部に呼び戻された。彼はテレビに出て「バッドマン」と名乗る犯人に呼びかける劇場型捜査を始めたが...
サスペンス・タッチで物語は進んでいくが、ここにはスーパーマンのような人物は登場しない。失敗もするし、組織を守ろうと自己保身に走る人たちということで、人物に関してはとてもリアルに描かれている。また、報道陣が「マスコミ」という一面と「マスゴミ」という側面を現している所には唸ってしまう。(それぞれの思惑が複雑に絡み合い、これが重厚なドラマを見せてくれる。)で、ストーリー展開に引き込まれてしまって、ラストまでハートを掴んだままで物語が進んでいきます。
が、今回の放送を見たことで、犯人や、それぞれの立場の人々の思惑、更には黒幕的な存在など、全てが分かってしまったということで、劇場に足を運ぶかと言われれば、筆者は「90%以上"No"」(→多少の修正があれば劇場に行くかも知れませんが...)と答えます。(再度見るなら、録画してあるのでそれを見ます)が、これからという方は劇場に足を運んでも損はしないと思います。ただ、WOWOWが「エンタテイメント」と言う言葉を使って宣伝しているが、「サスペンス」という点では確かに「エンタテイメント」であるが、「明るく楽しい」という所が無かったので「笑って楽しむ娯楽」という意味での「エンタテイメント」ではありません。ということで、「2回以上劇場に足を運ぶ」ということは筆者にはあり得ない作品でした。
↓原作小説はこれです。
コメント 0