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YES『CLOSE TO THE EDGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、1972年に発表された彼らの5th.アルバムであり、邦題は「危機」と付けられたアルバムである。本アルバムと同じ年に発表した前作「FRAGILE」の大作志向を更に推し進めて、クラシックのアルバムのような一大叙情詩として完成させたアルバムである。何せ、当時のアナログ盤(勿論LPのことです。)では、A面がアルバム・タイトル・ナンバーの1曲、B面に残りの2曲が収録ということで、ロックの世界ではあり得ない構成でしたからね。で、当然のように本アルバムも大ヒットを記録していて、Billboardのアルバム・チャートで最高位3位を獲得している。尚、年間チャートでは、発売時期の影響もあって、1973年の年間アルバム・チャートでは93位にランクインしている。

収録曲は、オリジナル盤では3曲であったが、現在は4曲のボーナス・トラックが追加されて以下の全7曲が収録されているリイシュー盤がリリース(2003年)されている。(後ろの4曲がボーナス・トラックである。)『Close To The Edge』『And You And I』『Siberian Khatru』『America (Single Version)』『Total Mass Retain (Single Version)』『And You And I (Alternate Version)』『Siberia (Studio Run-Through Of "Siberian Khatru")』。

オリジナル盤に収録の3曲は、いずれもが大作であって、「プログレ」と呼ばれるだけの壮大なスケールの曲である。(今までに多くが語られているということもあるので、ここでああだこうだと言う必要も無いでしょう...)

で、4曲のボーナス・トラックに注目することになるが、2曲は「Single Version」ということなので、これはこれで要点を凝縮されたものであり、これも悪くない。が、後ろの2曲はちょっと辛い所がある。『And You And I』はフル・バージョンと同居するということもあって、やっぱりオリジナル盤の方が(聴き慣れたこともあって)スケールダウンしているように感じてしまう。『Siberian』の方も同様で、これは『Siberian Khatru』のリハーサルということで、貴重なものであるが、完成した『Siberian Khatru』を聴き慣れているということもあって違和感が浮かんでしまう。→よくあることだが、オリジナル・アルバムに、そのアルバムからシングル・カットされた曲の別バージョンを追加した(比較的安易な)ボーナス・トラックという範疇に収まってしまっている。

とは言っても、リイシュー盤は、ジャケットの方にも手が加えられていて、新たに書き加えられた所がある。「プログレ」のアルバムは、そのサウンドだけではなくて、ジャケットまで含めたトータルでアルバムが製作されているものであり、サウンドだけが秀でていても、アルバムとしては完璧とは言えないだけに、こういう配慮がされているというのは、「当然だろう」とも思うが、そういう事が行われるということ事態珍しいので、大いに評価できる。

ただ、筆者は、オリジナル(3曲収録)に対して、リイシュー盤は5曲(2曲のシングル・バージョンまで含む)のアルバムに2曲のボーナス・トラックが追加された、と考えるのが良い、と思う。それにしても、オリジナル盤の3曲は発表から35年になろうとしているが、本当に現在でも色褪せない名曲である、と改めて感じさせてくれます。じっくりと聴き込みましょう!

 

↓3曲収録のオリジナル盤

Close to the Edge

Close to the Edge

  • アーティスト: Yes
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1994/08/16
  • メディア: CD

↓リイシュー盤

Close to the Edge

Close to the Edge

  • アーティスト: Yes
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2003/08/26
  • メディア: CD
危機

危機

  • アーティスト: イエス
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/09/10
  • メディア: CD


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