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恋日・ニュータイプ・1話[改訂版] [ドラマ]

MBSで、「恋する日曜日 ニュータイプ」の放送が始まった。(この作品も非常に面白い作品です。)BS-iの本放送から9ヶ月弱での放送ということになるが、MBSとしたらこれだけのディレイで放送を開始するというのは、実は早い方である。(「銭形雷」は9ヶ月と2日でしたから、それよりも僅かに早いということになる。)本作についてはBS-iの本放送の時に記しているが、何と言っても当時の筆者は「恋日」というタイトルがあることに疑問があり、それがベースになっていたということもあるので、今回のMBSの放送は全13話を最後まで見ていて、考えも変わっているので、「[改訂版]」として記すことにしました。(でも、全話記すかどうかは分かりません。)尚、BS-iの本放送時に記したものは、ここをクリックすればご覧頂けます。

「恋する日曜日」の名前があるが、本作は「ケータイ刑事」のノリの作品であって、(自分の力に気づいていない)女子高生の超能力者と、超能力を持っていないことをひた隠しにする胡散臭い超能力研究家のおじさんのコンビが繰り広げる「超能力コメディ」である。が、このコンビ以外にも複数の超能力者が物語に登場し、オムニバス作品である「恋日」らしい物語もあります。

一応、女子高生・多々野ユリが主役と言うことになっているが、実質的には伝説の超能力者・みのるが影の主役である。(全13話では決着が付いていないので、是非とも2nd.シリーズを製作してもらいたいところです。→早くても「ケータイ刑事 銭形海」の終了後でしょうから、一番早くても2008年1月からでしょうが...)

初回と多々野ユリが登場しない5,7,8,10,12話の6回はOPナレーションが無く、それ以外の7回は30秒のOPナレーションが最初に付くというOP+主題歌(主題歌「片翼の神」を歌っているのは主演の南沢奈央ちゃんです。→「ニュータイプ」では主題歌に関してはテロップで何も出ないが、BS-iの本放送の開始前に放送された「ニュータイプ・ナビ」を見ていたら分かります。尚、未だにCDの発売はありません。)でスタートする物語。どことなく、エンヤの様な雰囲気のある曲(中盤以降の物語を見たら、この曲の歌詞に唸ってしまいます。)です。で、バックの映像には本作の準レギュラーの3人(中園有紀(田中有紀美さん)、内藤怜奈(小山田サユリさん)、津木野ユリ(6代目・ケー刑事を襲名した大政絢ちゃん)も登場しています。また、影だけだったキャラも複数登場するので、2nd.シリーズの準備もしてあると考えて問題ないと思います。また、ナレーションなしの時は2分、有りの場合は2分半という時間となります。で、「ケータイ刑事」の「鑑識メモ」と同様に、本編終了、次回予告に続いて「みのるの超能力教室」というネタのコーナーがあります。尚、BS-iでの放送時には双方向データ放送を利用したクイズがありました(筆者は「ニュータイプ」の間にも一度当選しました。)が、MBSの放送ではそういうクイズもありません。一応、BS-iの本放送前に放送された「ニュータイプ・ナビ」を改めて見てから本作を見ましたが、ナビの方のMBSでの放送はありませんでした。

最初が長くなったが、ここからは本編に行きます。(尚、最終回までの全ての物語について過去に一度記しているので、中には先の物語のネタを書いている可能性もありますし、(今更ながらの)ネタバレありと長文となります。)

女子高生・多々野ユリ(ただの・ゆり)はごく普通の高校生である。そのユリが「おじいちゃんの夢を見た。」と言ってパジャマ姿で夢の世界にいる。おじいちゃんは「わしの大切なものをやろう。多々野家で跡を継ぐのはお前だけじゃ。精進するんじゃぞ。ウー、マンボ!」と告げるが、ユリにはそれが何だったかは想像すらできなかった。朝、目が覚めて起き出したユリは学校に行くために制服に着替えていたが、焦げ臭い臭いを感じる。「ユリ、火事だ、逃げろ!」という父の声を聴いたユリは慌てて部屋を出て行こうとするも、鍵がかかっていて扉は開かない。体当たりで扉をぶち破ろうとしたユリだったが、テレポーテーションによって扉を通過して難を逃れた。

家が全焼したということで、住み込みのバイトを捜すユリは下良(げら)ハイパーサイエンス研究所にやってきて、所長の下良隆三(げら・りゅうぞう)との面接を受けていた。父は逃げる時に足を折り、全治三ヶ月で入院してしまい、お金が必要だった。下良に事情を話したユリ。下良は超能力グッズの開発、販売をしているということをハローワークで聴いてユリは知っていた。超能力に関してはよく分からないが、時給は安いものの住み込みということで、ユリは雇ってもらおうと考えたのだった。

下良は自分の超能力研究所でやっていることを説明する。「巷にある怪しげなものとは全然違うよ。全て本物」と言う下良だったが、それは口だけで、実に胡散臭い男です。(今後、とんでもないものが登場します。)で、「かざすと透けて見えるESPカードだ」と言って、その一つを自慢げにユリに見せる。が、「ESPって何ですか?」とユリ。これに「透視実験に使うカードだよ」と説明する下良は1枚のカードを試しにかざしてみる。これに「だったら透けるとマズいんじゃないですか」とユリは突っ込んでいました。(→こういう胡散臭い男です、下良は。)咳払いをした下良は「次、いこう」と言って新たな超能力グッズとして、念動力で動くミニカー(単なるチョロQです)を走らせるが、「ゼンマイじゃん」とユリのツッコミ。そして下良の波動を録音した「波動」というCDを紹介し、「癒しの世界へと導いてくれる」と言って実践する。で「どうだい?」と尋ねる。で、仕方なく「癒された」と答えるユリ。これに機嫌を良くした下良は「合格」と言ってユリを採用することにした。

そんなユリはデスクにあった一枚のハガキを見つけ、「超能力者スタンプラリー」と書かれた文字を声に出して読む。が、下良は首をかしげている。下良には白紙のハガキにしか見えなかったのである。で、下良はユリに「読んでみなさい」と言って読ませる。そのハガキは「超能力者スタンプラリー」への参加案内であり、伝説のエスパー・みのるの財産を掛けたスタンプラリーへの参加を呼びかけたものだった。ユリが読むと、下良は慌てて「出掛けよう!」と言って飛び出していった。(ここでサブタイトルが出る。バックの絵の具の色はその物語の主役となる超能力者によって変わりますが、多々野ユリの時は「」です。)

みのるの館にやってきたユリと下良。下良は名刺を出して自己紹介をすると、ユリをアシスタントと紹介する。これにみのるは「ユリ・ゲラーの親戚やな?」と呟くが「多々野ユリです」と答えるユリ。すると「なんじゃい、ただのユリかい、しょうもない」と早速名前で遊んでいます。(→このやりとりはお約束になります。)下良はハガキを見せてやってきた理由を話すが、みのるは遠い所(大きすぎるテーブルが間にある)に座っていて、「わしはインチキ、エセ、バッタもんと言われる人たちを含めて、超能力者全てにこのハガキを送った。ここに来たのはお主らで5人目じゃ」と言う。万を超える数のハガキを出したと言うみのるは「じゃが、集まったのはたったの5人じゃ。それだけ世間にはニセモノが多いということじゃ」とあきらめの境地だった。で、みのるは「超能力者スタンプラリー」の説明を始める。スタンプカードを見せ、みのるの出すミッション(多くの場合は人助け)をクリアしたらスタンプが1つもらえ、一番早くカードをスタンプで一杯にした人がみのるの財産の全てを手にするというものだった。(カードには32個のマスがありました。)みのるはいい年になったと言うことで後継者に後を任せて自分は楽隠居する、というのだった。で「参加してみるか?」と尋ねると、下良とユリは声を合わせて「勿論です」と言う。(最初からこのコンビは息の合った所を見せてくれます。)で、みのるは携帯(SH902iSのレッドということで、「銭形雷・2nd.」で銭形雷ちゃんが使っていたのと同じ携帯です。→BS-iの本放送時には最新機種でした。)とスタンプカードを二人に渡す。尚、携帯には曲がったスプーンのストラップが付いていました。「ミッションは毎回その携帯を使って言い渡す。肌身離さず持っている事じゃ」と告げる。で、神妙な面持ちで下良が携帯を受け取る。するとみのるは「それでは健闘を祈る。一日一善、どろん」と言うと姿が消えた。(「消えた!!」と目を丸くして驚くユリでした。)

部屋から出て階段を降りながら下良は「あれはテレポーテーションだ」とユリに説明する。また、下良はみのるのことを色々と知っていて、テレポーテーション、予知、テレパシーの三大超能力を一度に所有する世界で唯一人の超能力者であり、年齢不詳、不老不死という噂もあると語る。また、みのるが登場する最も古文献では徳川吉宗と一緒に鷹狩りをしていたと言いもので、これから計算すると年齢は280歳になる。その次に登場するのが幕末の黒船・ペリー来航の時、通訳として一緒に来日したという。(ペリーの写真はどう見ても丹羽Pです。おまけにアメリカのロズウェルでは宇宙人と間違えられて捕まったこともあるらしい。(→なんか、とんでもない人物です、みのるって...)また、みのるの財産は日本の国家予算とほぼ同じの76兆6860億円あるという。(結構細かい数字です。これならば「77兆円」と言ってもいいでしょう...)で、それが自分のものになると夢見る下良は、それが手に入ったらユリにボーナスをはずむと言う。で、ユリは喜んで「いただき、マンボ!」(これもお約束になります。「シェー!」にちょっと似たポーズです。)

そういうコントをしていると「わしじゃ、わしじゃ」というみのるの声の着ボイスで下良が持っている携帯が鳴った。(→BS-iの本放送では、この着ボイスのDLのお知らせが番組最後にありましたが、MBSの放送ではそれはありません。但し、DoCoMo携帯でないとDLできません。筆者はちゃんとDLしました。)で、携帯をスーツの内ポケットから出す下良。ユリは「来た、指令かも」と呟いて下良の元に駆け寄っていった。が、下良は携帯の使い方が分からず「どうやって出るんだ?」という有様だった。で、ユリが「貸してください」と言って下良の手から携帯を取って開いた。TV電話で「わしじゃ、今回のミッションを送るから、しかとお聞き」と言うみのる。しかしここではミッションは語られず「終わり」と言うとTV電話は切れてしまった。ということでミッションがさっぱり分からない二人だった。が、鐘の音が響いてユリはみのるの声を(テレパシーで)聴いた。で、「あっ、来ました」と言うユリ。「えっ?」と言う下良に「聞こえなかったんですか?」とユリ。が、「もちろん聞こえたさ」と言う下良は、ユリに聞こえたことと自分が聞こえたことが同じかどうか照らし合わせてみよう、と言ってユリに聴いた内容を語らせようとする。(→下良はこういう胡散臭い男なんです。で、これも毎回のパターンになります。)「一緒に聴いたのだから、同じに決まっているじゃないですか」というユリだったが「念には念を、確認だよ。確認は何事にも安心を与える。言ってご覧」とユリに語らせる下良。で、ユリが指令を語る。寿満寺(じゅまんじ→この名前、当然1995年の映画「ジュマンジ」を意識しています。)というお寺の和尚さんが困っているから助けてやりなさい、と言うものだった。で、下良は「全く同じだ」と口にする。(これに「だから、最初から同じだって...」とユリ。)→完全に「ケータイ刑事」テイストの物語です。が、第1話ということで、全てを説明しなければならず、ここまでに13分が経過しました。(主題歌を含む。)

寿満寺にやってきたユリと下良。境内では子供たちと和尚さんが遊んでいる。で、「こんにちは」と挨拶をする2人は和尚さんの側にやってくると自己紹介をする。「ユリです」「下良です。」これに「ユリ・ゲラー?」「いえ、多々野(ただの)ユリです」と、お約束が出ました。(これに続いて「下良隆三です」と言って名刺を渡す下良ですが、こちらの方はお約束とは言い切れません。)「何かお困りのことがあるんじゃありませんか?」と下良は切り出した。(ユリが言う時もあるが、ここはお約束のパターンです。)

和尚さんは2人を本堂に上げて話を始めた。子供たちはみんな両親のいない孤児たちであり、寿満寺の孤児院で預かっていると語る。が、困っているのは子供たちのことではなく、寺の賽銭箱に最近大金がちょくちょく投げ込まれるようになり、額は増えていって昨日は100万になった。で、問題はそのお金を入れていく人物であり、どう見ても堅気の仕事に就いている人物には見えず、悪いことをして手に入れたお金いではないかと思っていたのだった。で、そうだったら戴くことは出来ない。で、2人が来たのは神の思し召しと考えて、その人物の素性調査を依頼する和尚さん。これに「人助けです」とユリ。で「やらせていただきましょう」と下良は口にした。

調査を開始したユリと下良。その男は今日も現れ、和尚が「あの人です」」と2人に教えた。男は今日も100万円の札束を賽銭箱に投げ入れ、願い事を祈る。ユリは「何かしゃべっています」と言って集中して男の様子を伺った。で、「アクマノムスコに力を...」と呟く声を耳にした。これに「嘘っ」と漏らすが、下良は「えっ?」と、全く分かっていなかった。(ここでAパート終了、経過時間は16分弱でした。ということで、Bパートは9分半強になります。また、アイキャッチには「ニュータイプ」とだけ出ていて、「恋する日曜日」という文字はここにはありません。また、7人の人影が並んでいるものの、全13話の間にその全員は誰なのか判明しません。→やはり2nd.シリーズへの伏線を用意していると考えて良いのかと思います。)

寺から出た男の後を付けるユリと下良。下良は「今年の夏、海に行ったんだ。で、少し水が入って、耳を悪くしちゃったんだ」と言い訳をして、ユリが聴いたという言葉を語らせる。(下良はこのように色々と言い訳をしてしてユリに語らせます。これも一つの楽しみになります。また、「今年の夏」と言っているのは、この作品は2006/10スタートだったから、夏は少し前だったと言うことになります。)で、ユリは「アクマノムスコに力をって」と語るが「アクマノムスコ」というのが何を意味しているのかは分からなかった。で、コントをしながら男を追いかけていると、男は大井競馬場に入っていった。これによって「アクマノムスコ」というのは馬の名前だと分かった。で、男は最終レースで単勝でアクマノムスコの馬券を買い、これが大穴で当たり、500万も勝ったのだった。(日本では競走馬の名前は9文字以内という決まりがありますが、「アクマノムスコ」は7文字ですから問題ありません。が、こんな名前を付ける馬主がいるのでしょうかねぇ?→どうせ付けるなら「ゼッタイカツゾー」とか「マケシラズ」の方が良さそうに思いますが...→名前で勝てたら苦労はしません。)で、賽銭箱のお金は競馬で買った金だろうと下良は考えた。が、これに安藤和尚は「たわけたことを!」と博打で勝った金は不浄な金、しかも競馬で勝つことを御仏に祈っていたとはバチアタリも甚だしい、とお怒りモードになる。で、その男からのお金は受け取れない、これまでのものも返す、と言い出す。

が、そこに一人の男が現れ、「(和尚が)そんなことだから孤児院が人手に渡ってしまうのだ」と言う。というのは、子供たちの世話にお金がかかり、借金まみれになっていることを安藤和尚は語った。で、権利書を求める男。借金は今日までに返す約束だった。が、そこに「待ってくれ!」と例の競馬の男が現れ「いくら払えば孤児院戻してもらえるんだ」と尋ねる。が、お金をどうやって作るのかを尋ねる和尚とユリ。これに男は「これだよ」と言って、それは馬だと言う。というのは、この寺で祈るようになってからは負け知らずで、一ヶ月で1000万近く稼ぎだしたのだった。で、明日のレースで誰も賭けない「ゴーツーヘル」という馬に有り金の全てを賭けるといい、これが当たれば万馬券になると言う。(でも、1000万も賭けたら、万馬券(100倍以上)というオッズはかなり下がると思いますが...)が、下良はそんな馬が来るとは思えないと語る。しかし男は、この寺で祈れば確率100%で来ると豪語し、和尚にも「明日祈ってくれ」と頼む。が、和尚は激怒して「お主にも祈らせん」と吐き捨てる。これに男は「孤児院が無くなってしまうんだぜ、それでも良いのかよ。俺は嫌だ」と言い、「その孤児院は俺の故郷だ」と語る。男は先代の和尚によってその孤児院で育てられたのだった。で、「子供たちに美味いもの喰わしてやりたいだろう」と言って、和尚に土下座して頼むのだった。

翌日、男は寿満寺で「ゴーツーヘルを勝たしてください」と祈ってから競馬場に向かった。また、下良とユリも祈ろうとするが、ユリが賽銭箱に入れたのは宝くじだった。(117組の117117という番号で、「「いいな、いいな、いいな」ということで縁起が良さそうだったので買っておいたんです」と言う。で、「人助けミッションが上手くいきますように」と祈るユリは、手を二回叩いた。すると「寺だよ、手を叩くのは神社」と下良。→一応、「ケータイ刑事」の優秀な女子高生とは違うただの高校生・多々野ユリです。

競馬場、ゴーツーヘルの単勝馬券にお金をつぎ込んだ男。が、下良も「確率100%なら買わない手はない」と言って貯金全部をつぎ込んでいた。それを知ったユリは「ちゃっかりしているんだ...」と漏らす。そうしているとファンファーレが鳴って、レースが始まった。で、「ゴーツーヘル、意外な展開...」と言う実況の声がしたが...

寿満寺に戻ってきた3人。が、3人は全く元気がなく落ち込んでいた。ゴーツーヘルはダントツでトップを走っていたが、ゴール直前で落馬してしまったのだった。が、安藤和尚は落ち着いていて、「悪いのは私」と言う。「どうしてですか?」とユリが問うと、「落馬は私がお願いしました」と語り、「私には過ちを御仏にお願いすることはどうしても出来なかった。博打は過ちです。不浄の行いです。仏に仕える者が博打の勝ちを望んではいけない」と語った。すると、それを耳にした孤児院の子供たちが「私たちのおうち、なくなっちゃうの?」「僕たち、バラバラになっちゃうの?」と尋ねるが和尚は「許してくれ、私を許してくれ...」と子供たちに頭を下げるだけだった。

研究所に戻ったユリと下良。下良はユリに「今月の給料、払えないよ」と告げる。これに「えっ?どうしてですか?」と下良の元にやってきて問い糾すユリ。下良は貯金全部をゴーツーヘルにつぎ込んでしまい、雀の涙だった金もなく、ミッションに失敗したからと説明する。ユリは「そんなぁ...」と呆然となるだけだった。そんな下良は「おっ、これ!」と新聞に何かを見つけた様子。でユリを呼んで新聞記事を見ると「賽銭箱の宝くじが三億円の大当たり!」という見出しの記事があった。そう、ユリが入れた「いいな、いいな、いいな(117組の117117)」が当たったのだった。で「返してもらおう。我々に所有権があるはずだ」と下良は言うと、寿満寺に向かおうとする。これに「我々じゃなく私です」とユリは後を追いかける。が、そこに「わしじゃわしじゃ」という着ボイスで携帯に着信があった。背広の内ポケットから携帯を出した下良だったが、電話への出方が分からず、ユリに携帯を渡し、それを受け取ったユリが電話に出る。みのるからのTV電話であり、「わしじゃ、それもまた人生。ポン!終わり」と言うと電話は切れた。「何っ?ポンって?」と呟くユリ。が、下良はもしかしてと思ってデスクの上にあるスタンプカードを開いてみると、スタンプが1つ押されたのだった。で「来た~」と声を上げる下良。ユリも側にやってきてスタンプを確認すると「ウワァ、本当だ」と確認した。下良は「目先の3億よりも将来の国家予算!」と言って寿満寺に押しかけるのを止めました。ユリも「ですね」とあっさりと同意した。で、「ユリちゃん」「下良ちゃん」と言って二人はマラカスを手にして、2人一緒に「いただき、マンボ!」(これはパターンになります。)これがユリと超能力おじさんの出会いでした。で、画面には「Mission complete」の文字。(これも「ケータイ刑事」風ですが、「ニュータイプ」のフォーマットです。)

物語は、「ケータイ刑事」のフォーマットをベースにしていて、その変形というパターンである。お約束の台詞もちゃんとありますし、ツッコミ所も満載である。ということなので、作品タイトルに「恋する日曜日」の文字は不要だと、BS-iの本放送の時には思ったのだが、それは1話しか見ていない時の感想である。形の上では困っている人が助かったので、「めでたしめでたし」という事になるが、これは結果論であって、その前には「競馬は損をする」という教訓が入っていて、ほろ苦さがある。このほろ苦さはこの後の物語でもしっかりと描かれていく。「恋する日曜日」は、ちょっぴり幸せな気分になる事が出来るラブ・ストーリーであるが、本作は「幸せ」ではなく「ほろ苦さ」を描いているが、その「ほろ苦さ」というのは、人の人生の尺度で考えたら、一時的には「」となっているが、いずれは「」になるものであり、それは「幸せ」に繋がる。これに気づくのに数話かかったのだが、こういう描き方をしているならば、十分「恋日」の名前に恥じないものであって、現在は「恋日」の名前があることに納得している筆者です。また、5,7,8,10,12話の存在が「恋日」のオムニバス作品集ということを象徴するようにもなります。

ただ、1話の時点では、これがデヴュー作となる奈央ちゃんの演技が未熟ということが気になるという所はある。(が、丹羽P作品の主演の子は、みんな大きく伸びるので、その点も解消されていきます。)また、4話までは多々野ユリが主役と考えていたが、5,7,8話によって実質的に本作の主役はみのる、と言うことが分かります。で、そうなると、「恋日」でもコミカルな物語もありましたから、本作は「恋日」の主流を行くものではないが、「ケータイ刑事」の亜流ではなく「恋日」の支流と考え、こういう作品もあっていいと思えるようになります。(10&12話を見たら、もっと作品の幅を広げてもらいたくなります。)で、現時点では2nd.シリーズの登場を期待している作品です。(が、多々野ユリと津木野ユリの再登場は無理でしょうね。新棚ユリ(あらたな・ゆり)でも登場させたらいいでしょう...)

次回は、第2話「過去を取り戻せ!」という物語です。(「ケー刑事」はサブタイトルも長かったですが、本作のサブタイトルは短く纏まっています。)まもなく参議院選挙がありますが、ここに登場するような代議士はいないでしょうね~~(→シニカルな一面が本作の魅力でもあります。)で、ユリの呆け方に惹きつけられる物語です。

みのる超能力教室。「ケータイ刑事」のフォーマットを受け継いでいる本作らしいところで、「鑑識メモ」がこういう形で出てきました。超能力者・みのるが登場します。「わしじゃ」と言って登場したみのる。「今日からな、わしと一緒に超能力が何であるかを学んでいこうという」ということです。で「超能力と言っても色々あるんだよ」と言って笑い出すと首をかしげ出す。「何だったかなぁ~色々ありすぎて忘れちゃったんだ」と言うと「それもまた人生」と締めくくり、画面には「わしじゃ」のスタンプが押されました。→伝説の超能力者・みのるも、胡散臭いおっさんのように見えます...

BS-iの本放送では。この後、多々野ユリが登場して「わしじゃ、わしじゃ」の着ボイスのDLのお知らせがあったのですが、MBSの放送ではこの部分はありませんでした。(尚、この部分のパターンは「ケータイ刑事」の着ボイスDLと同じです。)→この4月にBS-iのモバイル・サイトがリニューアルしたので、現在はDL出来るのかは分かりません。(出来ないと考えるべきだと思います。→筆者はちゃんとDLもしているので、再度アクセスしようと思いませんし...)

 

↓これまでの「恋日」はこちら(本作はまだリリースされていません。)

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