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「緋牡丹博徒」(その3) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー(ヒロイン)・シリーズの第6弾として記している「緋牡丹博徒」シリーズの3回目は、1969年の残りの2本である第4作と第5作です。(1969年には、3本が公開されました。)

まずはシリーズ第4作の「緋牡丹博徒・二代目襲名」です。
作品データを記しておくと、1969年の東映京都の作品で、時間は95分である。原作は火野葦平、監督は小沢茂弘、脚本は鈴木則文、撮影は吉田貞次、美術は井川徳道、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、藤純子、待田京介、広瀬義宣、高宮敬二、長門裕之、時美沙、和崎俊也、天津敏、小松方正、石山健二郎、嵐寛寿郎、遠藤辰雄、清川虹子、高倉健、たちである。

物語は、お竜が故郷・熊本に帰り、そこでの物語である。渡世修行の旅を続けていたお竜は7年ぶりに故郷・熊本に戻ってきた。で、元矢野一家の面々が駆けつけてきて、念願だった矢野一家の再興と相成ったお竜。その頃、炭田が開発されて活況を呈していたが、石炭運搬のために鉄道の敷設工事が始まり、お竜はそれに尽力する。が、宝満一家はその妨害に出て...

本作では、お竜が2代目を襲名することになるが、藤さん、実に決まっています。そのシーンを見るだけでも価値があります。

続いて、シリーズ第5作の「緋牡丹博徒・鉄火場列伝
作品データを記しておくと、1969年の東映京都の作品で、時間はシリーズ全8作の中で最も長い110分である。監督は山下耕作、脚本は笠原和夫と鈴木則文の2人、撮影は古谷伸、美術は矢田精治、疑斗は谷明憲、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、藤純子、鶴田浩二、丹波哲郎、若山富三郎、待田京介、里見浩太郎、河津清三郎、疋田泰盛、古城門昌美、西田良、八尋洋、三島ゆり子、中村錦司、榊浩子、五十嵐義弘、矢奈木邦二郎、前川良三、天津敏、たちである。

本作は豪華なゲストが集まっているが、丹波哲郎がかっさらっていったという感じになります。それにしても、当時から貫禄がありました。(「霊界」に関してはまだ染まっていませんでしたが...)

舞台は四国・徳島。お竜は子分・清吉を重病のまま刑務所から出迎えたが、折からの嵐で途方に暮れてしまう。困っていたお竜を救ったのは江口だったが、清吉は病には勝てず、他界してしまった。そんな頃、地元の百姓たちは地主である旦那衆に虐げられていて、小作料争議を起す。旦那衆は百姓の代表・江口との交渉を拒否し、鳴門川一家を使って悪くどい仕打ちに出る。やがて、江口が傷つけられる事件が起こる。鳴門川とお竜の間は一触即発になるが、その場は何とか収まる。やがて鳴門川の悪事を知ったお竜は、阿波踊りの日、踊りに興ずる鳴門川を倒すが...

本作は、豪華なキャストに少々喰われ気味の藤さんですが、魅せるところはしっかりと魅せてくれます。(やっぱりしびれます。)

今回述べた2本は、「傑作」の後に続く作品ということで、ちょっと辛いことになったが、4作目はお竜の「2代目襲名」というシリーズにおいて一つのポイントとなる事が描かれているし、第5作はとにかく豪華なキャストがたっぷりと見せてくれるということで、やはり見逃せない作品である。で、次作からは制作ペースが1年に1本に落とされたが、またも「傑作」が生まれることになります。(やはり、ある程度時間を掛けると言うことも必要ですね。)

 

緋牡丹博徒 二代目襲名

緋牡丹博徒 二代目襲名

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2003/09/21
  • メディア: DVD

緋牡丹博徒 鉄火場列伝

緋牡丹博徒 鉄火場列伝

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/09/21
  • メディア: DVD

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