A CHORUS LINE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1985年のミュージカル映画「コーラスライン」である。この作品は1975年にブロードウェイで公演が始まり、大ヒットを記録してロングランになったミュージカルの映画化作品である。オーディションを目指して青春の全てを踊りに賭ける若いダンサー・17人の、それぞれの内に秘めた想い、その姿が露わになっていく。また、その17人のキャスティングも、殆ど無名に近い新人たちが起用されていて、役柄と同様に明日のスターの座を掴もうという気力に満ちている。
作品データを記しておくと、118分の作品で、製作総指揮はゴードン・スタルバーグ、監督はリチャード・アッテンボロー、脚本はアーノルド・シュルマン、撮影はロニー・テイラー、音楽はマーヴィン・ハムリッシュである。そして出演は、マイケル・ダグラス、アリソン・リード、マイケル・ブレビンズ、テレンス・マン、グレッグ・バージ、ジャスティン・ロス、キャメロン・イングリッシュ、ブレイン・サヴェージ、ヴィッキー・フレデリック、オードリー・ランダース、ジャネット・ジョーンズ、ミシェル・ジョンソン、カンディ・アレクサンダー、たちである。
ブロードウェイの売れっ子ディレクターのザックは、近くオープンする新しいショーのために男女4人ずつのコーラスを選ぼうとしてオーディションを行う。100人を越す中から16人に絞られるが、そこにかつての恋人で主役を張ったことのある女優キャシーを加えた17人に対して、様々な質問を投げかけて素顔をさらけ出そうとするザック...
ミュージカル映画ということで、当然、サントラ盤にも注目であるが、これがまたなかなかの出来である。サントラ盤の収録曲は以下の全11曲である。『I Hope I Get It』『Who Am I Anyway?』『I Can Do That』『At The Ballet』『Surprise, Surprise』『Nothing』『Let Me Dance For You』『Dance: Ten; Looks: Three』『One (Rehearsal)』『What I Did For Love』『One (Finale)』。
若者たちの情熱と、素顔をさらけ出させようとするプロデューサーのやりとりは、なかなか見応えのある人間ドラマでもあり、そこに歌と踊りが合体するという展開は、ブロードウェイ・ミュージカルとして大ヒットとなるのもよく理解できるものであり、その映画化作品なので、大いに期待しても失望させられることはない。映画とサントラ盤の両方をセットで楽しんで貰いたいところである。
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