SSブログ

「宮本武蔵」(その5) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第7弾「宮本武蔵」の5回目は、'60年代の東映製作の五部作の2本目と3本目の2作を取り上げる。

全5作で9時間半という長尺作品であるが、じっくりと描かれていると言うことで、たっぷりと堪能することが出来るシリーズである。(時間が長いと、ダレるという心配があるが、本シリーズはそのような心配は全くありません。)

シリーズ第2作宮本武蔵 般若坂の決斗
作品データを記すと、1962年の東映京都の作品であり、時間は106分である。原作は吉川英治、監督は内田吐夢、脚本は鈴木尚也と内田吐夢の2人、撮影は坪井誠、美術は鈴木孝俊、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、中村錦之助、入江若葉、木村功、浪花千栄子、阿部九州男、三国連太郎、木暮実千代、丘さとみ、佐々木孝丸、江原真二郎、河原崎長一郎、南廣、香川良介、国一太郎、竹内満、堀正夫、月形龍之介、黒川弥太郎、山本麟一、大前鈞、たちである。

物語は、第1作の続きというとで、白鷺城に籠もって勉学に励む武蔵というところから始まる。3年間、武蔵は暗黒の蔵に籠もり、勉学に励み、「宮本武蔵」と改名し、沢庵和尚と別れて剣の修行の旅に出る。それから京の都に入った武蔵は、吉岡道場の門弟を一方的に敗り、遺恨を残す。更に奈良に向かった武蔵は槍の名手・阿巌を倒し、般若坂では大立ち回りをする...

本作では、武蔵がやりたい放題というように、次々と相手を倒していく所が描かれているが、中村錦之助(現在の萬屋錦之助)の殺陣をたっぷりと堪能できるということで、まあよろしいんじゃないでしょうか...

シリーズ第3作宮本武蔵 二刀流開眼
作品データを記しておくと、1963年の東映京都の作品で、時間は104分である。原作は吉川英治、監督は内田吐夢、脚本は鈴木尚也と内田吐夢の2人、撮影は吉田貞次、美術は鈴木孝俊、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、中村錦之助、入江若葉、木村功、高倉健、浪花千栄子、阿部九州男、竹内満、木暮実千代、丘さとみ、江原真二郎、平幹二朗、河原崎長一郎、南廣、香川良介、国一太郎、鈴木金哉、遠山金次郎、薄田研二、堀正夫、神田隆、常田富士男、たちである。本作から佐々木小次郎(演ずるのは高倉健である。)が登場する。

前作の続き。武蔵は城太郎をつれて柳生石舟斎宗厳の城に向い、吉岡清十郎の弟・伝七郎もまた石舟斎に会おうとするが、利用者ともそれが果たせなかった。武蔵は何とかして柳生四高弟と剣談を交えるところまでこぎつけたが、城太郎が紀州公より賜った柳生家の愛犬を打ち殺したことから、高弟たちと対立することになった。この時、お通の笛の音を耳にした武蔵は窮地に陥るが、何とか切り抜ける。

その頃、吉岡道場の祇園藤次は旅先で燕返しの秘剣を操る佐々木小次郎を知り、小次郎は吉岡道場の客となっていた。そんな中で京の都に戻った武蔵は、宿敵・吉岡清十郎と対決することになるが、この時、小次郎と出会うことになる。そんな中、武蔵と清十郎の太可決が始まる...

いよいよ佐々木小次郎が登場することになるが、本作はその出会いを中心に、前作からの遺恨に決着を付ける所までが描かれている。小次郎の登場によって、これまでの物語を整理することと、小次郎との対決を楽しみにさせてくれるという、橋渡しといった位置づけになる作品である。(が、吉岡道場との遺恨は更に次作へと続きます。)

 

宮本武蔵 愛蔵BOX

宮本武蔵 愛蔵BOX

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2003/03/21
  • メディア: DVD

↓単品もあります。

宮本武蔵 般若坂の決斗

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2003/03/21
  • メディア: DVD

宮本武蔵 二刀流開眼

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2003/03/21
  • メディア: DVD

↓原作小説

宮本武蔵 全8冊   吉川英治歴史時代文庫

宮本武蔵 全8冊 吉川英治歴史時代文庫

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/21
  • メディア: 文庫


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ケータイ刑事銭形愛25話「ANGEL HEART」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。