「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その14) [ケータイ刑事]
今回からは暫くの間、ゲストキャラにおける類似点に関する話とする。今回のテーマは「執念のキャラクター」ということで、取り上げるのは「ブロフェルド」と「怪人○面相」です。また、劇場版に登場した「キング・アンドリウ」も少し触れておく。
ブロフェルド:フルネームはエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。「ドクター・ノオ」から登場した国際犯罪組織スペクターのNo.1であり、世界征服という野望を抱いているボンドの宿敵である。「ゴールドフィンガー」には登場しないが、初代&2代目ボンドの作品に登場する。(3代目では「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭に登場している。)
素顔が初めて登場したのは「007は二度死ぬ」からで、それまでの作品では抱いているペルシャ猫と共に出てくるが、素顔は見せていない。また、「女王陛下の007」と「ダイヤモンドは永遠に」にも登場し、「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭では車椅子に乗った姿で登場し、執念を見せるも、ボンドに車椅子ごと煙突に落とされて最期を迎えた(?→彼も影武者の一人かもしれないし、ひょっとしたら本物は生きているのかも...?)
ブロフェルドは、整形手術を繰り返して顔形を変えて復活し、また影武者までもが存在する。野望を実現するために組織の部下を動かすが、「女王陛下の007」からは自らが前線で指揮を執った。何度も彼の野望を潰したボンドに対しては復讐の鬼となって執念を燃やす。尚、実際にボンドの妻・テレサを殺害したのはブロフェルドの配下のイルマ・ブント(彼女の乱射したマシンガンの弾がテレサに当たった)であるが、これはブロフェルドが野望を阻まれた復讐でボンドを襲った時のことで、ブロフェルドもその場に居合わせていた。
怪人○面相:初登場は「銭形泪・2nd.5話」で、その時は「怪人十面相」として登場した。その後、「零」「雷」に2回ずつ、「八面相」「六面相」「5面相」「3面相」として登場している。(「零」までは漢数字表記だったが、「雷」からは何故か突然、算用数字を使っている。)尚、「零・1st.5話」の劇中に出た新聞記事に「怪人十二面相」という文字があり、これは時間軸上では「舞・7話」の後(「泪・2nd.5話」よりも前)ということになる。狙ったターゲットなどから推察すると同一人物と思われるが、その確認は出来ていない。
「○の三宝」を盗むことに執念を燃やし、銭形姉妹に挑み続ける執念の怪人であり、銭形姉妹にとっても宿敵である。
基本的には自ら変装してターゲットを狙うが、時には共犯者を使うこともあり、その時は形の上では彼がボスと言うことになる。「雷・2nd.11話」で遂に逮捕されることになったが、ひょっとしたら脱獄をしてまで銭形姉妹に復讐を果たそうとするかもしれない(?)。または、弟(或いは妹)がいて、一族として銭形姉妹に挑み続けるかもしれない...
キング・アンドリウ:「M1」に登場したのをはじめ、名前の方は度々出てくるが、同一人物なのかは不明。(「M2」では洗脳された岡野さんがこの名を語っていました。)黒い覆面とマント(黒魔術使いのような出で立ち)に包まれていて、正体は不明。(「M1」では佐藤公安警部補が扮していたが、これは「替え玉」と言うことが出来る。)子犬を抱いているのが特徴。(ひょっとしたら「プン太」という名前だったりして???)今後も登場してくるのは確実なキャラクタの一人である。
類似点ということでは、「ブロフェルド」と「怪人○面相」に多くのものがある。主人公のボンド/銭形の宿敵で、執念を燃やすところ、整形/変装の違いはあるものの顔形を変えて登場するところ、自分の野望を実現するために何度も挑んでくるところがそうであるが、「六面相」の時に共犯者を使ったということで、手下を使うところもその一つと言うことが出来る。一方、相違点としては、怪人○面相は盗みは行うが人を殺していないという所がある。(そこまで犯したら単なる凶悪犯に落ちぶれるだけに、一応は自分の美学がありますからね。→「自分の美学」を持っているという所は、その内容はともかく、類似点でもある。)
尚、それぞれのシリーズにおいて、現時点(「007」は21作目まで、「ケー刑事」は「海・8話」時点)で、敵キャラとしての最多登場となっているのがブロフェルドであり、怪人○面相というのは偶然の一致なのでしょうか?
キング・アンドリウにはブロフェルドとの類似点があるが、一応「サンダーボール作戦」までのブロフェルドであって「007は二度死ぬ」以降について判明していることは、風の噂ということにして無視させてもらいます。ということで、「正体不明」「動物(猫/犬)を抱いている」「ボス」という類似点がある。→最初はともかく、キング・アンドリウというキャラについては、「正体不明」ということを利用して、ブロフェルドというキャラを意識しているのでしょうね...
次回は、ゲストキャラにおける類似点に関する話の2回目です。(※今回からこの連載が第2クールに突入と言うことで、少し書き方を変えてみました。まだまだこの連載は続きます。)
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