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「ろくでなし」(その4) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第9弾として記している「ろくでなし」シリーズも4回目となる今回で終了となる。今回は、シリーズ第3作であり、最終作となった1965年の「命しらずのろくでなし」である。やはり、日活が得意とする無国籍アクション・コメディ作品であって、テンポが良くてノリが良いのはこれまでの作品と同じであるが、本作の物語がシリーズの中ではスケールが一番大きく、それでいてまたコミカルさも高い一本となっている。いずれにしても、何も考えずに楽しむことが出来る作品である。

作品データを記しておくと、1965年の日活作品で、時間は87分、監督は江崎実生、脚本は若井基成と林弘明の2人、撮影は高村倉太郎、音楽は伊部晴美である。そして出演は、宍戸錠、小浜奈々子、弓恵子、小高雄二、谷村昌彦、高品格、近藤宏、土方弘、平田大三郎、市村博、たちである。本作では、宍戸錠が演じるのは第1作と同じ「竜巻丈次」という名前に戻っている。

物語は、日本を代表する三大ギャンブルの関係者が何者かに白昼、次々と殺されていくという事件が起こった。ギャンブル協会は犯人逮捕の功労者に一千万円の賞金を与えることにした。それを聴いたジョーこと竜巻丈次は、博奕の借金も貯まっていたことから、賞金を得るために犯人逮捕にノリでした。ジョーは事件の背後にノミ屋のシンジケートがあると睨み、裏ではあくどい仕事をしている轟商事に目を付ける。一方、轟は、ジョーの動きを察知すると、ジョーを始末するために爆弾を仕込んだ腕時計を作り、ジョーを消しにかかるが...

ハラハラドキドキしながらも大いに笑わせてくれるのはこのシリーズに共通する所であるが、とにかくノリが良くて楽しくなってくる。日本映画の黄金時代の無国籍映画ということで、時代を感じる所があるものの、この痛快さもまた魅力である。是非、本作に陽の光を当ててもらって、DVD化してもらいたいところである。(それにしても、宍戸錠も若いですね... って、40年以上も昔だから当たり前なんですけど...)

 

ソフト化されていないので、これを...

シシド―小説・日活撮影所

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  • 作者: 宍戸 錠
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本
みんな日活アクションが好きだった

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  • 作者: 大下 英治
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 単行本


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