ケータイ刑事銭形雷24話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「銭形雷[裏ネタ編]」であるが、今回の物語は第24話「キョの三宝を守れ! ~銭形雷探偵団VS怪人5面相事件」ということで、怪人さんの登場で、これが4度目の登場と言うことになる。当然、「泪・2nd.5話」と「零・1st.4話/2nd,3話」を見ておさらいをしておくと、楽しみ方も幅が広がることになる。が、今回は、相棒の岡野さんも怪人さんに対しては初と言うことなので、ここは「泪・2nd.5話」をおさらいしておくのが良いでしょうね。で、今回は、怪人さんの物語では必ず出てくるジャーロック・ボームズ&銀田一ゴースケというヘッポコ探偵コンビにスポットを当てることにして、元ネタとなるホームズと金田一耕助について述べる。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
ジャーロック・ボームズは、コナン・ドイルの小説に登場する名探偵シャーロック・ホームズを、銀田一ゴースケは横溝正史の小説に登場する名探偵金田一耕助を元ネタとしているのは誰が見ても分かることであるが、「雷」になってからはボームズ&ゴースケは共に「二世」ということになって、それぞれ弟が登場した。一番の理由は、やはりキャスティングのことであろうが、弟なのに「二世」を名乗る所はケー刑事らしいところである。(普通は息子が名乗るものであるが、弟が名乗ったらダメという決まりはないですからね...)
ホームズについては「裏ネタ編」でも16話の時に一度述べているので、今回は少し違った観点から述べることにする。ホームズはこれまでに数多くの映画やTVドラマが製作されているので、演じた役者も大勢いる。最も古のは1905年にモーリス・コステロが「シャーロック・ホームズの冒険」で演じた記録が残っている。(つまり、100年以上も前で、映画の黎明期ということになる。)その後、サイレント映画の時代には数多くの作品が製作されたいるが、記録が今ひとつ揃っていないので省略する。映画がトーキーになると、クライブ・ブルックが初めてホームズを演じている。(彼の主演作はサイレント版もあったので、形の上ではサイレント映画でも演じたことになる。)また、この作品でワトソンを演じたレジナルド・オーエンは後にホームズも演じている。ホームズを演じたことで人気を得たのはベイジル・ラスボーンである。彼を「最高のホームズ」と言うシャーロキアンが多いことからも分かるであろう。一方、イギリスのホームズ・ファン協会が唯一人公認しているホームズ俳優がピーター・カッシングである。彼はハマー・プロ製作のホラー作品でお馴染みの俳優であるが、ホームズを演じた1959年の映画「バスカヴィル家の犬」で高い評価を受けている。(その後もホームズを演じている。)また、ハマー・プロのホラー作品ということで、吸血鬼ドラキュラでお馴染みの性格俳優・クリストファー・リーもホームズを演じている。全世界で好評だったのがグラナダ・テレビ製作のTVシリーズで、そこでホームズを演じたのがジェレミー・ブレットであり、その後も演じ続けていることから、人気の高い一人である。その他にも、リチャード・ロクスバーグ、レナード・ニモイ、ロジャー・ムーア、マイケル・ケインと言ったビッグ・スターたちもホームズを演じている。また、ちょっと異色な所では、ホームズの少年時代を描いた1985年の映画「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」ではニコラス・ロウが少年ホームズを演じている。(その他にもアニメ版のホームズも複数あるが、それらに関しては省略します。)
とにかくホームズは、数多くの映像作品があり、しかも人気の高いキャラクターであるために、今後も映画やTVドラマの新作は製作されていくのは間違いない所である。どんな俳優たちが新たなホームズを見せてくれるのかも楽しみな所である。
金田一耕助:横溝正史の小説に登場する名探偵であり、ボサボサ頭と袴姿というイメージが定着している。これまでにも数多くの作品が映画やTVドラマ化されていて、多くの俳優が演じている。金田一耕助の設定は、1913年に東北地方で生まれたとされている。(早生まれと横溝正史は語っている。)中学を卒業後上京し、更には渡米するという経歴がある。(サンフランシスコで殺人事件を解決している。)その後22歳で帰国すると探偵事務所を開く。最初は仕事はなかったが、いくつかの事件を解決していくうちに「名探偵金田一耕助」の名前が広がる。第二次大戦で応召されて中国に行き、終戦後復員すると探偵として復帰する。その後、1973年に最後の事件「病院坂の首縊りの家」を解決するまで、多数の事件を解決している。(解決後、渡米している。横溝正史によると、1975年に帰国して余生を日本で過ごした、とされている。)
映像化作品も多く、映画では片岡千恵蔵、岡譲司、河津清三郎、池部良、高倉健、中尾彬、石坂浩二、渥美清、西田敏行、古谷一行、鹿賀丈史、豊川悦司たちが、TVドラマでは岡譲司、船山裕二、金内吉男、古谷一行、愛川欽也、小野寺昭、中井貴一、片岡鶴太郎、役所広司、上川隆也、稲垣吾郎たちが、舞台では並木瓶太郎、古谷一行、盛本健作、田村亮、野口聖員たちがそれぞれ金田一耕助を演じている。が、人気の高いのは古谷一行、石坂浩二といったところである。(古谷一行が演じたTVシリーズ「横溝正史シリーズ」(1977~1978年)が現在WOWOWで放送中なので、ご覧になるのもよろしいかと...)金田一耕助作品もホームズ同様に数多く、今後も新作が製作されていくのは疑う余地はないだろう。
尚、怪人さんにも「弟」がいるらしいので、こちらも「二世」を名乗って登場するのも近いでしょう。そうなると、ボームズと銀田一も、二世の再登場か、更なる弟が「三世」として登場するでしょうね。(柴田束志が出ている限りは「二世」でしょうけれども...)
↓おさらいはこれで
シャーロック・ホームズの冒険 [スタジオ・クラシック・シリーズ]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: DVD
コナン・ドイルの事件簿 DVD-BOX シャーロック・ホームズ誕生秘史
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2006/11/23
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