SSブログ

「網走番外地」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第11弾として取り上げる作品は「網走番外地」シリーズです。このシリーズは高倉健の人気を決定づけた東映のアクション・シリーズ作品であり、1965年から1972年にかけて、全18作が製作された。第10作で一旦シリーズは終了するが、新シリーズとして主演・高倉健は変わっていないが、キャラクターが変わり、第11作から第18作までの8本が製作された。

今回は、このシリーズを取り上げる初回ということで、シリーズの流れについて述べることにして、それぞれの作品については次回からと言うことにする。

まずは、橘真一が主人公となる「網走番外地」シリーズの10本のタイトルを記しておく。尚、タイトルの後の括弧内の数字は製作年を示している。

シリーズ第1作「網走番外地」(1965)、第2作「続網走番外地」(1965)、第3作「網走番外地 望郷篇」(1965)、第4作「網走番外地 北海篇」(1966)、第5作「網走番外地 荒野の対決」(1966)、第6作「網走番外地 南国の対決」(1966)、第7作「網走番外地 大雪原の対決」(1966)、第8作「網走番外地 決斗零下30度」(1967)、第9作「網走番外地 悪への挑戦」(1967)、第10作「網走番外地 吹雪の斗争」(1967)。

ここまでの作品は、全て石井輝男監督作品であり、しかも石井監督は第7作の「網走番外地 大雪原の対決」以外の9本の脚本も全て書いている。正に、石井監督と高倉健のコンビによるヒット・シリーズである。また、第1作のみ白黒作品であるが、この時はシリーズ化という予定ではなく、石井監督が以前から暖めていた題材を高倉健を起用して念願叶って映画化したという作品であった。しかも単独での興業ではなくて、鶴田浩二主演の「関東流れ者」(こちらも全5作が製作されたシリーズである。尚、1971年に日活が同名タイトルの「関東流れ者」という渡哲也主演の作品(これも全3作の知れーズものである。)を製作しているが、そちらではない。)と一緒に封切られたが、予想外のヒットとなり、急遽続編が制作された。そしてこれもヒットを記録して、第3作からシリーズ作品ということになった。(このため、第2作は「続」という安易なタイトルとなっている。)

第11作からは、主人公が末広勝治となった新シリーズとなったが、主演・高倉健というのは変わっていない。ここからは一応「新網走番外地」シリーズとして第10作までと区別されることもあるが、広く言えば「網走番外地」シリーズである。また、ここからは石井輝男監督は関わっていない。そして作風も少し変わり、東映アクション作品らしいものとなり、人気の方もかげりを見せるようになっていった。

ここから最終作までの作品のタイトルを示す。尚、タイトルの後の括弧内の数字は先と同じで製作年である。第11作「新網走番外地」(1968)、第12作「新網走番外地 流人岬の血斗」(1969)、第13作「新網走番外地 さいはての流れ者」(1969)、第14作「新網走番外地 大森林の決斗」(1970)、第15作「新網走番外地 吹雪のはぐれ狼」(1970)、第16作「新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬」(1971)、第17作「新網走番外地 吹雪の大脱走」(1971)、第18作(最終作)「新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義」(1972)、と続く。

全18作のトータル時間は28時間半にも達している(第10作までが15時間弱、「新」の8作が14時間弱となっている)ので、順番に見ていこうとすると簡単には終わらないが、時間をかけて(例えば週に1本のペースで4ヶ月ちょっとかける)じっくりと堪能したいシリーズである。(実際筆者は、少し前から見始めていて、ある程度見た現在、本シリーズを書き記すことにしました。)ということで、次回は第1作から順番に述べていくことにする。

 

↓とりあえず、第1作と第11作をピックアップしておきます。(「新」はDVD化さていません)

網走番外地

網走番外地

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2002/07/21
  • メディア: DVD

新・網走番外地

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1988/12/09
  • メディア: ビデオ

↓原作

網走番外地 (1965年)

  • 作者: 伊藤 一
  • 出版社/メーカー: プレス書房
  • 発売日: 1965
  • メディア: -

↓主題歌

網走番外地/唐獅子牡丹/泣かせるぜ

  • アーティスト: 高倉健
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/11/03
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。