「悲しき別れの歌」 [映画(邦画)]
表題の作品は1965年の日活映画である。屋馴染みの吉永小百合&浜田光夫コンビによる青春ラブ・ストーリーである。が、今回、この作品を取り上げたのは、その主役コンビが目的ではない。「女囚さそり」や「野良猫ロック」シリーズでここのところ筆者がハマッている梶芽衣子さんのスクリーン・デヴュー作だからということで取り上げたのである。(但し、この時は「梶芽衣子」ではなく、本名の「太田雅子」名義で出演している。)本作ではそんなに大きな役ではなくて端役での出演である。また、当然ではあるが、「クール・ビューティ」という雰囲気はまだない。
また、本作は1959年の東宝作品「ある日わたしは」(岡本喜八監督、上原美佐の初主演作であり、宝田明とのコンビによる作品である。また、田村奈己のデヴュー作でもある。)と同一原作(石坂洋次郎の「ある日わたしは」)の映画化作品である。
作品データを記しておくと、1965年の日活作品で、時間は94分である。原作は石坂洋次郎、監督は西河克己、脚本は三木克巳と智頭好夫の2人、撮影は萩原憲治、美術は佐谷晃能、音楽は池田正義である。そして出演は、吉永小百合、浜田光夫、松山英太郎、浜川智子、宮口精二、高峰三枝子、田村清臣、田代みどり、宇野重吉、荒木道子、西尾三枝子、進千賀子、和田悦子、川口道江、太田雅子、加藤洋美、松本克平、副島稔夫、たちである。
物語は、北国から上京して洋裁学校に通う娘が、県人会の席で出会った医学部に通う青年に恋をする。そのことを母に告げるが、その青年はかつて自分を愛した男の息子だということでショックを受ける母。そんな母は娘に過去を打ち明けるが...
本作は、やっぱり吉永小百合と浜田光夫を見るための作品である。(早くの梶さんは、はっきり言ってどうでもいいような役である。)が、こういう特定のスターを中心にしたのが日本映画界の黄金時代の作品でもある。サユリストであればたまらない1本となるのでしょうね。
それにしても、こういう作品もちゃんとソフト化してもらいたいところである。(かつて、LDではリリースされていたんですけどねぇ...)
↓本作の原作小説はこちら(出版年の違いでいくつか出ています)
- 作者: 石坂 洋次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1964
- メディア: -
↓本作はDVDもビデオも無いので、こういうものを...
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