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「網走番外地」(その3) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第11弾として記している「網走番外地」シリーズ、今回は4本製作された1966年の作品の中から、その前半となるシリーズ第4作と5作について述べる。

第4作網走番外地 北海篇」(1966)
作品データを記しておくと、1966年の東映東京の作品で、時間は90分である。原案は伊藤一、監督と脚本は石井輝男、撮影は稲田喜一、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、田中邦衛、嵐寛寿郎、杉浦直樹、千葉真一、由利徹、砂塚秀夫、山本麟一、吉野芳雄、安部徹、藤木孝、加茂良子、宝みつ子、大原麗子、小林千恵、沢彰謙、小沢栄太郎、加藤欣子、山田甲一、たちである。

この作品は、ジョン・フォード監督の1939年の名作「駅馬車」をベースとした作品であって、物語の舞台も北海道に戻っている。

網走刑務所に殺人傷害の罪で服役していた橘真一。真面目に務めあげて仮出獄となった橘は、特に行く所もなく、「社長が俺の保釈金を出してくれる筈だ」と言う葉山の願いを叶えてやろうと思って、釧路の志村運送店へと向かった。が、その運送店は今にも潰れそうな店で、オンボロ・トラックが1台あっただけだった。そんな所に、オホーツク海側の港町に荷物を運べば莫大な費用を出す、という2人の男・安川と金田が現れ、橘は葉山の保釈金を得るために、その仕事を受けた。安川、金田、志村の娘・弓子を同乗させて橘はトラックを走らせる。が、行く先々で色々とハプニングが起こる。色々とあったものの、目的地に到着した橘だったが、トラックが運んだ荷物が阿片であることを知った橘は安川に命を狙われる...

トラックが行く先々で色々な出来事に巻き込まれるが、これは「駅馬車」を意識しているためである。が、そんなにも色々と巻き込まれるものなの?と思ってしまう。が、娯楽作品ということを思ったら、ツッコミながら楽しむことができるので、こういう展開もまたよろしいかと...

第5作網走番外地 荒野の対決」(1966)
作品データを記しておくと、1966年の東映東京の作品で、時間は89分である。原案は伊藤一、監督と脚本は石井輝男、撮影は稲田喜一、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、田中邦衛、田崎潤、杉浦直樹、待田京介、由利徹、嵐寛寿郎、水城一狼、谷隼人、河津清三郎、三原葉子、細川俊夫、関山耕司、大友純、小林稔侍、大原麗子、山本麟一、小塚十紀雄、志摩栄、たちである。

前作が西部劇の名作「駅馬車」をベースとした所がヒットしたことから、本作も西部劇を意識したタッチで描かれている。(タイトルの「荒野の対決」って、西部劇として十分通用するタイトルですし...)

物語は、網走刑務所から橘と秀が出所し、2人は道南射撃大会にやってくる。大会に出場した橘は優勝して賞品の仔馬を手に入れた。だが、この優勝は、影で銃を発射した栗田によるものだった。真相を知った決勝戦で敗れた鮫島と乱闘になるが、橘、秀、栗田を交えた4人は仲直りする。そんな所に、賞品の仔馬の売買を申し出た男が現れるが、仔馬を連れて行ったまま姿をくらましてしまう。橘は鮫島と共に仔馬を探し出し、悪名高い権田牧場で賞品の仔馬を発見するも、対立する牧場の争いが始まる...

本作では、日本映画徳有の無国籍アクション作品のテイストが感じられるが、これは娯楽作品ということでは良いのではないかと... シリーズ第1作が持っていた雰囲気は薄くなったが、長く続くシリーズ作品に衣替えしたので、こういうのも指方のない所ですよね。

 

網走番外地 北海篇

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2002/11/21
  • メディア: DVD

網走番外地 荒野の対決

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2003/06/21
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駅馬車

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