SSブログ

KIM CARNES『BARKING AT AIRPLANE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼女の9枚目のアルバムである。彼女と言えば、1981年の6th.アルバム「MISTAKEN IDENTITY」に収録されていた『Bette Davis Eyes』の超大ヒット(1981年のBillboard年間シングル・チャートの1位で、レギュラー・チャートでも9週連続1位を記録した。)で有名であるが、それから4年、2枚のアルバムを発表したが、セールスの面では苦戦した。本アルバムもセールスは決して好調であったとは言えないが、内容のあるアルバムであって、『Bette Davis Eyes』以来となる全米TOP 20に入るヒット曲を生み出した。(1984年のK. ROGERS、J. INGRAMと一緒に歌った『What About Me?』も最高位15位を記録しているが、彼女のソロという意味で述べている。)また、本アルバムはBillboardの年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、レギュラー・チャートでは最高位48位を記録するヒットとなっている。

収録曲は、オリジナル盤(LP)では10曲であったが、後の3曲がCD化されたときに追加されて、全13曲となっている。『Crazy In The Night (Barking At Airplanes)』『One Kiss』『Begging For Favors (Learning How Things Work)』『He Makes The Sun Rise (Orpheus)』『Bon Voyage』『Don't Pick Up The Phone (Pick Up The Phone)』『Rough Edges』『Abadabadango』『Touch And Go』『Oliver (Voice On The Radio)』『I Am A Camera』『Make No Mistake, He's Mine [Solo Vocal Version]』『Forever』。

この中からシングル・カットされたのは2曲で、『Crazy In The Night (Barking At Airplanes)』がBillboardのレギュラー・チャートで最高位15位を、『Abadabadango』が最高位67位を記録している。(2曲とも、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

カントリー畑でのキャリアのある彼女であるが、本アルバムはポップなアルバムであって、聴いていると楽しくなってくる、これぞポップス、というものに仕上がっている。そんな中、ハスキー・ボイスの彼女のボーカルがとても魅力的である。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Crazy In The Night (Barking At Airplanes)』と『Abadabadango』、『Begging For Favors (Learning How Things Work)』『Don't Pick Up The Phone (Pick Up The Phone)』、そして『Bon Voyage』という所をピックアップしておく。(CD化の際の追加3曲は別扱いとしている。→『Make No Mistake, He's Mine [Solo Vocal Version]』はBARBRA STREISANDとのデュエット・バージョンをBARBRAのアルバム「EMOTION」で聴くことが出来るが、ここではKIMのソロ・バージョンであって、これもまたなかなか良い味を出している。)

ヒットの規模が小さかったということ、そして『Bette Davis Eyes』のイメージが強すぎるということで、本アルバムは目立たない存在になっているが、クオリティは高く、大人の鑑賞に堪えうるポップなアルバムである。じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムである。

 

Barking at Airplanes

Barking at Airplanes

  • アーティスト: Kim Carnes
  • 出版社/メーカー: One Way
  • 発売日: 2001/10/09
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。