「赤い谷間の決斗」 [映画(邦画)]
表題の作品は1965年の日活製作のアクション作品であって、正月映画らしく、華やかなところがある作品である。(デヴュー間もない渡哲也と石原裕次郎の共演が見所の一つである。)が、筆者は別の所に注目してのピックアップである。(デヴュー間もない梶芽衣子さん(当時の芸名は本名の太田雅子である。ちなみに、渡哲也とは日活の同期入社である。)が出演している。)
作品データを記しておくと、時間は95分、原作は関川周、監督は舛田利雄、脚本は成沢昌茂、撮影は高村倉太郎、美術は坂口武玄、音楽は伊部晴美である。そして出演は、石原裕次郎、渡哲也、岩崎加根子、桂小金治、太田雅子、小沢栄太郎、垂水悟郎、深江章喜、野呂圭介、高木均、木島一郎、杉江弘、伊藤寿章、高品格、武藤章生、榎木兵衛、長浜鉄平、黒田剛、水木京二、佐野浅夫、武智豊子、北出桂子、河上信夫、たちである。
舞台は北海道。石切場を暴力で奪おうとする地方のボスと戦う人夫頭の男と、東京から流れてきた大学生の友情を描いた作品である。石原裕次郎が熱い所を見せると共に、歌も歌っているというように、裕次郎映画である。で、'60's作品というテイストもたっぷりで、日本映画の黄金時代の正月映画らしい作品である。
尚、芽衣子姐さんは石切場の娘役で、もんぺ姿で登場するが、「女囚さそり」で見せた貫禄のある所はありません。(渡哲也との淡い恋のシーンもある。)
裕次郎ファンにとってはやっぱり外せない作品であるが、梶芽衣子さんのファンとしても、本名の太田雅子で出演していた時期の作品も外せません。DVD化してほしい作品の一つである。
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