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K. D. LANG『ALL YOU CAN EAT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1995年に発表した彼の7枚目のアルバムである。カナダ出身のカントリー・シンガーとして'80's後半から活躍している彼であるが、'90'sも半ばになってくると、色々と実験的な試みも行っているが、本アルバムは、そんな実験作の一つとして発表されたアルバムの中の一枚である。尚、本アルバムは、本国カナダよりもオセアニアで大きなヒットとなり、ニュージーランドではNo.1を獲得している。(ちなみに、アメリカではBillboardで最高位37位、カナダでは10位、イギリスでは7位を記録している。)

収録曲は以下の全10曲である。『If I Were You』『Maybe』『You're Okay』『Sexuality』『Get Some』『Acquiesce』『This』『World Of Love』『Infinite And Unforeseen』『I Want It All』。

この中からは『If I Were You』『You're Okay』『Sexuality』の3曲がシングル・カットされたが、カナダでのヒットはそれなりに大きかったが、アメリカでは鳴かず飛ばずという状況であった。(カナダ出身の彼だから、当然と言えば当然です。)

元々、歌の方は上手い彼であるが、艶のあるボーカルが微妙なラインを狙い、ちょっと不思議な雰囲気を作り出している。彼の生み出した世界は、一度や二度聴いただけではよく分からないが、聴き込めば聴き込むほど、味が出てくるのである。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『If I Were You』『You're Okay』というシングル・カットされた2曲と、『This』『World Of Love』をピックアップしておく。いずれの曲も、派手な所はなく、オーソドックスにボーカルを中心にした曲であるが、彼のボーカルはただ歌っているだけではなく、そこから醸し出される世界がまた何とも言えない魅力を出している。

カントリー系のアルバムと言うことで、収録時間が短い(約36分)というところが不満点になるが、カントリー系のアルバムでこの時間は長い方である。('60'sから変わらず、カントリー・アルバムは収録曲数はそれなりにあるが、曲自体が時間的に短いので、時間が短い(所謂「不景気レコード)と言っています)という変な伝統をしっかりと守っている...)

腰を落ち着けて、じっくりと何度も味わってみましょう。(何度も聴くことを思えば、時間が短い方が都合が良いのでは?と擁護するようなことはしませんが...)

 

All You Can Eat

All You Can Eat

  • アーティスト: k.d. lang
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1995/10/10
  • メディア: CD


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