「FROM HERE TO ETERNITY」 [映画(洋画)]
表題の作品は1953年のアメリカ映画「地上より永遠に」である。(「ここよりとわに」と読みます。)本作はアカデミー賞を8部門に渡って獲得した名作・人間ドラマである。原作は、アメリカ陸軍組織の腐敗と、兵士たちの愛憎ドラマを描いてベストセラーとなった1951年に発表されたジェームズ・ジョーンズの小説の映画化作品である。本作も、デボラ・カーさんの追悼の意味を含めて取り上げている。
まずは作品データを記しておく。1953年の白黒作品で、時間は118分である。原作はジェームズ・ジョーンズ、監督はフレッド・ジンネマン、脚本はダニエル・タラダッシュ、撮影と音楽はバーネット・ガフィ、音楽監督はモリス・W・ストロフである。そして出演は、バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、デボラ・カー、フランク・シナトラ、ドナ・リード、アーネスト・ボーグナイン、フィリップ・オーバー、ジャック・ウォーデン、ミッキー・ショーネシー、クロード・エイキンス、アルビン・サージェント、バーバラ・モリソン、たちである。
獲得した8つのオスカーは、作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞(F.シナトラ)、助演女優賞(D.リード)、撮影賞(白黒)、編集賞、録音賞である。尚、受賞ならなかった部門が4部門(主演男優賞(B.ランカスター)、主演女優賞(D.カー)、劇・喜劇映画音楽賞、衣装デザイン賞(白黒)の4部門)あって、ノミネートは12部門であった。
1941年夏、ハワイのアメリカ軍基地。プルウィットという青年が転属してきた。彼は上官に反目したために一兵卒に落され、転属されたのだった。また、彼はかつて軍のボクシング大会でミドル級のチャンピオンだったことから、下士官昇進を条件にチーム入りを勧められるも、戦友を失明させたことから二度とボクシングはやらないと誓っていたので、申し出を断る。で、ウォーデン軍曹から反抗は辞めるように忠告されるも聞き入れず、彼は虐待行為を受けることになり孤立していく。そんな彼の唯一人の味方であるアンジェラも営倉に入れられて... そうしている内に、12/7、日本軍の真珠湾攻撃の日がやってきた...
アメリカ軍生活の過酷な一面を暴露することになった本作は高い評価を受けたが、男女ともアカデミー賞で主演賞を逃していると言う所がまた興味深い所である作品でもある。ちなみに、主演男優賞は「第十七捕虜収容所」のウィリアム・ホールデン、主演女優賞は「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンが受賞しテイル。(助演賞は男女とも獲得しているだけに、主演男女優賞まで獲得していたら、それこそ総なめになったんですけど...)
↓原作小説
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