ケータイ刑事銭形海16話(2nd.3話) [ケータイ刑事]
二段構成として記している「銭形海」。こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。今回の事件は久しぶりに港区赤坂でした。ネタは「超能力」でしたが、期待した「恋日・ニュータイプ」ネタはなしということで、少々期待はずれと言った部分もあったものの、「ケータイ刑事」としたら普通の物語でした。(絢ちゃん繋がりのネタがなかった。)また、後半になって突如「双子」が現れ、一気に事件解決というのは、予想はしたものの、もう一ひねりして欲しかったところでもありました。それではいつものように、ネタバレありの長文で、本編に行きます。(尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。)
ある港(前回から考えると、下北沢海岸か?)、自転車に乗った海ちゃんが「急がないと始まっちゃう...」と言って急いでいた。で、やってきたのは「テレポーテーション実演会」の会場だった。超能力者・海老沢ほたる(えびさわ・ほたる)がやってくる、というのだった。で、「ギリギリセーフ」と言って安心する海ちゃんだったが、視界に五代さんの姿を発見、声を掛ける。声を掛けられた五代さんは体裁悪そうに「銭形、お前なにやってるんだ、こんな所で?」と問うが「五代さんこそ何やってるんですか?」と問われ、「俺は...」と隠そうとする五代さん。海ちゃんは「五代さんって超能力とか興味ありましたっけ?」これに「全然ないね」と応える五代さん。すると「じゃあ、何で来たんですか?」と次の質問をする海ちゃん。五代さんは少し考えると「勉強だ」と言って会場に入っていった。→「泪・1st.2話」で似たようなことがあった五代さんですけど...
会場内の階段を上っていく海ちゃんと五代さん。五代さんは「俺達の仕事ってのは一に推理、二に推理、三四がなくて五に推理」「こういうイベントというのは大体インチキなんだ」と言うと、海ちゃんが「超能力のトリックを見破って推理の腕を磨こうって訳ですね」と自分の考えていることと同じだと言う。で、五代さんは機嫌良く先輩ぶっていくつか言葉を口にした。→五代さんのプライドを傷つけないように、上手く言うものです。(泪ちゃんだったら、バッサリと切り捨てちゃうでしょうが...)
実演会場の教室(どうして教室なんでしょうか?体育館などのもっと広い場所、大人数が収容できる場所の方がいいと思うんですけど...→「ケー刑事」らしい予算の都合というやつですかね。)、海ちゃんと五代さんも着席している。集まったのは約40人。(この中には海老沢ほたるのファンらしきグループもいた。)そんな中、ほたるが会場に姿を現し、拍手の中、舞台のマイクの前に立った。で、お辞儀をして話し始めようとするが、ここでハウリング。で、マイクを叩いて確認するほたる。そして「こんにちは、海老沢ほたるです」と話し始める。途中でほたるのファンのグループから声援が飛び、五代さんも「ほたるちゃ~ん」と声を飛ばしていた。更に五代さんは「可愛いよなぁ。今風じゃないのが良い。昭和の風情がありますなぁ~」と、ほたるのファンだということが丸わかりなことを口にする。で、海ちゃんに「五代さん、推理の勉強だって言ってましたけど、要するにあの人が目当てだったんですね」と見抜かれてしまった。これに「そうだよ」と答えてしまった五代さんは慌てて「違うって、仕事できているんだよ、刑事...」と取り繕おうとするが「もういいですよ」と海ちゃんは呆れていた。
「では早速、最初の実演を始めたいと思います」とほたるが言い、手にした500円玉に触れることなく、離れた所にあるグラス(そのグラスを蓋するガラスケースの中に入っている)の中にテレポートさせる、と言う。で拍手が起こり、始めようとするほたる。が、「ちょっと待った!」と言う声がした。で、教室の後の扉が開いて、一人の男が入って来た。男は「その女はインチキです。騙されてはいけませんよ」と言う。で、舞台の方に向かう男。(お約束だが、途中でズッコケてくれました。しかも、丁度海ちゃんが座っている横でした。)五代さんが「失礼ですが、あなたは一体誰ですか?」と問う。すると男は「言われて名乗るのもおこがましいが、物理学者・小槻山彦(こちき・やまひこ)、別名、インチキ超能力者バスター」と名乗る。彼は、自称超能力者たちのインチキを暴くため、日夜こうしたイベントにはせ参じている、ということだった。(伝説の超能力者・みのるも「世間にはニセモノが多いということじゃ」と言ってましたしね...(From「恋日・ニュータイプ」))→この名前は物理学者で早稲田の名誉教授である大槻義彦教授の名前をいじった物であるのは簡単に分かります。この時点ではそれだけでしたが、ここにもう一段、「山彦」&「海彦」というネタも仕込んであるということで、登場人物の名前遊びもますますエスカレートしますね。
小槻は舞台のほたるの横に移動すると、ほたるからマイクを奪い取り、早速イチャモンを付け始めた。(ほたるは小槻に対して(顔が)「近い」と言って嫌がっていた。)そして、手品まがいなことは止めて、自分が言うものを言う場所にテレポートするように求める。そして「出来るはずがない。何故なら彼女のテレポーテーションにはタネがあるからです」と言うと、マイクをスタンドに戻す。そして超能力の存在を否定し、グラスとガラスケースの乗った台車を「没収」と言って片付けようとする。これに「待ってください」とほたる。そして「何処に何をテレポートしたら良いんですか」と小槻の挑発に乗る。すると小槻は「それではこの私をあの窓の外にテレポートしてください」と言い、更に「止めるんなら今の内ですよ」と挑発する。これに自信なさそうに「やります」とほたる。(「けど、近いっつうの」とやっぱり(小槻の顔を)嫌がっていた。)それを聴いた五代さんは「大丈夫かなぁ?」と漏らしていた。
「では、転送装置の中にお入り下さい」とほたるは言う。小槻は「転送装置ね」とバカにするように言うと、床に置かれた転送装置の輪の中に立った。(「転送装置」という札がついた、マジックで使うような普通の輪に布が付いているものなんですけど...)ほたるが転送装置を手に持って、小槻を隠そうとするが、「本当に良いんですか?」と確認する。これに「と言うと?」と逆に問う小槻。「私、人をテレポートしたことなんて無いですし、万が一、事故でも起きたら...」と自信なさそうに答えるほたる。すると「事故?」と小槻。ほたるはテレポーテーションの説明をして、「失敗したら死に至る危険が...」と言う、これに小槻はほくそ笑むと「皆さん、聴きましたか。今度は脅しだ。びっくりしたなあ、もう」と言う。(「びっくりしたなあ、もう」は、小槻を演じる三波伸一さんのお父さん・故・三波伸介さんの持ちギャグです。)するとほたるファンの一団からブーイングが起こる。
そんなことは気にしない小槻は「良いことを教えましょう」と言い「この国では超能力や霊能力で人を殺しても罪に問われることはない。だからもし実演中に私が死ぬようなことがあっても、あなたは無実と言うことになる」とほたるに向かって顔を近づけて続けた。(ほたるの反応は「近い...」)
それを聴いた五代さんは海ちゃんに「そうなのか?」と尋ねる。すると海ちゃんは「確かにそう言う事例はあります」と言って説明してくれる。(明治時代に丑の刻詣りで夫の愛人を呪い殺そうとした主婦の事例を取り上げる。これ以降、超能力が「脅迫」「詐欺」以外の罪に問われることはなくなった。)五代さんの想像は「牛が五寸釘で?」と言ってとんでもない方向に行くのはお約束です。(しかし、牛の格好をした主婦が公園で藁人形に五寸釘を打ち付けているけど、外の通りには平成の現在の車が通っていました...)
小槻は「さあ、早くしたまえ」とほたるを煽る。これに「テレポート先はあの窓の外でよろしいんですね?」と確認するほたる。小槻は「構わんよ」と答える。で、ほたるは転送装置を更に上にあげて小槻の身体を全て隠し、「1、2、3」と言って念じ、転送装置を手から放した。で、床に落ちる転送装置(ただの輪と布ですけど...)するとそこに小槻の姿はなかった。五代さんは「消えた...」と声を上げ、観客たちは驚きの声が上がり、続いて拍手が湧き起こった。これに笑顔を見せるほたる。五代さんは「やっぱり超能力は実在するんだ...」と海ちゃんに告げるが「さっきと言ってることが違うじゃないですか」と海ちゃん。五代さんは「どけ、外、外...」と言って小槻のテレポート先の外を見に行こうとして海ちゃんを押しのけ、教室の後ろに回って窓に向かう。海ちゃんは舞台で笑顔を見せているほたるをしっかりとチェックしていた。
窓にやってきた五代さんは「おい、銭形」と言って海ちゃんを呼び寄せて、窓から外を見る。しかし、グランドには何もなかった。で「いる訳ありませんよ」と言う海ちゃん。そして二人は窓に背を向けて、窓から離れていこうとする。が、「ギャー」という悲鳴がして、小槻が青空から降ってきて、グランドに墜落した。(悲鳴を耳にした海ちゃんと五代さんは窓からグランドを見る。)
ここで「警視庁から入電中」(経過時間は10分過ぎということで、今回は入電が遅く、ようやく事件となりました。)港区赤坂の旧多聞高校で物理学者の小槻山彦教授が変死した模様。直ちに捜査を開始せよ。
捜査を開始した海ちゃんたち。そこに柴田さんが駆けてきて「報告します」と言って死因について報告する。「死因は高所からの転落による全身打撲。ほぼ即死です」と告。今回は逆立ちもなく普通に報告したということで、五代さんは「どうしたの、逆立ち、今日ないの」と突っ込まれると、ゴリラ(キングコングと言ったらオーバーになります)のように胸を叩き始める柴田さん。これに五代さんは「ゴリさんの真似?」更には指を眉間に当て、更に前に突き出す柴田さん。で「山さん」と五代さん。(→ここは完全に「太陽にほえろ!」ネタですね。)
そういうコントをしていると、ほたるが「私のせいです。私の力が未熟なせいで教授が...」と言い、「刑事さん、私を逮捕してください」と言って柴田さんの腕を掴んで懇願する。これに五代さんが「彼は鑑識です。刑事は我々です」と言うと、「さっき」教授がおっしゃってた通り...」と言って、超能力による殺人は積にならないということを語り始める。(海ちゃんの説明の受け売りです。)が、「明治時代、豚の刻詣りで...」と言ってしまう所は五代さんです。(すかさず「豚じゃないです。丑です」と正す海ちゃん。)→「牛肉/豚肉」という繋がりで間違えたと解釈しておきますが、方角や時刻を表す十二支に「豚」はありません...
ほたるは「この先、どうやって、どうやって生きていたらいいの...」と途方に暮れて泣き始め、倒れそうになる。それを「大丈夫ですか」と言って支える五代さんは「お連れしろ」と言ってほたるを保護しようとして連れて行った。→藤田瞳子さん、「舞・2話」の時の五代さんとの絡み(犯行を否定/逮捕してください)とは真逆になっていましたね。ショックを受けて呆然となる所は同じですが...
海ちゃんと五代さんは教室に戻り、捜査を再開する。五代さんは小槻が煽ったのが悪いと言いだす。これに海ちゃんは呆れたように「何か、完全に超能力があるようになってますね」と口にするが「目の前で人が消えたんだぞ。信じるしかないだろう」と言う五代さん。→これだったら、マジック・ショーを見たら、五代さんはどうなることやら...そういえば「愛・9話」の時の五代さん、マジックを見て信じ込んでいましたね。
そんな五代さんは自ら転送装置を手にしていて「あっ!」と声を上げた。で「前言撤回。超能力など存在しない」と言うと、カメラ目線で「謎は解けたざんすよ、ジャクソンくん、シェー」というと、馬の駆けていく足音を残して何処かに言ってしまった。で、困惑した顔の海ちゃんは「ちょっと、何処に行くんですか...」と言って五代さんの後を追った。
ほたるは控え室(「応接室」がほたるの楽屋として使われていました。)にいた。そこに「危うく騙される所でしたよ」と五代さんが現れた。これに「どういうことでしょうか?」と問うほたる。「惚けちゃいけませんよ」と返し、五代さんは「さっきのテレポーテーション、インチキじゃないですか」と告げる。転送装置の裏側には切り込みが入っていて、小槻はそこから出ると幕の裏に入り込み、そのまま人目に付かないように会場を後にした、とテレポーテーションのトリックを見破ったことを自慢げに「どうだ、参ったか」と迫る。が、海ちゃんに「その後は?」と問われ「???」海ちゃんは「そこまでは私も分かったんですよ。問題はその後」と言って、小槻が会場を去った後のことを指摘する。で、その謎が分からず、考え込んでしまう。これにほたるは「用が済んだら出ていってもらえません。着替えたいんですけど...」と言って二人を追い出そうとする。すると「えっ?着替え」と反応する五代さんは直ぐに出ていった。海ちゃんも出ていこうとするが、出ていく前に「見つけますよ、教授を殺害したトリック。だって、超能力なんて実在しないんですから」とほたるに言う。これにほたるは再度「出てって」と言うだけだった。海ちゃんは部屋を出ると「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了、経過時間は15分を回った所でした。ということで、Bパートのドラマ部分は10分少しです。)
旧多聞高校を離れ、港で考える海ちゃんと五代さん。五代さんは「やっぱり超能力は実在するのかなぁ?」と漏らすが、海ちゃんは「いいえ、あれは絶対にトリックです」ときっぱりという。しかし、それが証明できない。そんな所に「鑑識から入電中」という柴田さんの着ボイスで海ちゃんの携帯に着信が入る。海ちゃんが電話に出ると、柴田さんが「報告します」と言って報告する。バックステージ、舞台袖のドアノブまで、更には転送装置やマイクには、小槻の指紋は1個も検出されなかった、ということだった。で、「それは変だろう」と言って柴田さんに「お前、ちゃんと調べたのか?」と五代さんだった。(→こういう時、TV電話を使っていると、複数の相手にも一気に伝わり、便利ですね。)海ちゃんは自分たちが教授の遺体に気を取られている隙に指紋を拭き取ったと考える。で、それが出来たのはほたるだけ。海ちゃんはその理由が分からなかったこともあって、再びほたるに会いに行くことにした。
そこに「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が届いた。港区赤坂の旧多聞高校で、自称・超能力者の海老沢ほたるが自殺した模様。直ちに現場に急行せよ。
ほたるの控え室にやってきた海ちゃんと五代さん。そこでは、左手首をカミソリで切ったほたるが死んでいた。そして側には血の付いたカミソリがあった。海ちゃんは「何で自殺なんか...」と呟き、五代さんは「これで事件は迷宮入りだな...」と諦めていた。が、海ちゃんはほたるの死体を見て「あれっ?」と呟き、近寄って詳しく見てみる。そして「自殺じゃないみたいです」と告げた。五代さんは「どう見ても自殺だろう」と言うが、海ちゃんは、出血しているのは左手首であって、左利きのほたるが利き手で手首を切って自殺する人はいない、と言って、ほたるは殺害されたと見抜いた。五代さんも海ちゃんの見解に納得するが「一体誰がそんなことを?」海ちゃんはじっくりと観察して鏡に気づき、鏡を向かい合わせにして覗き込み、閃いた。「そうか。指紋も拭き取られたんじゃなくて、最初からついて無かったんだ」と言う。これに「はい?」と訳が分からなくなる五代さん。海ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」
旧多聞高校の校舎の裏のゴミ置き場。そこに置かれていたゴミの袋を持ち上げて、その下に持ってきたゴミ袋を隠すように捨てる黒いコートを着た人影があった。で「これで完璧だ」という人影。そこに三味線の音が届いてきた。お馴染みの、岩に激しく打ち付ける波によって白波が飛ぶ。「大波小波かきわけて。…」海ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」からストラップを投げる海ちゃん。「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇が飛んで行く。そして地面に突き刺さると、鎖は黒いコートの人影を捕らえていた。海ちゃんが鎖を引くと、人影は大回転し、頭からはかつらが飛び、ゴミの袋の上に倒れた。その人物は小槻だった。「何をするんだ」という小槻に海ちゃんが「真犯人はあなたですね」と言う。また五代さんは小槻の顔をじっと見て「瓜二つだな」と漏らす。で、海ちゃんが「あなたは小槻山彦教授の双子の弟・小槻海彦(こつき・うみひこ)さんですね」と男の正体を口にして「これでテレポーテーションのトリックにようやく説明が付きます」と言って、トリックの説明を始める。
テレポーテーション実演会場に現れた教授は本物ではなくて海彦が化けたニセ者だった。(会場のどこからも教授の指紋が出なかったのは当然。)海彦とほたるは敵対しているかのような芝居をしたが本当はグルだった。転送装置の裏には切り込みが入っていて、客席から姿を見られずに会場の外に出ることは可能だった。海彦は屋上に移動して、予め呼び出していた山彦と合流し、山彦を屋上から突き落として殺害した。そして教授の遺体にみんなの目が集まっている隙に目立たないようにしてその場を立ち去った。
海ちゃんの説明を聞いた海彦は「確かに俺は双子の弟だ」と双子であることは認めたが「だけど証拠はあるのか?俺が殺したっていう証拠は?」と証拠を求める。これに海ちゃんは「五代さん、その袋を開けてみてください」と言って、海彦が隠そうとしてゴミ袋を指差した。で、五代さんがゴミ袋を開けると、中からは水色のスーツ(会場に現れた教授が着ていた服)が出てきた。「これはあなたが教授に化けるために用意した服ですよね」と海ちゃんが言うが「たまたま同じ趣味だっただけかもしれないじゃないか。何しろ双子なんだからな」と開き直る。すると「じゃあ、これで納得しますか?」と海ちゃんは言うと、ポケットから指紋を出し「これは会場から検出された指紋です。あなたの指紋を調べれば一致するはずです。これはあなたがあの時、実演会場にいた何よりの証拠です」と告げた。すると海彦は観念した。
五代さんが「どうして教授を?」と動機を尋ねた。これに海彦は、去年資産家だった父が死んで、莫大な財産を相続することになったが、遺言には山彦と海彦が半分ずつ相続すると書いてあった。また、二人は生まれてからずっとバラバラに育てられていて、遺言を読むまで双子の兄がいると海彦は知らなかった。で、分け前が減るのが嫌で兄・山彦を殺したのだった。
海ちゃんは「ほたるさんを自殺に見せかけて殺したのもあなたですね」と、ほたる殺害について問い糾す。海彦は遺産の分け前を与えることを条件に仲閒に入れたが、山彦を殺した時点で用済みであり、だから殺した、と自白した。で、五代さんが二人の殺害容疑で海彦の手に手錠を掛けた。
事件解決後の夜の町。海ちゃんと五代さんが歩いている。五代さんは「結局超能力なんてさ、実在しなかったんだよな」と海ちゃんに確認していた。「そうですね」と返す海ちゃんに「最初からそんなのないって信じてたんだけどさぁ、信じた方が夢があるじゃん」と五代さん。海ちゃんはこれに「またまた...」と笑っていた。(口では何とでも言えますからね...)そんな所に、馬の嘶く声の着メロで五代さんの携帯にメールが届いた。「誰だ?」と言って携帯を開く五代さんは「エリーゼちゃんだ」で、エリーゼさんとデートの約束があったことを思い出した五代さん。二時間遅れているということで「こんな時にテレポーテーションあったらいいのに...」と言う五代さん。海ちゃんは「刑事は足だ。スニーカーを履き潰してなんぼ、っていつも言ってるじゃないですか」と返す。五代さんは「あの夕日に向かって突っ走るか」と前方を指差して言うが「夕日って、もうすっかり夜なんですけど」と海ちゃん。しかし海ちゃんの言葉は五代さんには届いていなくて「エリーゼ、待ってろよ」と言うと、馬のように走っていった。そんな五代さんに「あんまり無理しないでくださいね。もう若くないんですから」と声を掛けていた海ちゃん。で、カメラ目線で「私はテレポーテーションをして帰ろっ、えいっ」と言うと、海ちゃんの姿が消えた。(自転車はそのまま残っていた。)が、自転車の位置から離れたカメラの手前に現れた海ちゃんは笑顔で「嘘だぴょ~~ん」と言って自転車の所に駆けていき、またがるとこぎ始めました。
次回、17話(2nd.4話)の物語は「明日のスターを目指せ! ~芸能プロダクション社長殺人事件」です。ゲストはホラー映画でお馴染みの三輪ひとみさん。「ケータイ刑事」では「泪・2nd.22話」の早島琴(はやしま・こと)以来となります。監督は「ケータイ刑事」最多登板監督の佐々木浩久監督がまたも記録を伸ばすことになります。(TVシリーズの20本目、「M1」と合わせると遭わせて21本目となる。)物語は、海ちゃんが街角で芸能プロダクションにスカウトされる。しかし相手にしない海ちゃん。が、その芸能プロダクションの社長が殺された、ということです。(愛ちゃんと泪ちゃんは喜んでスカウトを受けそうな気がしますが、海ちゃん、雷ちゃん、舞ちゃんは相手にせず、零ちゃんはどっちでしょうか?)次回予告で海ちゃんたちが捜査をしている部屋(芸能プロ社長の部屋だと思います)って、「恋日・ニュータイプ」の12話(津木野ユリ&怜奈先生が銭形ばりの活躍をした物語)の社長室のように見えたんですけど... で、予告の最後の部分の海ちゃんって、オーディションを受けているかのようにも見えるんですけど...
鑑識メモ。今回の物語に即した内容で、柴田さんが「鯰」と書かれたフリップを手に「皆さんは魚の超能力を信じますか?」と言って、今回の「さかなへんの漢字」の説明に入る。「さかなへんに「念ずる」と書いて「なまず」、地震を予知する魚として有名なんですが、私も予知能力が欲しい~」と言って念じ始める。すると鯰が柴田さんの肩に現れる。で、「来た来た来た、鯰の予知能力が私の身体の中に...」と言って鯰から読み取ったのは「あなたは来週も「銭形海」を見ることとなるでしょう」→「恋日・ニュータイプ」の『みのる超能力教室』ばりのネタでした。
今回の物語は、「超能力」ネタということで、「恋日・ニュータイプ」の絢ちゃん繋がりのネタを期待したが、そちらは空振りでした。が、五代さんを中心にネタはそれなりに用意されていました。しかし、ゲストの三波伸一さんはともかく、お父さんの三波伸介さんのギャグを使うなんて、どれだけの人が分かったでしょうか。(丹羽Pの世代であれば分かるでしょうし、「分かる人だけ分かればいい」という姿勢は揺らいでいないということで、これはこれで良いんですけど...)
ところで、11/24に「ケータイ刑事 ゴルゴダの森文化祭」が東京・新宿のシアターアプルで開催されるが、それに参加するための応募方法がBS-iのHPに掲載されました。詳しくはここをクリックしてご確認下さい。
↓本文中に記した「ケータイ刑事」の物語が収録されているもの
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