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KILLING ZOE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1993年のアメリカとフランスの合作映画「キリング・ゾーイ」である。(ビデオ化された時のタイトルは「キリング・ゾーイ/破滅への銃弾」である。)バイオレンス・アクション作品であって、クエンティン・タランティーノの名前があることから注目の一本であるが、ロジャー・エイヴァリー監督はタランティーノと旧知の仲であり、昔なじみで彼の名前をクレジットに入れただけで、実際、タランティーノは本作については何もしていない。

作品データを記しておくと、時間は96分、製作はサミュエル・ハディダ、製作総指揮はクエンティン・タランティーノ、監督と脚本はロジャー・エイヴァリー、撮影はトム・リッチモンド、音楽はトムアンドアンディである。そして出演は、エリック・ストルツ、ジュリー・デルピー、ジャン・ユーグ・アングラード、ゲイリー・ケンプ、カリオ・セイラム、ブルース・ラムゼイ、タイ・サイ、サルヴァトール・ゼレブ、たちである。

物語は、アメリカからやってきたプロの犯罪者がパリの銀行を襲撃するものであるが、彼はエイズにかかっていて自暴自棄となっている。そんな彼に昔の仲間たちが集まって、銀行を襲う、というものである。タランティーノの名前がクレジットされているので、それなりのバイオレンス作品であると思いきや、実際はタランティーノは関わっておらず、消化不良な所がある。

それよりも、本作は音楽の方がなかなか良く仕上がっている。サントラ盤に収録されているのは以下の全12曲である。『Go! (Opening)』『Red Drugs』『2 Names』『Entering The Bank [Romance Remix]』『Clarinets』『Safe Heroin [Disco 2000 Remix]』『Assembler』『Gold』『But You Must [Brothers In Rhythm Remix]』『Ambient Dixie』『Canaan』『Flying Home』。

サウンドの方は、'90'sの時代では少し懐かしい感じのするテクノ・サウンドであり、そのオムニバス盤と言っても通用するようなアルバムである。

タランティーノ作品と言えば、音楽の方も力が入っている作品が目立つが、本作はクレジットだけのタランティーノの名前が音楽の方に辛うじて影響していると言ってもよいもので、映画本編よりもはるかに内容があるものになっている。映画はダメでもサントラ盤の方は内容が高い、という作品は珍しい物ではなく、たくさん存在するが、そういう映画/サントラ盤の一つである。映画の方は、特殊メイクが辛うじて見所と言った所でしょうか。

本作はサントラ盤を先に聴いて、気に入ったら映画も見る、ということでよろしいかと...

 

Killing Zoe: Original Soundtrack

Killing Zoe: Original Soundtrack

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Milan Music
  • 発売日: 1994/11/08
  • メディア: CD

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  • 発売日: 1994/09/25
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