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「LIFE STINKS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年の映画「メル・ブルックスの逆転人生」である。'70'sの時代から数多くのコメディ映画を製作してきたメル・ブルックスであるが、「スペースボール」以来4年ぶりに手掛けた映画もやはりコメディ作品であった。この作品は、賭けに応じた大富豪が町のスラム街で暮らすことになるが、その模様を描いた作品である。が、単にコメディとしてだけでなく、人生における天国と地獄、表と裏という両面をしっかりと捉え、貧富の差をしっかりと描いている秀作である。(が、日本ではこの手の作品はダメなんですよね...)

作品データを記しておくと、時間は95分、製作、監督、原案、脚本、主演をメル・ブルックスがこなしているのはこれまでの彼の作品と同じである。製作総指揮はエズラ・スワードロウ、原案と脚本はメル・ブルックスの他にルディ・デルカとスティーヴ・ヘイバーマンの名前が加わる。撮影はスティーヴン・ポスター、音楽はジョン・モリスである。そして出演は、メル・ブルックス、レスリー・アン・ウォーレン、ジェフリー・タンバー、スチュアート・パンキン、ハワード・モリス、ルディ・デルカ、テディ・ウィルソン、マイケル・エンサイン、マシュー・フェイゾン、たちである。

ロサンゼルスの大富豪・ゴダード・ボルトはビジネスの天才でもあった。そんな彼はダウンタウンのスラム街にボルト・シティを建設するという計画に燃えていた。しかし、その計画を進めていく上で彼は最大のライバル・バンス・クラスウェルと土地を巡ってぶつかってしまう。で、バンスが「金もカードもなく、スラム街で30日間生きぬいたら自分の所有地をやる」という賭けを口にし、ゴダードはその提案に乗ることにした。事業の方はプリチャードたち3人の弁護士に任せて、浮浪者の姿となってスラムにやって来たゴダード。しかし、スラムでの生活は厳しいものであり、ボルトは最初の一夜の宿にも困ってしまった。そんな中、バッグ・レディのモリーと出会い、助けられたゴダードは、彼女を通して人間の生き方や考え方について、大きな変化が起こり始める。その頃バンスは、賭けを反故にして、プリチャードらを買収してボルトの会社を乗っ取ってしまった...

本作は人情的に描かれていて、心が温まる所がある。本作と同じような内容の作品も複数存在しているが、コメディの王道を行く結末を迎える所と言い、ハートフルな登場人物、分かりやすいキャラ設定など、全ての点で本作の方が一段上の内容となっている。(長年、コメディ作品を製作してきたメル・ブルックスの経験の勝利ですね。)本作はじっくりと見ておきたい所である。

 

メル・ブルックス/逆転人生

メル・ブルックス/逆転人生

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/29
  • メディア: DVD


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