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「0093女王陛下の草刈正雄」 [映画(邦画)]

関西では27日からレイトショーでの公開(@シネマート心斎橋)ということで、見てきました。楽しい作品であるのだが、期待していたレベルには少し及ばなかったという感じでしたね。(筆者は、パロディ映画にはちょっと五月蠅い方ですから...)宣伝文句で「日本初、本格スパイパロディ映画」と謳っているだけに、どこまでやっているのか期待したのだが、謳い文句の割りにはパロディが少ないということで、日本映画界においては「パロディ」というジャンルはまだまだということを感じさせてくれました。(とは言っても、日本映画のパロディ作品としたら、レベルは高く、パロッた作品は軽く二桁に乗っていましたね。)→やっぱり「フライング・ハイ」や「ホット・ショット」のパロディてんこ盛りの作品と比べてしまうからでしょう。パロディ満載とはいうものの、今ひとつパロディの方は抑え気味の所があって、独自のギャグに走っていました。

作品は、基本的にベースにしているのは「007」シリーズであり、そこに色んなパロディと独自のギャグを詰め込んだ内容である。「007」のパロディということでは「オースティン・パワーズ」がその代表例として言われている。この「オースティン・パワーズ」シリーズはパロディと言っても下ネタ・パロディに走っているが、本作は下ネタ・パロディではなくて日本流のベタなギャグに走っていると言った感じですね。

また、「裸の銃を持つ男」を感じさせる所も多少あるものの、そのドタバタ劇の張本人のドレビン警部は白髪で少しくたびれた年配刑事であるが、草刈さんにはスマートさがあって、ドレビン警部よりも若さがある。(それでも、随分と年齢を感じさせる所もありますけど...)雰囲気は5代目ボンドであるピアース・ブロスナンに少し年を加えた感じで、3代目ボンド(ロジャー・ムーアー)から少しユーモアのセンスを引いた感じと言った所があって、和製ボンドという雰囲気は十分ある。(初代・コネリー・ボンドのような野性さはない。)そのため、「裸の銃を持つ男」の名前が出ると、少し違和感を感じることもある。ただ、「裸の銃を持つ男」には有名スターのカメオ出演というのがあったが、本作では有名スターではなくて篠崎監督のお仲間である日本映画界を支える監督たちがカメオ出演しているということもあるので、「裸の銃を持つ男」ということを言っているのでしょうね。(こういう遊びがあるのは歓迎です。それにしても、こんな顔ぶれが集まる所は「銭形零・2nd.6話」の延長線上という感じだが、普通は集まってくれないものです。)

また、BS-i・丹羽P作品であることから、丹羽ファミリーというお馴染みの顔ぶれが次々と出てくるが、これも一つのお約束です。一方、初めてという顔ぶれの方は、今後「ケータイ刑事」へのゲスト出演を期待したい所である。

出だしは「007は二度死ぬ」のパロディをやっていて、その他にも「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」を思わせる三輪嘉門の設定や、数多くの「007」に必ずいるボスの脇を固める用心棒的の存在はいいのだが、「007」シリーズにある(但し、全ての作品ではなく一部の作品だけですが...)ボンド・ビューティーズに相当するキャラクターが無かったのは残念でした。

草刈さん演じる高村さんが「ケータイ刑事」の中では「クルーゾ」の名前を口にしていたということで、「ピンクパンサー」シリーズに関する所もないかと期待したが、ドタバタとしていた所はあったが、「ピンクパンサー」のレベルには持っていかなかったですね。(ちょっと残念...)

ある意味では一文字楓がボンド・ガール的な役割でもある。(同じ諜報部員と言うことでは「007/黄金銃を持つ男」のボンド・ガール・メアリーがそうでした。)一方、「初代・マサオ・ガール」ということになっている霧島ハルキは、自分から首を突っ込んでいったということで、「007/消されたライセンス」のパムのような所がある。(パムは武闘派でしたが、ハルキは駄洒落派(?))が、特に歴代のボンド・ガールに完全に被らないキャラだったのは良かった所です。

上司が「M」というのは「007」そのままだが、秘密兵器の開発が「Q」ではなく「九」というのは如何にも日本的なところで捻りを入れているが、この役は金剛地武志さんにやってもらったら良かったのに...と思いました。

最後に、次回作のネタが出てきたが、「フライング・ハイ」と「ホット・ショット」は2作、「裸の銃を持つ男」と「オースティン・パワーズ」は3作が製作されている。こういう作品は2本目が出来てこそ存在価値が高まるので、是非とも実現させることを本気で考えてもらいたいところである。(2代目マサオ・ガールは早織ちゃんちゃんということで...)

そして、黒川芽以さんには、本家「007」シリーズの次の次あたりの日本を舞台にした物語で、本物のボンド・ガールになってもらいたいところです。

 

↓「007」シリーズ

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↓草刈さん&黒川さんといえば...
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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↓本文中に記したコメディ作品シリーズ
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裸の銃を持つ男 パック 初回限定生産

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ピンク・パンサー リミテッド・フィルム・コレクション DVD-BOX

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ピンクパンサー コレクターズ・エディション

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