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「男の紋章」(その5) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第12弾として記している「男の紋章」シリーズであるが、今回からは第3部に突入する。(竜次の大島組と母・きよの村田組が合併しての物語となる。)で、第3部は1965年に製作された4本からなるが、その中から前半の2本について取り上げる。

シリーズ第7作男の紋章 喧嘩街道
作品データを記しておくと、1965年の日活製作の作品で、時間は95分である。監督は滝沢英輔、脚本は甲斐久尊、撮影は高村倉太郎、美術は小池一美、音楽は鏑木創である。そして出演は、高橋英樹、笹森礼子、和泉雅子、藤竜也、堺正章、深江章喜、近藤宏、弘松三郎、玉川伊佐男、草薙幸二郎、河上信夫、玉村駿太郎、小泉郁之助、天坊準、桂小金治、山内明、谷村昌彦、加藤嘉、轟夕起子、たちである。

村田きよの長年の念願であった村田組と大島組が合併し、大島竜次が村田組の三代目を襲名、きよは引退する。が、竜次はその名前に甘えることを嫌い、修業の旅に一人で出る。これを知った敵対している花岡興業は、これを絶好の機会と捉えて、竜次を消すために刺客を送る。そんな中、竜次を慕う若い支が村田組をわざと波紋になって竜次の後を追う。で、少人数になった村田組は引退したきよも口を出すことなく窮地に陥る。旅先で対立する2つの組の争いの仲裁に入った竜次の元に、花岡興業によって村田組が窮地に陥っていることを知ると、飛んで帰り、花岡興業に乗り込むが...

大島組と村田組が合併、竜次が跡目を継ぐ、ということで今までと背景が大きく変わったが、物語は基本的に同じである。しかし、最初の頃と比べると随分と貫禄がついたものです。シリーズ全10本の中ではしっかりとチェックしておきたい作品である。

シリーズ第8作男の紋章 流転の掟
作品データを記しておくと、1965年の日活製作の作品で、時間は88分である。監督は滝沢英輔、脚本は甲斐久尊、撮影は高村倉太郎、美術は小池一美、音楽は鏑木創である。そして出演は、高橋英樹、和泉雅子、川地民夫、太田雅子、西尾三枝子、近藤宏、弘松三郎、富田仲次郎、嵯峨善兵、三島雅夫、雪丘恵介、柳瀬志郎、紀原土耕、伊丹慶治、明石潮、大町文夫、伊藤寿章、桂小金治、谷村昌彦、井上昭文、轟夕起子、たちである。(「太田雅子」という名前があるが、彼女は後の梶芽衣子である。この当時はデヴューしたばかりであって、本名を芸名としていた。)

修行の旅を続ける竜次に恨みを持っていた花岡興行は3人の刺客を送る。そのあまりのしつこさに竜次は怒り爆発、血祭りに上げ、服役することになる。数ヶ月後に出所した竜次だったが、組には戻らず、旅を続ける。旅先で竜次は、その刺客の妹が借金の形として遊郭に売られそうになっていることを知り、助けようとする。また、彼女の後見人は命を狙われる。で、竜次がそれを解決しようとして乗り出す、という物語である。

基本的に、前作と同じパターンの物語であり、同じことが繰り返されている。よって、見ても見なくても良いような作品になっているのが惜しい所である。梶芽衣子さん(太田雅子)も出番はそんなに多くない。しかし、「太田雅子」名義の出演作はそんなに多くないので、梶さんファンはチェックしテオ射手もよろしいかと...(デヴューしたばかりであって初々しさがあります。)

お決まりのパターンで展開する物語は、ある意味では安心して見ていられるということになるが、本作では、大島組と村田組が合併して新たな展開となったのだから、もう少し考えて貰いたかった所である。今回の2本だったら、その重責というのも理解できるが、設定を十分生かし切っていない所があり、もったいないところである。(ということもあるのか、シリーズも完結に向かって進んで行くことになります。)

 

↓本シリーズは第1作しかソフト化されていません...

男の紋章

  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 1991/03/08
  • メディア: ビデオ

男の紋章

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 1991/03
  • メディア: 単行本

↓今回は「太田雅子」名義での出演作を...

絶唱

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2007/05/03
  • メディア: DVD

夜霧よ今夜も有難う

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2003/07/17
  • メディア: DVD


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