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「THE ODESSA FILE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1974年の映画「オデッサ・ファイル」である。「ジャッカルの日」の原作で知られているフレデリック・フォーサイス原作小説の映画化作品であり、ナチスの残党の秘密組織追う若いルポ・ライターの活躍する物語で、上質のサスペンスである。

作品データを記しておくと、時間は129分、原作はフレデリック・フォーサイス、監督はロナルド・ニーム、脚本はケネス・ロスとジョージ・マークスタインの2人、撮影はオズワルド・モリス、音楽はアンドリュー・L・ウェーバーである。そして出演は、ジョン・ヴォイト、マクシミリアン・シェル、マリア・シェル、ノエル・ウィルマン、シビル・ダニング、たちである。

物語は1963年。西ドイツ・ハンブルクで、ルポライターのミラーはカーラジオからケネディ暗殺のニュースを耳にする。その時、1台の救急車が彼の車を追い抜いた。とっさに何かを感じたミラーは救急車を追う。それは、ある老人がガス自殺したものだった。現場には学生時代の友人で、ハンブルグ警察のブラント警部補がいて、警部補を通して彼は老人が残した日記を入手する。それに目を通したミラーは、元ナチスで構成される殺人組織「オデッサ」の存在を知る。で、その実態を調べることにした。そんなミラーは数日後、何者かによって命を狙われた。間一髪で助かったが、これによってルポライターの意地にかけても調べることにした。やがて、オデッサを調べるミラーに協力しようという人物が現れ、ミラーをオデッサに潜入させる交錯が始まる...

派手な所は無いのだが、それが逆にリアルさを感じさせてくれる。物語の方も丁寧に描いていて、サスペンスとしては一級のスリルに満ちた作品となっている。多少、物語のテンポが遅くなる所があるが、それが逆に物語に重みを与えていて、ちょっと怖く感じる所でもある。派手なことをしなくても良質のサスペンスを作ることが出来るという見本となる作品でもあり、サスペンスがお好きな方は是非とも見ておきたい作品である。

 

オデッサ・ファイル

オデッサ・ファイル

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2007/07/25
  • メディア: DVD

↓原作小説はこちらです。

オデッサ・ファイル

  • 作者: フレデリック・フォーサイス, 篠原 慎
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1980/05
  • メディア: 文庫


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