必殺スペシャル「恐怖の大仕事」 [ドラマ]
KBS京都が、この年末年始に連続7日間(12/29~1/4)、毎日1本ずつ「必殺スペシャル」を放送してくれる。「必殺スペシャル」は全19回あり、放送されるのは、放送順に1、2、8、15、12、14、19回のものである。ということで、初日に放送された「恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊」についてです。
これがTV放送されたのは、1981/1/2のことで、「必殺仕事人」の80話と81話の間に放送されたことになる。(「必殺仕事人」は全84話です。)次作「必殺仕舞人」の板東京山が顔見せ的に出演しているのが注目点でもある。
仕事人の顔ぶれは「必殺仕事人」の顔ぶれ(主水、秀、左門、加代、おしま)にゲスト仕事人が加わるという構成である。が、ゲスト仕事人は板東京山以外は果ててしまうということで、これもスペシャルならではである。
物語は、正月早々、米相場に関して陰謀を張り巡らせて、私腹を肥やそうとする悪人を仕事して欲しいと依頼された主水。が、その仕事の相手というのが、大店の米問屋と、徳川御三家(水戸、尾張、紀伊)の筆頭家老だった。相手があまりにも大物過ぎると言うことで、仕事料は1000両と言われても、その仕事に躊躇する秀。ということで、仕事人は分裂。秀抜きで仕事に取りかかるが、左門が失敗して捕らえられてしまった。
一方、主水は主水で、正月の奉行所から姿を消して失踪する。で、これによって中村家はあわやお取りつぶしになりそうになってしまう。(ここに、インチキ霊媒師たちが絡んで、りつに新たな婿を取らせようとする物語がある。)
緊張感漂うサスペンスと、中村家のコミカルな2つの物語が平行して進んで行くところは、緩急があって実に面白い所である。
ただ、1981年の放送ということで、ほぼ27年前の作品ということで、「必殺」お得意の時事ネタや当時流行していたギャグを取り入れている所は、現在では「そんなものがあった」ということになってしまうのは仕方のない所であった。(橫山のやっさんがまた面白く、インチキ霊媒師を演じていました。)
後のTVシリーズでも、仕事料が1000両という大金の話があるが、そういう大金の仕事というのは、相手が大物であるのと同時に、仕事料が全額手に入らないというのも、お馴染みとはいえ、面白い所でした。
↓この作品はこれに収録されています。(上中下の3つのBOXがあります。第1作なのにどうして1巻じゃないの?)
↓参考まで
必殺シリーズ完全殺し屋名鑑 荒野の果てに編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編 (ザ・テレビジョン文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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