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「SWORDKILL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1984年のアメリカ映画「SFソードキル」である。戦国時代の侍が現代に甦るという内容のSFアクション作品である。アメリカ映画ということで、日本の「侍」に対する誤解があり、主演の藤岡弘は当時、そうとう苦労したという。が、日本の伝統文化における侍の地位、役割を粘り強く説明し、また、本作の演技が高く評価されることになり、日本人として初めて米国俳優協会の会員となった。まあ、異国の歴史については殆ど知らず、イメージばかりが一人歩きしている、ということを如実に語っているエピソードである。

作品データを記しておくと、時間は86分、監督はJ・ラリー・キャロル、脚本はティム・カーネン、撮影はマック・アールバーグ、音楽はリチャード・バンドである。そして出演は、藤岡弘、ジャネット・ジュリアン、チャールズ・ランプキン、ジョン・カルヴィン、ロバート・キノ、マイク・コバヤシ、ビル・モーレイ、フランク・シュラー、アンディ・ウッド、たちである。(※本作出演時は「藤岡弘」であって「藤岡弘、」ではない。本作出演が「藤岡弘、」と解明させるきっかけになった。)

時は戦国時代。武将・ヨシミツは敵に捕われた妻・チドリを救出しようとするが、敵にやられて湖に転落してしまった。400年の時が流れた現代。ある男女が洞窟で氷漬けになっているヨシミツを発見した。ヨシミツの身体はロスにある研究所に運ばれ、リチャーズ博士によって蘇生手術が行なわれる。で、ヨシミツは現代に甦った。そんな中、女性記者クリスがヨシミツに興味を示し、惹かれていく。リチャーズ博士はヨシミツを実験材料としか見ていなかったが、クリスはヨシミツを人間として見ていたということもあって、ヨシミツはクリスに心を許した。そんな中、彼の刀が研究所の所員が盗もうとする。怒ったヨシミツはその所員を斬り捨てると、外部に出る。暴力がはびこる街で、ヨシミツはチンピラに襲われていたウィリーを助け、チンピラたちを斬り捨てる。で、刑事がヨシミツを追うことになる...

「武士の道は死」というように誤解されているということも本作を見たらよく分かるが、お笑いの方に持っていかず、真面目に取り組んでいて、テーマとしたら悪くない。やはり、アメリカ人にとっては、日本の「侍」というのは異端の徒だということなんですね。

藤岡弘が「侍」について、色々と説明をする、というように、彼の果たした役割は、単に映画の主演だけでなく、文化交流と相互理解をもたらすことにもなり、演技だけでなく高く評価したい所である。

 

SFソードキル

SFソードキル

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2004/10/29
  • メディア: DVD


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