篤姫#5 [ドラマ]
今回の物語は、今までの於一の青春物語が少し変わりました。(「於一の青春物語」ではなくて「尚五郎の青春ラブ・コメ」と言う感じ。)「大河ドラマ」らしく、まずは最初の転換期ということになったはずなのに、それは次回に持ち越しで、風雲急を告げるというものではありませんでしたが...
斉彬から於一に「日本外史」のセットが届けられた。更に、父は於一の縁談話の相談を聞かされる。が、相手は対立していた一派の息子・右近と言うことで、その縁談には乗るでない父。ということで、於一の正式な縁談話ではないが、それを縁談話として受け取った周囲の人間が勝手に動くという物語でした。
一番動揺したのは尚五郎であって、空回りをしてました。まずは於一と囲碁をしている時に「縁談」という言葉を口にするが、「動揺させる作戦」と行って誤魔化そうとするが、自分の方が同様していて、言葉とは逆になっていたというように、コミカルな所を一手に引き受けていました。
ただ、於一は「日本一の男」と結婚したい、とだけ口にしたが、「日本一」って言っても色々とあります。真面目に考えると、例えば武芸で、学問で、というように尚五郎のように考えるでしょうが、「日本一のヘタレ男」というのも「日本一」は「日本一」です。→ここで思い出したのが、植木等主演の映画「日本一の男」シリーズです。タイトルだけ記しておくと、「日本一の色男」「日本一のホラ吹き男」「日本一のゴマすり男」「日本一のゴリガン男」「日本一の男の中の男」「日本一の裏切り男」「日本一の断絶男」「日本一のヤクザ男」「日本一のワルノリ男」「日本一のショック男」の10本である。於一の言葉尻を捉えると、このどれであっても「日本一の男」なので、結婚してくれるのでしょうか?
が、そんな尚五郎も考えに考えた末に、一大決心をして直談判にやってきて、「於一を嫁に欲しい」と口にした。→やる時はやっぱりやるのが男です。
元々、右近との縁談に乗る季ではない父は、これは助けに舟ということで、区実、斉彬に呼ばれている席で、於一の縁談話を断ることを決心した。で、斉彬の元に登城し、斉彬が話を切り出す前に「断る」と口にした。が、斉明の話は於一の縁談ではなくて、於一を本家の養女として迎えたい、という申し出だった。
シリアスな所も少しはあったが、全体的にコメディ・タッチで描かれていた今回の物語。1年間という流れの中では最初の転換期となる物語となるはずであったが、青春物語ということからの脱却は出来ませんでした。というより、コメディ・タッチの作品に変わってしまいました。で、やっぱり「銭形愛・17話」で、五代さんの見合いに茶々を入れている愛ちゃんという感じでした。
次回は、「養女」にということで、作風も少しは変わってくれるのではないかと...?(いや、今回のことがあるだけに...)
尚、今回の物語にはジョン万次郎が登場したが、尚五郎の青春ラブ・コメの中では浮いていましたね。まあ、今後の伏線というぐらいに軽く考えておくことにします。
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