TwellV・神宮前名画座「THE THIRD MAN」 [映画(洋画)]
ここ暫く記していなかったが、今週は記します。懐かしの名画を放送するTwellVの神宮前名画座。(途中にCMが入らず、二ヶ国語放送であり、日本語字幕は出ない。)今週は「第三の男」でした。この作品と言えば、何と言ってもあの名曲があまりにも有名であり、名場面が次々と出てくる超一級のサスペンスである。また、ウィーンの観覧車は本作で有名になったといってもよい。その後、数多くの作品で、本作へのオマージュとして、ウィーンの観覧車が出てくるというような作品も多数あります。(あの「007」シリーズも「リビング・デイライツ」に出てきます。)物語は第二次大戦後のウィーンを舞台にしたサスペンスである。
作品データを記しておくと、1949年のイギリス映画で、時間は105分、白黒作品である。製作はキャロル・リード、デヴィッド・O・セルズニック、アレクサンダー・コルダの3人、原作はグレアム・グリーン、監督はキャロル・リード、脚本はグレアム・グリーン、撮影はロバート・クラスカー、音楽はアントン・カラスである。そして出演は、ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ、トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、ジェフリー・キーン、エルンスト・ドイッチュ、たちである。
第二次大戦後、四国管理下のウィーン。アメリカの作家ホリイ・マーティンスが旧友ハリー・ライムに呼ばれてウィーンにやって来る。ハリーのアパートにやってきたが、彼はハリーは自動車事故で死亡し、その葬式の真っ最中だった。墓地でマーティンスは、英国のキャロウェー少佐から、ハリーが闇屋であったと知らされるが、信じられなかった。また、ハリーは女優・アンナと恋仲であり、アンナと出会い、ハリーの死の真相を探ろうと決意する。で、ハリーの死を目撃した男が3人いることを知る。その内の2人は判明するが、3人目の男は分からない、そんな中、マーティンスは何者かに脅かされるようになり、事故の目撃者だった門衛も殺されてしまう。一方、アンナは偽造旅券を持っていたことからソ連のMPに捕らわれてしまう。そんな中、マーティンスは、街で死んだ筈のハリーの姿を目にした。そしてハリーがペニシリンで人々から甘い汁を吸っていたこと教えられたことから、MPに通報し、アンナの釈放を条件にハリーの逮捕に協力していく。遊園地で会ったマーティンスはハリー。ハリーの口から事実を知らされると、ハリーを売る決意をした。が、釈放されたアンナからは罵らせる。そんな中、ハリーの逮捕劇が始まり、マーティンスは囮となってそれに参加する...
見所が満載であり、特に影を使った様々な描写は印象的である。白黒作品ならではという所もあり、アカデミー撮影賞(白黒)を受賞したのも納得である。
今回、改めて本作を見ることになったが、名画と言われるだけのことがあって、ストーリーだけでなく、映像表現、カット割りまで含めて、本当に素晴らしい。サスペンスを楽しむだけでなく、色々と勉強になる所が満載である。一度ではなく、何回か見ても飽きない作品である。
ところで、神宮前名画座の今月のラインナップであるが、次回(2/9&10)が「或る夜の出来事」、2/16&17が「モロッコ」、2/23&24が「哀愁」と続きます。
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↓原作
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