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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その37) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「女殺し屋」です。但し、ボンドガールで殺し屋となると、メインのボンドガールではなく、サブのボンドガールということになる。が、その作品ではメインのボンドガールを喰ってしまうほどの存在感がありました。また、「ケータイ刑事」の方からは、殺人を犯した女は多数いるが、「殺し屋」と言うからはそれを正業としていることが必要であり、そういうキャラクタは殆どいない。が、これもまた強烈な個性の持主でした。登場いただくのは、「007」からは「ロシアより愛をこめて」のローザ・クレップ、「サンダーボール作戦」のフィオナ・ヴォルペ、「007は二度死ぬ」のヘルガ・ブラント、そして以前に記しているが「ゴールデンアイ」のゼニア・オナトップにも再登場してもらう。一方、「ケータイ刑事」からは「・2nd.9話」に登場したリン・シャイメイです。(「女殺し屋」と言えば彼女ぐらいしかいません...)

007」:ローザ・クレップ。シリーズ第2作の「ロシアより愛をこめて」に登場した殺し屋であり、スペクターのNo.3の地位にいる。元はロシアの情報部の殺人機関であるスメルシュの課長であり、裏切ってスペクターの仲間となった。No.5が立てた計画を進める責任者となり、モスクワの暗号解析所にいた美女・タチアナ(ローザはレズであり、タチアナを選んでいる。)を利用し、暗号解析器を伴って亡命させてボンドを罠に落とそうとした。更に、殺し屋・レッド・グラントも使った。最期はメイドに化けて、靴の先に仕込んだ毒を塗ったナイフでボンドの命を狙ったが、タチアナの機転で射殺された。ボンドが「筋金入りのプロ」と言っただけのことがあるプロの殺し屋である。尚、ローザについてはボンドと寝ていないこと、更に年齢のことから「ボンドガール」と言うのはどうか、ということになるが、長いシリーズの歴史に於いて、ボンドを狙った敵側の人間も、ボンドと関係を持つようになって「ボンドガール」と呼ばれるようになったことを踏まえて、一応「番外」として取り上げておく。

007」:フィオナ・ヴォルペ。シリーズ第4作の「サンダーボール作戦」に登場した殺し屋である。スペクターのボス・ブロフェルドの直属の死刑執行部に所属する殺し屋で、バイクと射撃の腕も超一級である。右手の中指に蛸(これはスペクターの象徴である)の指輪をしている。目的を達成するためにはセックスも手段として使う冷酷でクールな美女であり、プロとしての誇りを持っていて、やることは徹底してやる人間である。最期は、人混みの中でボンドの暗殺を実行しようとしていたが、一緒にボンドを追っていた部下の誤射によってあっけなく最期を迎えた。その行動ぶりから考えると、あまりにもあっけない最期であったため、逆に印象に残ることになった。

007」:ヘルガ・ブラント。シリーズ第5作の「007は二度死ぬ」に登場したスペクターの幹部で殺し屋である。表向きは大里化学工業の社長・大里の秘書であるが、実際はスペクターのNo.11である。(第1作「ドクター・ノオ」にもNo.11は登場しているので、2代目No.11と言って良いでしょう。(3代目以降かも知れませんが...))軽飛行機の操縦が出来、社長の移動の飛行機のパイロットとしても行動している。殺し屋として軽飛行機を使ってボンドを襲ったが失敗し、その責を負わされる形で、ブロフェルドによってピラニアの池に落とされて最期を迎えた。

007」:ゼニア・オナトップ。シリーズ第17作の「ゴールデンアイ」に登場した殺し屋である。元006であるアレックスの組織したヤヌス・シンジケートの一員であり、元ソ連の戦闘機パイロットである。戦闘機、ジェット・ヘリ、車の操縦に長けている所、冷酷であり、また情熱的な所、目的のためには手段を選ばない所、というように、「サンダーボール作戦」に登場したフィオナのキャラクタと被る所が多い。(これまでにも取り上げたことがあるため、簡単にします。)最期は、ボンドとの死闘の中で、背負っていたパラシュートがヘリコプターに引っ張られ、樹木に激突して死亡した。

ケータイ刑事」:リン・シャイメイ。「・2nd.9話」に登場した殺し屋であり、ちゃんとは「料理対決」(制限時間は28分)を行った。「美貌の毒殺魔」という異名を持つ女殺し屋であり、料理に毒を仕込むという方法で暗殺を行う毒殺の名手である。(結婚を前提とした彼氏を募集中ということだったが、料理に毒を入れるというのでは、大金を積まれても立候補する男はいないと思いますけど...)で、ちゃんとの対決では、「地獄への片道切符!超激辛麻婆豆腐」を作ったが、「私の愛情をおあがりなさい!雷ちゃん特製・オムライス」の前に審査員の0対4という判定であっさりと玉砕した。(風船割りの罰ゲームをやらされたが、死んではいない。)→リンの作った料理には毒が入っていると思われて、審査員は誰も口にせず、対決に敗退した。(これも情けない敗北でした。)また、殺人罪では逮捕されなかったが、国際的暗殺団ネプチューンの一員ということで、ちゃんに逮捕された。

今回は全部で5人の女殺し屋を取り上げたが、「007」には今回取り上げなかったものの、他にも「女殺し屋」はいる。(全てを取り上げようとしたら、凄いことになってしまいますし...)一応、今回取り上げた女殺し屋は、最期まで組織を裏切ることをせず、(筆者の主観が強いが)印象的な最期を迎えたということを条件としている。よって、「組織に忠誠を尽くして最期を迎えた」という共通点が最初からある。(「ケー刑事」のリンは逮捕されたが、死んではいないので「最期」とは言わないが、これまでの殺しを考えたら「殺し屋」としての「最後」を迎えたと言って良いでしょう。)また、その「最期」も、自分が使ったタチアナに射殺、部下の誤射、失敗の責任を取らされてピラニアの池に落とされる、身につけていたものが仇となっての激突死、現行犯ではなく暗殺団一味ということで逮捕、というように、それぞれがある意味ではちょっと情けない形となっているというのも共通している。

キャラとしても、「殺し屋」ということで、気が強い、冷酷、目的のためには手段を選ばない、というような共通点も存在している。(気が弱い、優しい、というような人間だったら、殺し屋は出来ないでしょうが...)が、このように一般的に浸透している(であろう)イメージを踏襲しているキャラクタということで、生立ちや設定年齢などは様々である殺し屋たちであるが、余計な説明を必要としない、基本に忠実な設定をしていることになる。→「傑作」と言うのは、優れたアイデアだけではなく、基本に忠実な所も持っている、ということである。

今回取り上げたのは、主人公であるボンド/銭形に敵対する側の悪役キャラであるが、そういう所も同じ考えがあるというのも、また両作が同じ高い次元にある証でもある。

次回も「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というテーマを続けます。誰が登場するかは次回のお楽しみということで。

 

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