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「TENTACOLI」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のイタリア映画「テンタクルズ」である。1975年の映画「JAWS」のヒットを受けて、同じような海を舞台にしたパニック作品がいくつか生まれたが、本作はそんな中の1本である。西部劇がヒットしたら、やはり西部劇を製作し、「マカロニウエスタン」と言われる傑作をいくつか生み出してイタリア映画界であるが、それと同じように、同じジャンルの作品を生み出すのがイタリア映画界です。で、本作では巨大な蛸が襲ってくるというものである。(が、ヘドラの様にも見えます...)また、劇場公開時には「トレンブル・サウンド」と呼ばれる立体音響が用いられて上映された。(ドルビー・ステレオは生まれていたが、まだまだモノラル音声の映画が多い時代でした。)

作品データを記しておくと、時間は102分、監督はオリヴァー・ヘルマン、脚本はティト・カルピ、ジェローム・マックス、スティーヴン・カラバトソス、ソニア・モルテーニの4人、撮影はロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ、音楽はステルヴィオ・チプリアーニである。そして出演は、ジョン・ヒューストン、シェリー・ウィンタース、ヘンリー・フォンダ、クロード・エイキンス、ボー・ホプキンス、デリア・ボッカルド、チェザーレ・ダノーヴァ、シェリー・ブキャナン、たちである。

カリフォルニアのサロナビーチ。10ヶ月の赤ちゃんが姿を消し、船で作業中の男たちが行方不明になるという事件が連続して発生した。警察の調査は難航し、手掛かりが掴めない。また、ベテラン記者のターナーも真相解明に乗り出す。で、トロージャン・トンネル会社の海底作業に関連があることを掴む。また、トンネル会社の社長も海洋学者・ウィルに調査を依頼した。で、巨大な蛸が発生したことが分かる...

基本的に、「JAWS」の亜流作品である。が、出演陣は実に豪華な顔ぶれが揃っている。(この辺りは、イタリア映画らしい一面でもある。)巨大な蛸を退治するために、海の殺し屋と言われるシャチを使うというアイデアは、ちょっと面白い所であるのだが、今ひとつ、ストーリーの展開にテンポの良さが感じられないため、「亜流作品」の範疇に甘んじている。また、肝心な巨大な蛸であるが、どうしてもヘドラに見えてしまい、それが足を引っ張ってしまう。

'70'sのパニック映画(ハリウッド映画)といえば、オールスター・キャストというのも売りの一つであったが、そういう所を踏まえているのも、ある意味ではイタリア映画らしい作品である。豪華キャストということで、それを見るということでは良いんじゃないですか...

 

テンタクルズ

テンタクルズ

  • 出版社/メーカー: ジャパンホームビデオ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD


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