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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その38) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「結婚」である。が、普通の結婚ではない所が「ケータイ刑事」であり、そして「007」である。で、登場して頂くのは「ケータイ刑事」からは「・17話」の千家綾子、「007」からは「007は二度死ぬ」のキッシー鈴木「女王陛下の007」のテレサである。尚、この顔ぶれで正式に結婚したのはテレサ一人であるということから、テーマは「結婚」であっても普通ではないということが直ぐにお分かり頂けるであろう。

ケータイ刑事」:千家綾子。「・17話」に登場した女性で、五代さんが見合いをした相手である。よって、正しい「結婚」ということにはならない。(あくまでも「見合い」が上手くいった場合に、将来「結婚」に繋がる可能性がある、というだけである。)五代さんが見合いをしている所をちゃんが隠れてチェックをしていた所が面白いところであり、下手をすれば五代さんは第七の犠牲者になっていたかもしれません。(これを考えたら、ちゃんが事件を解決したことで五代さんは助けられた、と言うことも出来る。)

というのは、千家綾子がこれまでに見合いをした男たち6人は、全員が死んでいて、「見合いをした相手が必ず死んでしまう」という悩みを五代さんに打ち明けた。が、これらは全て、金目当ての綾子が見合いをした相手に、自分を保険金の受取人として生命保険に入れ、そして殺していた。(当然、綾子には保険金が入るということになる。これも、「結婚詐欺」の一種と言って良いでしょうね。)しかも、五代さんとの見合いの席で、6人目の見合い相手を殺害していた。五代さんの見合いをチェックしていたちゃんが、その事件を解明してご用ということになった。五代さんだったら欺せたのに、ちゃんを欺すことが出来ず、また、ちゃんが五代さんの見合いを観察していたという計算になかったことがあったため、これまでの殺人も明かされることになった。

007」:キッシー鈴木。シリーズ第5作「007は二度死ぬ」のボンドガールである。(日本が舞台となった作品であり、日本人である。)日本の秘密情報部に籍を置く女性エージェントで、それを率いるタイガー田中の配下にいる。タイガーが怪しいと睨んだ九州の島を調べるために、ボンドを日本人に変装させ、キッシーと偽装結婚させ、漁師の夫婦を装って、敵の秘密基地を調べることになった。任務遂行のために(偽装)夫婦となったが、男女の仲になるのは任務完了後であった。

物語の後半から登場するということもあり、更に前半はもう一人のボンドガール・アキが大活躍したこともあって、ボンドガールとしたらちょっと影が薄い存在であるが、ボンドと共に敵の基地に突入するなど、メインのボンドガールとして活躍する所はしっかりと用意されている。(でも、途中で死んじゃうが、アキの方が目立っていました...)

007」:テレサ。シリーズ第6作「女王陛下の007」に登場したボンドガールであり、ボンドと正式に結婚した女性である。が、結婚式を終えてボンドと共に新婚旅行に出発すると、ブロフェルドに襲撃されて、ブロフェルドの部下であるイルマ・ブントが射ったマシンガンの弾を受けて死亡した。ボンドの妻になって僅か数時間後のことであった。尚、シリーズ第12作「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭で、ボンドはテレサの墓参りをしている。

テレサは、表向きはドラコ建設という会社の社長であり、実はユニオン・コルスという恐ろしい組織の首領であるマルク=アンジュ・ドラコの一人娘であり、かなり無謀なことをする娘でもあった。ボンドとの出会いは、テレサが運転する車がボンドの車を追い抜いた所から始まる。その直後、入水自殺をしようとするが、ボンドが助ける。で、ボンドはテレサ惹かれる。また、娘を案じるドラコはボンドにテレサと結婚するように頼み、恋に落ちる。やがてドラコの情報からブロフェルドの行方を突き止めたボンド。ピンチのボンドを助けたテレサ。ということで、後半はボンドガールというよりも、ラブ・ストーリーのヒロインになっている。

ところで、映画と原作小説では、「007は二度死ぬ」と「女王陛下の007」は対照的な作品でもある。原作小説では「女王陛下の007」が先で、その次に「007は二度死ぬ」が発表されたが、映画ではこの順番が逆になり、「007は二度死ぬ」の次が「女王陛下の007」である。また、映画「女王陛下の007」は原作に忠実に展開するが、「007は二度死ぬ」は大きくアレンジされている。「007は二度死ぬ」の物語は、原作小説では、「女王陛下の007」(前作になります)で新妻・テレサを殺されたことで、ボンドは酒浸りの日々となり、それを見かねたMがボンドの気力を取り戻させるために日本に派遣した。また、ブロフェルドとの戦いでボンドは頭に重傷を負い、記憶を失い、ボンドを愛するキッシーと日本で暮らし始める。

今回取り上げた3人に共通するところは「結婚」に繋がるところがある、というだけである。ということで、正式に結婚したテレサは別として(ボンドと正式に「結婚」したということで、テーマが「結婚」だったら、無視することは出来ませんから...)、千家綾子キッシー鈴木について類似点を考えることにする。すると、この2人の間には、やはり共通点が出てくる。(だからこそ「驚くべき類似点」ということになる。)それは「偽装結婚」である。つまり、「結婚」を目的のために使おうとした、ということである。綾子はお金を得るために、キッシーは任務を遂行するために「結婚」を使った。(キッシーは文金高島田で、形の上では神社で式を挙げている。)

しかし、千家綾子は、保険金殺人という悪の道に走り、キッシーはブロフェルドの秘密基地を探してそれを潰す正義の道を進んで行く、ということで、真逆の部分があるというのも、また面白い所である。

次回も「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というテーマが続きます。未登場のボンドガールもまだいますし...

 

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