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「TALK RADIO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年の映画「トーク・レディオ」である。議論を呼んだ「ショック・ラジオ」を舞台にして、アメリカに潜む悩みや歪みを描いた作品で、メディアのあり方に一石を投じた作品である。劇中に登場する毒舌ぶりが面白い作品である。

作品データを記しておくと、時間は109分、原作はエリック・ボゴシアンとタッド・サヴィナーの2人、監督はオリヴァー・ストーン、エリック・ボゴシアンが脚色し、オリヴァー・ストーンが脚本を書いている。撮影はロバート・リチャードソン、音楽はスチュワート・コープランドである。そして出演は、エリック・ボゴシアン、エレン・グリーン、アレック・ボールドウィン、レスリー・ホープ、ジョン・C・マッギンレー、ジョン・パンコウ、マイケル・ウィンコット、たちである。また、本作はベルリン映画祭で銀熊賞を獲得している。

テキサス州ダラスの地方ラジオ局KGABの人気番組「ナイトトーク」のDJ・バリー・シャンプレーン。この番組は、あらゆる階層の人々からかかってくる電話のさまざまな悩みに対して毒舌で語り、社会の矛盾に対して怒りを喋りまくっていた。バリーの語りは全て真実であり、毒舌ぶりは聴取者を逆なですることもあり、人気もあるが、憎む者もいて、脅迫されたり、嫌がらせも数知れなかった。そんな中、「ナイトトーク」が全国放送に格上げされることになる。全国放送の初回の日、バリーは別れた妻・エレンをスタジオに呼んだ。が、局の重役から全国ネット放送の延期を告げられた。その夜の番組は混乱したものになった。エレンの優しい気遣いにバリーはののしりで受けてしまい、エレンは去っていく。バリーは自分が踊らされていることにも気づくが、放送の方はますます過激になっていく。そして全国放送が正式に決まるが、放送局を出たバリーは何者かによって射殺されてしまった...

DJブースという狭い空間で毒をまき散らすバリー。その毒舌ぶりがエスカレートしていくことになるが、メディアの怖さを感じる所でもある。毒舌の内容に関しては、うんざりする方もいるであろうが、'80'sの時代に将来のメディアの姿を暗示させているところは、これはこれで凄い所でもある。また、SFXだ、CGだというテクノロジーの固まりという映画が多い中、しゃべりを見せるという所にちょっと新鮮さも感じる所である。一度は見てもらいたい作品である。

尚、毒がエスカレートしていくというところは筆者も同じであり、バリーの気持ちも良く分かる。そのうち筆者も暗殺される???(いや、ラジオ放送はしていませんが...)

 

トーク・レディオ

トーク・レディオ

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • 発売日: 2007/05/03
  • メディア: DVD


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