VANGELIS『VOICES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1995年に発表された14枚目のスタジオ・アルバムである。(スコアやサントラ盤は数に含めていない。)'60'sの終わりから活動を続けている彼のキャリアも長くなったが、彼徳有の、シンプルで美しいメロディ、シンフォニックなアレンジでスケールの大きなサウンドをたっぷりと聴かせてくれるのはこれまでと何ら変わりない。本アルバムは2002年の日韓共催のワー留次カップの公式アンセムを彷彿させるアルバム・タイトル・ナンバーが余りにも有名なアルバムである。アメリカではチャートインしていないが、イギリスでは最高位58位を記録していて、スイスとオーストリアでTOP 10入りする大ヒットとなっている。
収録曲は以下の全9曲である。『Voices』『Echoes』『Come To Me』『P.S.』『Ask The Mountains』『Prelude』『Losing Sleep (Still, My Heart)』『Messages』『Dream In An Open Place』。
収録曲は9曲であるが、7分を超える大作が4曲あり、トータル時間も54分半弱と、たっぷりと彼の世界を堪能させてくれる。
お薦め曲は、やっぱりアルバム・タイトル・ナンバーの『Voices』は外せない。兎に角、スケールが大きく、圧倒的な世界にいきなり連れて行ってくれることになり、たっぷりと聴かせてくれる。そして、この曲によって圧倒された世界で、続く『Echoes』は本アルバムの中で最も時間が長い曲となっていて、時間を忘れさせて彼の世界を楽しませてくれる。2曲で15分を越えるが、長いことは全く感じさせない所がまた凄い所である。それ以外ではアルバムの締めの方から『Messages』と『Dream In An Open Place』をお薦め曲としてピックアップしておく。
シンセサイザーの音は、機械的で無機質だという声もあるが、彼の奏でるシンセ・サウンドにはハートがあって魂が宿っている。じっくりと聴き込んで堪能しましょう!
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