ケータイ刑事銭形零6話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
週に2本記しているので、今回は第6話の「[裏ネタ編]」となります。物語は「百年に一度の瞬間移動 ~ハロウィンの動く城殺人事件」ということになります。この物語は零ちゃん、高村さん、柴田さんのコスプレが登場する物語ということで、後の「M2」に繋がる要素がある。また、(いつものことながら)サブタイトルも派手なものである。で、家が動く(瞬間移動する)ということで、元ネタとなったアニメ映画「ハウルの動く城」について、そして物語は「ハロウィン・パーティで仮装」ということなので、「ハロウィン」についてと、零ちゃんのコスプレである「あかずきん」について述べることにする。
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「ハウルの動く城」:スタジオ・ジブリが制作した劇場用長編アニメ作品で、2004/11/20に封切りされた。(ちなみに、今回の物語のBS-iでの本放送は2004/11/7ということで、公開直前でした。)大ヒットを記録した作品であるので、ストーリーに関しては記す必要がないでしょうね。アメリカでも劇場公開され、アカデミー賞の長編アニメーション部門にもノミネートされた。(受賞とはならなかった。)
作品データを記しておくと、時間は119分、原作は、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」である。監督と脚本は宮崎駿、美術監督は武重洋二と吉田昇の2人、音楽は久石譲、主題歌は倍賞千恵子の歌った『世界の約束』である。そして声の出演は、倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、伊崎充則、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子、たちである。
原作には無かった部分を付け加えている(原作者は了承している)が、これに関しては意見が真っ二つに分かれていて、賞賛する声と、貶す声とがそれぞれある。まあ、大ヒットを記録した作品だからこそでもありますが...
「ハロウィン」:ハロウィーンとも言うこともある。英語の綴りは「HALLOWEEN」である。元々はカトリックの諸聖人の日(万聖節)の前の夜(10/31)に行われている行事である。近年は日本でも広く知られるようになっている。(まあ、無宗教国歌と言われ、何でも取り入れる所が日本らしい所でもありますが...)
歴史は古く、古代ケルトのドルイド教において、新年の始まりは冬の始まりである11/1とされていて、死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。で、これらから身を守る為に魔除けの焚き火を焚き、仮面を被り、作物と動物を供える儀式が行われていて、これが起源とされている。また、蕪をくり抜いて中に火の付いたろうそくを入れ、魔女や化け物に仮装した子供たちが「お菓子をくれなければ悪戯するぞ」と言って近所の家を廻るということも行われていて、いつしか蕪がカボチャになり、アメリカでは子供たちの風習の一つになっている。尚、ここで行う子供たちのする悪戯というのは、物損のないものが殆どであり、大人たちもそれを許容している。が、一部ではこの「悪戯」がエスカレートして、暴力的になり、物損を伴う行為(→とても許容されるものではなく、立派な犯罪行為である。)を行う輩が社会問題になっている。(まあ、バカはいつの世にもいるということであって、「ハロウィン」の歴史的や意味を知らないバカでしかない。)
アメリカ映画では、劇中にハロウィンが出てくるものがいくつかあり、大ヒットを記録した「E.T.」は有名である。また、人気ホラー・シリーズの「ハロウィン」というシリーズもあり、現在まで8作が製作されている。特にその第1作である1978年の「ハロウィン」は低予算作品であり、アメリカだけで製作費の150倍近い興収を上げている。(製作費の大小ではないというお手本でもある。)
「あかずきん」:有名な童話の一つであり、ストーリーは誰もが知っているであろう。が、やはり「あかずきん」にも歴史がある。現在はグリム童話の「あかずきん」とペローの童話集が有名であるが、それ以前にもこの物語は存在している。
グリム童話では、狼に食べられたあかずきんとおばあさんを、猟師が狼を撃ち殺して助け、道草をして言いつけを守らなかったあかずきんが反省する、というものであるが、ペローの童話集やそれ以前には猟師は登場せず、狼があかずきんを食べてしまう所で終わっていた。(猟師のくだりはグリムが付け加えたものである。)のた、少女に赤い頭巾を被せたのはペローのアイデアであり、それから「あかずきん」ということになる。
日本でもそうだが、世界各国の同様に同じ内容の物語は存在しているが、やはりグリム童話が世界的に最も知られている物語である。また、この物語をモチーフとした作品は数え切れないほどあり、中には、おばあさんに化けた狼にあかずきんが気づき、撃ち殺してしまうというものまで存在する。(が、こうなると、教訓も何も無いですけど...)
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