篤姫#7 [ドラマ]
前回は菊本の自害という衝撃の終わり方をしたが、今回はこれまでのホームドラマの総決算という形の物語でした。サブタイトルは「父の涙」となっているが、娘を嫁に出す父を描いたような感じでもありましたね。
菊本が自害したことで於一はショックを受けたが、父はその菊本を罪人のように扱い、不浄門から処理したということで、父に食ってかかる於一。そんな於一に母が事情を打ち明けた。菊本は両親と於一に、それぞれ遺書を残していた。が、於一宛ての遺書は父が焼き捨てるように命じた。菊本は、本家の姫となる於一を自分のような身分の低い者が於一を育てたという事実を消すために自害したのだった。で、改めて本家の姫の重さを知る。→流石に於一は、菊本の自害については「謎は解けたよ、ワトソンくん」とは行かなかったですね。(愛ちゃんだったら謎を自力で解いたでしょうが...)
ここまではちょっと重い雰囲気に包まれていて、今までとは少し違っていると感じたが、ここから先は今までのホームドラマという雰囲気に戻り、形の上では嫁に行く娘と父の物語のようになる。で、砲台の話や、アメリカの軍艦が迫っているという話は、今後の展開には必要であるが、完全に別世界の物語という感じで浮いてましたし...(アメリカの軍艦をCGで描いていたけれど、レベルの低いCGでしたね...)
前回まではピエロのような役回りだった尚五郎も今回は味なことをしましたね。生まれた時に斉彬から貰ったお守りを於一のお守りと交換することを申し出て、於一もそれを承諾し、互いのお守りを交換した。尚五郎の頭の中では一応は整理が付いたようだが、実際に側にいなくなったこれから、本当の自分の気持ちとの葛藤がありそうだが、道化のようだった前回からは成長したものですね。
で、いよいよ於一が城に行く日がやってきた。強がっている素振りを見せた父だったが、花嫁の父と同じ寂しさを本当に感じるのはこれからですね。
娘が嫁ぐということをテーマにした父と娘の物語というのは色々あるが、大河ドラマの雰囲気がなくて、ホームドラマだったが、ここまでを「第一部」と考えたら、ホームドラマもここまでと思って良いのでしょうね。で、次回からは「第二部」として、島津本家の姫となった新たな物語に突入です。次回予告をみた範囲だと、コミカルな要素に満ちた於一の青春物語というように感じましたけど...
於一は養女として本家に入ったので、嫁に行った訳では無いが、やっぱり「花嫁の父」(1950年)、「花嫁のパパ」(1991年)という2本の映画を見たい気持ちになりました。(「花嫁のパパ2」は見たいとはなりませんでしたが...)
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