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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その39) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「助手」である。「助手」と言うと「仕事の補助をする人」と言う意味と「大学で、教授・助教授の職務を助ける教員」という意味があるが、ここで言う「助手」は前者である。が、「007」に於いては、初期ボンドガールはそうではないが、ボンドの助手という立場のボンドガールとして「黄金銃を持つ男」のメアリーが登場し、さらには「トゥモロー・ネバー・ダイ」のウェイや「ダイ・アナザー・デイ」のジンクスに至ると、ボンドの助手ではなくて、能力もボンドに引けを取らない女ボンドとも言えるボンドガールが登場している。が、今回は「主人公以外の助手」という条件を付けることで、そういうボンドガールは遠慮して頂くことにする。

登場して貰うのは、「007」からは「ロシアより愛をこめて」のタチアナ・ロマノワ、そして「ダイ・アナザー・デイ」のミランダ・フロスト、「ケータイ刑事」からは「・3話」の乾虎子、「・12話」の春風瑠美、そして「助手」と言ったら外せない「・1st.16話」のミセス・ボロンコである。(「・1st.7話」のジュリーもと思ったが、助手と言うよりは娘としての方が適当だろうとの判断から、今回は外れて貰いました。)

007」:タチアナ・ロマノワ。第2作の「ロシアより愛をこめて」のボンドガールである。初代のアーシュラ・アンドレスとは違った知性派の美貌のボンドガールということで、その後のボンドガールの方向性を確立した。彼女は現在でも人気の高いポンドガールの一人でもある。また、モスクワの暗号研究所に勤める情報局員である。(情報局員であるが、特にメインで作戦に当たっていたということは描かれていなかったことから、一応、情報局では「助手」という役割を担っていたと考えて「助手」という扱いにした。まあ、利用されたということでもいいですけど...)

前作「ドクター・ノオ」でドクター・ノオの秘密基地をボンドに破壊されたことで、スペクターはその復讐のために、ソビエト情報局・スメルシュの課長であるクレッブ大佐(実はスペクターのNo.3)が、彼女に目を付け、彼女が暗号解析機レクターと共にイギリスに亡命させ、ボンドを「辱めて殺す」計画を立て、それに利用された。(その後、スペクターはレクターを強奪するという一石三鳥という計画だった。)で、後のことまで知らされていない彼女は、イスタンブールで亡命を要請し、亡命の条件としてボンドが連行することを伝え、ボンドと共にオリエント急行に乗って亡命する。しかし、スペクターの仕掛けた罠が行く手に待っていた...

ベネチアに到着したボンドとタチアナだったが、ホテルでメイドに化けたクレップがボンドを襲ったが、クレップの正体を知らないタチアナはクレップを上司だと思っていたが、クレッブが靴の先に毒を仕込んだナイフでボンドを襲う姿を目にして、クレッブに銃を向けて射殺した。ということで、ボンドの危機を助けた形になり、スペクターの陰謀を潰すことに於いては、ボンドの「助手」という役割を果たしている。(ボンドガールがボンドの力になったのもシリーズ初であり、これが後のボンドガールの姿にもなった。)ということで、「記念すべき」ボンドガールでもある。

007」:ミランダ・フロスト。シリーズ第20作「ダイ・アナザー・デイ」に登場した悪側にいるボンドガールである。元はMI6にいたが、グスタフ側に付き、その秘書として行動し、マスコミ対応なども彼女が前面に出て対応していた。また、フェンシングの腕も優れていて、グスタフのトレーナーも務めていた。グスタフの計画する征服計画では助手として色んな事を仕切っていた。最期はジンクスとの女同士の戦いの中で、胸に短剣を喰らって散った。

尚、演じたロザムンド・パイクであるが、現在は「007」への出演を後悔しているとのこと。まあ、世界的にも影響力の大きな作品であり、役のイメージが予想以上に定着してしまっているだけに、気持ちは分かりますけど...

ケータイ刑事」:乾虎子。「・3話」に登場したゲスト・キャラであり、この物語の真犯人である。風水師・Mr.ロバの弟子であり、Mr.ロバの家に住み込んでいる。(で、Mr.ロバの世話をしている。→この点で虎子はMr.ロバの助手として務めていたということになる。)Mr.ロバが占いで顧客の弱みを掴むと、それをネタにして顧客を強請っていて、それを虎子が止めさせようとしてもみ合いになっている内にMr.ロバを刺し殺してしまった、というのが事件の真相であった。が、その後、犯行を隠すために部屋を入れ替えるという偽装工作を行っては、逃げようはありません。ちゃんがぬいぐるみの日焼けに気づき、それを見抜かれてご用になったのでした。

ケータイ刑事」:春風瑠美。「・12話」に登場したゲスト・キャラで、この物語では死亡しなかったものの、毒を口にすることになり、一つ間違えれば被害者になっている所であった。が、そうならなければ、真犯人によって罠に填められていて、犯人扱いされるところであった。(いずれにしても、真犯人に利用された被害者である。)

通販会社・テレショップ野崎のテレビショッピング番組でアシスタントをしている(よって「助手」ということになる)彼女は、野崎の部下であり、テレビショッピング番組の共演者でもある塚原の婚約者でもあった。実際は、塚原の殺害を企んだ真犯人・野崎はその罪を彼女に着せる計画だった。が、五代さんが包丁の実演販売で左手で羊羹を切ったことから毒の付いた羊羹が瑠美に回ってきて、危うく命を落とすことになった。野崎は自分が目をかけた瑠美が、自分ではなくて塚原と婚約した事から、塚原を消そうとしたのだった。

ケータイ刑事」:ミセス・ボロンコ。「・1st.16話」に登場したゲスト・キャラであり、「名探偵の会」が種ついする「第1回推理王グランプリ」にノミネートされた一人である。彼女は刑事ボロンコカミさんであり、ボロンコの助手である。(元ネタは当然のことながら「刑事コロンボ」である。)が、実際はどういう活躍をしているのかは分かりません。

「推理王グランプリ」にノミネートされたが、実は名探偵の会会長の吉澤は本物の探偵に挑戦したくなったものの、自信がなかったので「名探偵」ではなくて「助手のそのまた助手、それも中の下ぐらいの方々」を選び、その中の一人ということで登場と言うことになったのでした。ということで、彼女は「助手のそのまた助手」ということになるが、それでも立派な「助手」であることに変わりはない。しかし、岡野さんの珍推理に疑いを持たずに納得するとか、岡野さんと同様の珍推理をしていたことから、ロス市警の推理の鬼・刑事ボロンコも事件に於いては相当苦労していることでしょうね...(カミさんということで、私生活の点では「助手」ではなくてパートナーとして色々と助かっているでしょうけど...)

今回取り上げたキャラクターたちは、一見した所では共通点がないように思えるでしょう。悪に利用された者、裏切りから悪の道に進んだ者、悪事を止めようとした者、悪人の巻き添えをくらった者、そして助手の助手である。本当にバラバラであり、「助手」というキーワードによって一応繋がっているだけである。が、隠れた所に共通点がある。(一人だけ、そこまで言えないキャラもいますけど...)それは、「悪」に対してそれぞれの信念を持って行動しているということである。タチアナは上司と思っていたクレッブが悪と察すると銃を向けたし、ミランダは自ら突き進んでいき最期までその道を貫いたし、虎子も元はと言えば悪事を止めさせようとしたことであり、ボロンコは(どれだけ役に立っているかは分からないが)悪事を解決するために行動している。瑠美だけは「悪」に対しての対応は分からないものの、ひょっとしたら野崎社長に対して何か「悪」を感じたことがあって、それも塚原を好きになった理由の一つとなっていたのかも知れません。「悪事」に対して見て見ぬふりをするとか、関わりを持たないようにしようとして避ける、という道も現実にはあるが、全員が何らかの形で積極的に関わろうとしている(関わらざるを得ない立場のキャラもありますが...)ということでは共通点と言うことが出来る。

尚、ミランダの例があるので、その信念が全て良いとは言えないが、「長いものに巻かれる」とか「流れのままに」という消極的な潮流もあるが、そうではなくて積極的な姿勢を見せる所は決して否定されるべきことではないですしね。また、ミランダにしても、自分の信念を最期まで貫いたと言うことでは、彼女なりには満足だったのでは?→ある意味では「頑固者」ということもいえるかもしれませんね。(ということは、全員冷え性???)

次回は、この連載も遂に40回の大台に突入となります。かなり減ったものの、未登場のボンドガールもまだいますし、次回も「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というテーマで続けます。

 

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