篤姫#8 [ドラマ]
今回から物語の舞台が鶴丸城になったということで、一応「第二部」に突入と言って良いのだが、今回の物語は、前半は前回までの引きずっていた物が出ていて、後半に菊本の遺書を目にした所から於一が変わり、本家の姫という貫禄が出てきた、ということで、途中で作風が変わった物語でした。1年間の中でも(作風の)ターニングポイントになった物語でした。
前半は、鶴丸城に入った於一だったが、城のしきたりに馴染むことが出来ず、すっかり投げやりになってしまった。で、思い出したのが「キャンディ・キャンディ」で、キャンディがアードレー家の養女としてアードレー家に入った時のことである。於一のこれまでのキャラは、どことなくキャンディのキャラに似ている所がある。木登りまではしていないが、お転婆な所はそのままである。(ただ、姫である於一とみなしごのキャンディという所は完全に逆であるが...)
キャンディには、アンソニーという憧れの少年がいたが、於一にはそういう存在も無く、境遇は違っているが、女中たちの於一に対する振る舞いは、アードレー家の女中たちがキャンディに見せた態度と同じであり、洋の東西を問わず、同じような境遇では同じようになるもの何だと感じた所でした。
そんな中、「香」に反応した於一は、お近を城に招いた。お近が色々と気を回したことから、母や尚五郎の伝言が於一に伝わり、そこから於一が変わることになったが、これはお近の放った大ホームランでしたね。
母は於一のことを見通していて、菊本の遺書が於一の手に渡った。で、菊本の本当の心を知った於一は心を涙を流して心を改めた。老女・広川が涙を流している於一に強い態度で言っていたが、そこで思った事が一つある。実際に描かれていないので筆者の想像に過ぎないが、銭形家では長女・愛ちゃんが、嘘泣きが得意の次女・泪ちゃんが泣いている所をからかったことが(幼い時には)必ずあったであろうが、それを逆にやられたのではないか、ということである。→愛ちゃん以外の銭形ーズの共演はあるが、愛ちゃんとの共演が無いだけに、実現して貰いたいという願望が高まっていきます。(いずれ、舞ちゃんと愛ちゃんの顔合わせが実現しますけど、それ以外の共演も実現させて欲しい!!)
ペリーに関する所は、大河ドラマであるために、その時代の大きな出来事として、更に今後の物語に影響するものだから入れておかなければならないという程度に捕らえておくことにしておきます。それにしても、黒船のCG、今回もボロボロでしたね。実際の船の映像は悪くなかったのに...
そして、於一の指南役として、幾島が近衛家からやってきて、出会いとなったが、雷光を使った演出はなかなか良いものでした。(「銭形愛」の口上「愛の光で闇を討つ...」も毎回凝った演出だったが、それを思い出させてくれました。)
今回から「第二部」と言って良いが、まだ「第一部」の「ホームドラマ」の残務整理もあったが、いよいよ次回からは作風が変わりそうで、楽しみです。→次回予告を見た所では、愛ちゃんの相棒・五代さんの「熱血だ!」という青春学園ものという雰囲気が出ているように感じましたが...
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子, 田渕 久美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: ムック
NHK大河ドラマ「篤姫」 (カドカワムック 263 別冊ザテレビジョン)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川ザテレビジョン
- 発売日: 2007/12
- メディア: ムック
↓記したからにはピックアップしておきます。
キャンディ・キャンディ (1) 講談社コミックスなかよし (222巻)
- 作者: いがらし ゆみこ, 水木 杏子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1975/10
- メディア: 新書
キャンディ・キャンディ (2) 講談社コミックスなかよし (232巻)
- 作者: いがらし ゆみこ, 水木 杏子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/03
- メディア: 新書
↓毎度のことですが、こちらも...
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