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恋する日曜日・3rd.21話「近くて遠い恋」[追加版] [ドラマ]

筆者のお薦め作品の時のみ、「[追加版]」として記しているMBSでの放送の「恋日・3rd.」。今回は第21話「近くて遠い恋」です。この物語は、6代目を襲名したちゃんが、「ケータイ刑事」が始まる前に主役慣れをさせるために丹羽Pが仕組んだ作品でもある。本作のBS-i本放送時は、6代目襲名が発表されて日が浅かった(6代目が5/15に発表され、本作の放送は5/26でした。)ものの、一気に注目すべき作品となった。



前々回と前回がコミカルな物語であっただけに、シリアスな物語で、いかにも「恋日」らしい物語である。派手な所は一切無いけれど、見た後にちょっとだけHappyな気分になることが出来る淡いラブ・ストーリーである。で、テーマ曲は名作アニメ「母をたずねて三千里」から、OP主題歌の????????『草原のマルコ』です。



BS-iの本放送時に記したものについては、ここをクリックしてご覧下さい。また、物語の内容については、BS-i本放送時に記したものをベースに一部を修正してまとめ直しました。



高校1年生の寺崎レナ(てらさき・れな)が学校の帰り道、売店に立ち寄ってお茶を買う。で「ありがとうございます」と言うと、売店横のベンチに座っている幼なじみの荒木一郎の隣に座る。一郎はお菓子を手にしていたが、何かを考えていてボーッとしていた。で、レナはそれを奪って口に運ぶが、むせてしまい、慌ててお茶を口にする。で、落ち着くと「死ぬかと思った...」と漏らす。が、一郎は元気がないままでいた。そんなレナは近くのベンチにいる3年生の久美が友達と一緒にしゃべっている姿を目にすると、「久美先輩だね」と言う。これに「ああ」と素っ気なく返す一郎。一郎は久美のメールアドレスを知っている、ということをレナは知っていて、「何てメール打つ?」と切り出すと、一郎の携帯を奪い、久美に告白するメールの下書きを始めた。が、一郎は「センスないなぁ」とレナの文章を貶し、「もし良かったら、少しで良いから時間を作って貰えませんか、とかさぁ」と漏らす。これにレナはその通り入力すると「あっ、送っちゃった」と言う。「嘘だろう」と言って慌てる一郎に「嘘」と言うレナ。で、一郎はレナから携帯を取り返そうとするがふざけるレナ。何とか携帯を取り返した一郎だったが、誤ってメールの送信ボタンを押して、メールを送ってしまった。



久美の携帯にメールが届き、それに気づいた久美はそのメールに目を通した。その様子を見ていた一郎は慌てて立ち上がると去っていき、「お前のせいだ、バカ野郎」とレナに言う。するとレナも立ち上がって一郎を追いかけて「アンタがムキになるからいけないんでしょう」と他人事の様子だった。「どうするんだよ...」と落ち込む一郎に「いいじゃん、別に」とあっけらかんとしているレナだったが「よくねえよ」と一郎は落ち込むだけだった。レナはこのままだったら何も出来ずに久美先輩は卒業してしまい、後悔するだけだ、と言う。そうしていると一郎の携帯に返信メールが届いた。で、それを見る二人。「明日の5時、車庫前で。私もちょうど話したかった。久美」という文面で、レナは「あっちも気があったりして...」と冷やかし半分の笑顔を見せたが「でも、全然違うとガッカリするからね。あんまり期待すんなよ」と言うと別れて去っていった。



翌日、同じ売店の横のベンチに座ってボーッとしている一郎。それを見つけたレナは「あんた、何してんの」と言い、腕時計で時間を確認すると「待ち合わせ5時だろう。こんな所でのんびりしていたら間に合わないよ」と言う。が、一郎は「もういいや」と全く気がない様子だった。で、レナは「バカか」と言うと一郎の手を掴んで、久美との約束の場所に引っ張っていった。



踏切を渡り、約束の場所に一郎を連れてきたレナ。久美は一人でその場で待っていた。で「すみません、遅れて」と謝るレナは、一郎の背中を押して久美の方に突き飛ばすと「じゃあな」と言って帰って行く。一郎と久美は二人になるが、最初の一言が出なかった。



次の日、一郎は仮病で学校を休んだ。で、レナが一郎の家(理髪店)にやってきた。一郎はマネキンを使ってカットの練習をしていた。暫く一郎の様子を黙って伺っていたレナは、突然声を掛けて「お見舞い」と言って大福を出すと、店内に入ってきた。「何だよ、お見舞いって?」と尋ねる一郎に「どうせふられたショックで休んでいるんだろう」と言う。これに一郎は「それがさ...」と言うと、一旦言葉に詰まるが「向こうも俺のことが好きだ」と告げた。すると「何、その展開、奇蹟じゃん」とレナ。が、一郎は「でも俺、引っ越すんだよ。転校するんだ」と意外な言葉を口にした。東京のおじさん(父の兄)が成功していて、チェーン展開するということで、この店と家を売って東京に行くことになり、6月(あと2ヶ月後)に引っ越すことになっていた。一郎は行きたくないと言ったが、どうにもならないということで悩んでいたのだった。で、久美にもそのことを言い、今付き合っても別れるのが寂しいだけなので付き合わないことにした、と告げる。更に「終わりのある始まりなんて、始まらない方がいいさ」とも言う。するとレナは「それで良いの?両想いなのに...」と尋ねるが「いい」と一郎。そして「先があるから楽しいんだよね」と続ける。この言葉にレナは返す言葉を失ってしまった。



レナが理髪店から出てくると、久美が店の前に来ていて、レナと久美は目が合った。久美は「ゴメン、ちょっといいかな」と一郎に言うとレナは「じゃあな」と言い、「明日来なかったらサボりだって先生にチクルからな」と言って帰って行った。で、久美を店内に入れた一郎。



しかしレナは帰っていなかった。こっそりと戻ってくると、店内の一郎と久美のやりとりをこっそりと見ていた。久美は考えたことを口にする。「転校とか、引っ越しとか、そんなこと関係ないんじゃない。離れてても、別れてても、好きなものは好きだし、先のことは先のことだと思うの。こんなことで諦めたくないと思う」と気持ちを伝える。そして「明日も5時に、車庫前で待ってるから。明後日も、その次の日も」と言う。これに返す言葉のない一郎。レナもそこから先は聴かないことにして、こっそりと帰って行った。



翌日、車庫前。一郎がレナの手を引っ張りながらやってくる。レナは「私は関係ないでしょう」と言って嫌がっているが、一郎はそんなことは気にしていなかった。そして久美の前にやってくると「引っ越しがどうのこうのじゃなく、俺、こいつのことが好きなんです」と言う。これに「えっ?」と驚くレナ、何も言わない久美。一郎は「本当のことが言えなくてすいませんでした」と言って頭を下げる。すると久美は「嘘でしょう。私のことが好きだからメールくれたんじゃないの?」と問う。一郎は「あの時はそうだったんですけど、でも、いざ東京に行くってなって分かったんです」と言って再度頭を下げる。久美は「そう言うことならしょうがない」と言うと「じゃあ」と言って振り向いてそのまま帰って行った。



久美が去るとレナが「一郎」と口にした。すかさず「ゴメン」と言い、久美が言った言葉を口に出し「そう言うのって辛い。面白いことがあっても、全部思い出作りになるなんて辛いじゃん」と、苦しい心の内を語る。レナは「今の、嘘」と口にすると「当たり前だろう」と一郎。すると「バカにすんじゃねえよ」と怒りだすレナ。「自分さえ良ければそれでいい訳、人の気持ちなんて関係ない訳」と一郎を責めると「バカ!」と言い捨てて怒って帰っていった。



慌ててレナを追いかける一郎。「お前、もしかして」と声を掛けるが「何だよ」と怒っているレナ。一郎は「俺のこと好きとか...」と言うも「はっ?そんなことねえだろう、タコ」と一段と怒り、更に早足になって帰って行った。そんなレナは河原にやってきて、咲き乱れている菜の花や綺麗な夕日を目にすると、一つの決心をしたの。



数日後、売店横のベンチに座っている一郎。そこにレナがやってくる。「こないだはゴメン」と謝る一郎だったが、レナは「私さあ、もうお前には会わないわ」と告げた。「何で?」と理由を尋ねる一郎に「あんた、もうすぐ東京に行っちゃうじゃん。だったら、他の友達と遊んだ方が良いし...」「あんたといても先が無いんだもん」「縁切る訳じゃ無いんだし、学校で会ったらその時はよろしく」と言うと、帰って行こうとする。それに一郎が立ち上がり、レナの腕を掴むと「お前って最低だな。見損なった。すっげえガッカリ」と吐き捨てるように言った。が、レナも「お前だって酷いじゃん」「何で同じこと先輩にしてるって分かんないんだ」と反論した。そんな所に久美がやってきた。久美の姿を目にしたレナは「今度は逃げるんじゃねえぞ」と言うと、その場を久美に譲ると、一度も振り返ることなく一人で帰って行った。



数日後、一郎の家の理髪店には「閉店のお知らせ」と言う張り紙が貼ってある。店内では一郎とレナが話している。「久美先輩と付き合って良かったでしょう」と言うレナに「うん、すっげえ楽しい」と返す一郎。で、久美が東京の大学を受けることにしたと伝える一郎。これに「良かったじゃん」と笑顔を見せるレナ。そんなレナは突然「アタシの髪、切らせてやる」と言い出すと、椅子に座った。「マジで言ってるの?」と問う一郎に「マジマジ」と返すレナ。で、手元のボタンを押している内に、背もたれが後ろに傾き、それを無邪気に喜ぶレナ。一郎は慌てて元に戻そうとしてレナの所に来る。そして、まだ誰の髪も切ったことがないと告げるが、レナは「だから言ってんじゃん。早くしろ」と急かす。で、「好きな奴だあぁ」と漏らすと一郎はレナの髪を切ることにした。



準備を整えて、櫛とはさみを手にした一郎。レナの髪を手にするが、改めて「マジで?」と確認する。レナは笑顔で「マジで」と言う。で、髪を切ろうとする一郎だったが、はさみを入れようとすると「無理だ、絶対失敗する」と言って手を放してしまった。レナは「ビビんな。失敗しても良いから」と言う。で「マジで?」と再確認をする一郎。これに「ちょっとだけならね」と答えるレナ。すると「やってみる」と言った一郎は、手にしていた櫛とはさみを置き、別の櫛を手にしてレナの髪を整えた。「今日のこと、俺、忘れられないな。お前との何気ないことも、もしかしたら何年経っても忘れないのかもしれないなあ」と感慨深げに語ると、スプレーでレナの前髪を濡らし、再度櫛とはさみを手にすると前髪にはさみを入れた。



菜の花が咲き乱れる川辺、髪が短くなったレナが立っている。そこに「寺崎さん」と言って自転車を押してこちらに向かってくる久美がいた。久美は東京の大学に行こうと決意し、これから予備校だと言う。が、次の言葉が出てこない二人だった。そんな中、レナが「私、好きだったんです、あいつのこと」と口を開いた。これに久美は「知ってた。私も見てたから」と返すと「ありがとう」と告げ、予備校に向かった。(テーマ曲が流れてくる中)自転車に乗った久美が見えなくなるまで見送るレナ。そして久美の姿が見えなくなると、レナは振り返って川辺の道をゆっくりと歩き出した。



今回の物語は、Aパートが14分強、Bパートが12分弱でした。主題歌はラストのエンドロールの所で流れました。そして一番最後はいつものように「このドラマはフィクションです。ドラマのストーリーは、主題曲の作品とは一切関係ありません」と注釈テロップが出るといういつもの終わり方でした。



今回の物語は、転校していく幼なじみに対し、残りの限られた時間を大事にしして、旅立っていく幼なじみにエールを送るという良いものでした。そしてテーマ曲の歌詞が、旅立っていく少年の心を見事に表現していることになっていて、選曲の方もバッチリでした。高校生らしい爽やかさとほろ苦さの両方が出ていて、ちょっとだけ幸せな気分にさせてくれる秀作でした。



次回の物語は「お引越し」という物語であって、主演は山下リオ、テーマ曲は「魔法の天使クリィミーマミ」からOP主題歌の????????『デリケートに好きして』である。物語の方は女子中学生の恋をコミカルに綴ったものである。「銭形海」の後番組が「東京少女山下リオ」ということが(ようやく)発表されたということで、やっぱり注目すべき物語です。(これによって、7代目は、やはり水沢エレナが本命と考えて良さそうな気がします)尚、その「東京少女山下リオ」は全4話(オムニバスのようですね。)ということですが、これだったら4月中に終了と言うことになってしまうが、そうなると5月からは???



その次からは、「おにぃの恋」「きのこの恋」「三姉妹」「昭和アニメ大行進」と続きます。後のことを考えて、次回の「お引越し」についても記すことにします。



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