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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その40) [ケータイ刑事]

遂にこの連載も40回の大台に乗りました。しかも、それが4年に一度しかない閏年の閏日に来るというのも何かの縁でしょうかね(?)週に1本ずつ記しているので、これで40週ということになり、「ケータイ刑事」シリーズ最長作品である「銭形雷」の放送回数40と並ぶことになりました。尚、「銭形雷」はそこで終了となりましたが、本連載はまだまだ続きます。



今回のテーマは「復讐」です。が、これだけでは余りにも広くなってしまうので、今回は肉親、それも兄弟(姉妹)の復讐を行おうとするヒロインという条件を付けることにする。ということで、「姉(兄)の復讐」がテーマとなります。



登場するのは、「007」からは「ゴールドフィンガー」のティリー・マスターソンと、「サンダーボール作戦」のボンドガールのドミニク・ダーヴァル(ドミノ)、「ケータイ刑事」からは「・2nd.10話」に登場した早乙女波江(綾小路波江)、の3人である。



007」:ティリー・マスターソン。正確に言うと、彼女は「ボンドガール」としては認められていないのであるが、そこまで厳密なことは言わないことにする。シリーズ第3作「ゴールドフィンガー」に登場したキャラクターである。彼女の姉・ジル・マスターソンはゴールドフィンガーの秘書をしていたが、ボンドに情報を売ったことから殺された。(シリーズで最も美しい死体と言われる、全身に金粉を塗られて殺されたというあれです。)で、姉の仇を取るためにゴールドフィンガーの後を追って付け狙った。そして、ゴールドフィンガーを狙撃するが、やはりゴールドフィンガーの後を追っていたボンドがたまたま間に立っていて、ボンドをかすめることになった。で、ボンドは自分が狙撃されたものと思い、ティリーを追った。夜、ゴールドフィンガーの工場に潜り込んで復讐の機会を伺うが、そこでボンドと鉢合わせとなり、ボンドに助けられるも、銃撃戦から逃げようとした時、オッドジョブのシルクハットを喰らって絶命し、姉の仇を取ることは出来なかった。(姉妹揃って、ゴールドフィンガーの手に掛けられて殺された悲劇のヒロインになってしまいました。)



007」:ドミニク・ダーヴァル。シリーズ第4作「サンダーボール作戦」のボンドガールであり、愛称は「ドミノ」である。また、「サンダーボール作戦」のリメイクでもある番外シリーズの「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にも登場している。(但し、そちらではドミノ・ペタッチという名前になっている。)兄のフランソワ・ダーヴァル空軍少佐がスペクターのNo.2・ラルゴに利用されて、NATOから2発の原爆を搭載したヴァルカン爆撃機を強奪し、口封じのために消された。妹であるドミノはラルゴの愛人として囲われていて、兄の帰りを待っていたが、兄は帰ってこなかった。(尚、ドミノは兄・フランシスに対して近親相姦となるような思いを抱いていた。)また、彼女にボンドが接近したことから兄の死の真相を知り、兄の復讐を考えるようになる。クライマックスのバトルで、ピンチに陥ったボンドを助け、見事に兄の敵であるラルゴを仕留めることに成功した。



ケータイ刑事」:早乙女波江。「・2nd.10話」に登場したキャラである。本名は「綾小路波江」で、言うまでもなく「・2nd.12話」に登場した綾小路波子の妹である。姉・波子が逮捕されて刑務所で死んだことから、銭形一族に恨みを持っていて、姉の恨みを晴らすために「早乙女波江」という名前を使って「予言者」と言ってちゃんに近づいてきた。また、ちゃんが以前に逮捕して刑務所に収監されている田沢孝治を脱獄させ、田沢と手を組んで銭形家への復讐を果たそうと企んだ。(田沢は利用するだけ利用したら消してしまうつもりでいた。)で、ちゃんを撃ち、田沢も処分できたかと思いきや、ちゃんが用意していた空砲の高村さんの銃が手に渡っていたことから、復讐計画は夢と散り、逮捕されることとなった。



今回取り上げた3人の復讐は、達成したのが1人で、2人はそれが叶わなかったという結果であったが、叶わなかった1人の復讐というのは単なる「逆恨み」であったことを思えば、当然と言える結果ですが... で、復讐に成功、失敗して死亡、失敗して逮捕というように三者三様という結末を迎えているので、一見した所は共通点は無いように思えるが、これまた不思議な共通点がある。



それは、3人全員に復讐を果たすチャンスがしっかりとあり、銃を使って仕留めようとしたことである。

 
 
物語の設定上、チャンスがあるというのはお約束ということも出来るが、いずれにしてもワンチャンスは確実にありました。また、時代劇や中世を舞台にした物語であれば「銃」ではなくて「刀」を使うことになったであろうが、現代劇だから「銃」を使うというのは当たり前かもしれません。しかし、銃を使わないでターゲットを狙うという方法もあり得ます。例えば、ドミノと波江だったら、毒を使うことも可能であった。(「仇討ち」としたら実にセコい方法だと言われますけど...)



使った銃は、ドミノが使ったのは水中銃、ティリーはライフル、波江はちゃんマーク入りの拳銃ということで、三者三様であるが、いずれも立派な「銃」である。但し、ちゃんマークの拳銃は空砲で弾が込められていなかったということで、姿形は「銃」であるが、実質的には凶器になり得る物ではありませんでした。



で、ドミノはワンチャンスをものにしてラルゴを倒し、これが結果的にはボンドをも救うことになった。(だからボンドとのいちゃつきコーナーが待っていた。)ティリーは狙撃したもののターゲット(ゴールドフィンガー)を外してしまったため、運が離れて言ってしまい、悲しい結果になり、波江は実弾が入っていなかったために失敗したということで、自分で武器を用意しておらず、タナボタ式に得た銃を使ったことが失敗となった。



もしも、ドミノが外した/ティリーが狙撃に成功/波江が使った銃に弾が入っていたら、それぞれ違う結果になったのも明らかであるが、やはり「ワンチャンス」を物にした/出来なかったということになったのは、復讐心を果たすという気持ちの強さの違いがあったということですかね。→何度もチャンスがあるというものではなく、ここぞというチャンスを物にするかしないかによって、後の人生が変わってしまうということの教訓になるところでもある。



但し、同じ「復讐」と言っても、明らかに波江は向ける方向が間違っているのは言うまでもありませんが... また、その波江には、更に妹がいて、彼女が「波子と波江の仇を」と言って、またも銭形姉妹を狙ってくるかもしれませんねぇ...



次回も、やはり「ボンドガールとゲストキャラにおける類似点」というテーマが続きます。ボンドガールもかなり登場して貰ったが、まだ未登場のボンドガールもいますからね...

 
 
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↓これにジャケット画像が入りましたね。

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