TEA WITH MUSSOLINI(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
作品データを記しておくと、時間は116分、監督はフランコ・ゼフィレッリ、脚本はジョン・モーティマーとフランコ・ゼフィレッリの2人、撮影はデヴィッド・ワトキン、音楽はステファノ・アルナルディとアレッシオ・ヴラドの2人である。そして出演は、シェール、ジュディ・デンチ、ジョーン・プロウライト、マギー・スミス、リリー・トムリン、チャーリー・ルーカス、ベアード・ウォーレス、マッシモ・ギーニ、たちである。
時は第二次大戦が今にも起ころうとしていた1935年、場所はイタリア・フィレンツェ。イギリス人の服地商・パオロの秘書メアリーは、パオロから彼の私生児であり、孤児院から脱走したルカをイギリス紳士に育てて欲しいと頼まれる。困惑するメアリーだったが、友人である芸術家・アラベラ、元大使の未亡人・レディ・レスターたちのいるイギリス貴婦人グループの協力を得て、ルカの教育を始めた。また、その中にはレズの考古学者・ジョージ(リリー・トムリン)や、元踊り子で富豪と浮名を流すエルサというような自分流の生方を貫くアメリカ人女性もいた。やがて、外国人排斥運動が起こったが、レディ・レスターたちは、時の独裁者・ムッソリーニに直談判に行った。その時、イギリス流のお茶でもてなされる。が、彼女たちは追い立てらていく。そんな中、ルカはパオロによってオーストリアにドイツ語を学ぶために留学する。1940年になり、ルカは帰国した。その時、育ての親となった貴婦人たちは強制収容所に移送されるところであった。田舎町の粗末な施設で暮らすことになった貴婦人たちだったが、自分流の生き方を貫く。が、戦況は激しくなっていって...
本作のようなヒューマン・ドラマでは、音楽の存在というものも重要となるが、これがまた心を揺さぶってくれる綺麗なメロディを奏でるピアノがたまらない。イギリス流の上品で気品のある格調高さと、ファシズムの台頭、戦争へと突き進んでいく暗い世相を上手く表現しいて、これだけでもシーンと来る。
で、サントラ盤の収録曲は以下の全23曲である。『Goodbye To Elsa』『Ladies』『Orphanage』『Stepmother』『Small Carriage』『Going To School』『Black Shirts In Office』『Tea Trolley』『Goodbye Luca』『Declaration Of War』『Luca Returns Home』『Dog Appears』『Luca Grows』『Jewess』『Luca Riding A Bicycle』『Scorpioni』『Card Game』『No John』『No Tea』『Autobus』『Ordinance』『Who Paid?』『Goodbye To Elsa』。
映画本編を見終わった後に、余韻をじっくりと味わうためにも、このサントラ盤はじっくりと聴きましょう。尚、サントラ盤はUS盤とUK盤でジャケットが異なっているが、好きな方を選ぶのがよろしいかと...(コレクターにとったら、DVDジャケットと異なるUK盤の方が良いかと...)
Tea With Mussolini (1999 Film)
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: First Night
- 発売日: 1999/08/17
- メディア: CD
↑ US盤/UK盤 ↓
ムッソリーニとお茶を (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- メディア: DVD
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