YARDBIRDS『FIVE LIVE YARDBIRDS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1964年に発表されたライブ盤であるが、彼らの1st.アルバムでもある。1964年3月に、ロンドンのマーキー・クラブでのライブである。当然のことながら、クラプトン在籍時代のライブということになる。しかもライブのメンバー紹介で「エリック・スローハンド・クラプトン」と紹介されているということで、当時は19歳であったクラプトンであるが、早くも「ギターの神様」と呼ばれることになる片鱗を見せていたということにもなり、ファンには嬉しい所である。
また、本アルバムはオリジナル盤では全10曲であったが、2003年にリマスタリングされた時に10曲のボーナス・トラックが追加されて全20曲の収録となった。ここまでボーナス・トラックが追加されるとなると、別のアルバムになったような気もしますね...
オリジナル盤での収録曲は以下の全10曲である。『Too Much Monkey Business』『Got Love If You Want It』『Smockstack Lightning』『Good Morning, Little Schoolgirl』『Respectable』『Five Long Years』『Pretty Girl』『Louise』『I'm A Man』『Here 'Tis』。
以下に、リマスターされた時に追加された10曲のボーナス・トラックを記しておく。『You Can't Judge A Book By Looking At The Cover』『Let It Rock』『I Wish You Would』『Who Do You Love』『Honey In Your Hips』『Certain Girl』『Got To Hurry』『Boom, Boom』『I Ain't Got You』『Good Morning, Little Schoolgirl [Studio Version]』。
演奏された曲の方は全てがカヴァー曲であるが、彼らなりのアレンジがされていて、持ち味がしっかりと出ている。但し、後の彼らの活躍から、このライブにあまり高い期待をすると、ちょっとがっかりすることになる。それだけみんながみんな若かったということでもあるのだが、メンバーたちが若さで突っ走っていくエネルギッシュな所、そしてライブの熱気の方はしっかりと伝わってくる。
このライブも既に40年以上も昔のものとなったが、今になってみると、よくぞ収録していたということにもなる。何せ、1st.アルバムがライブ盤というのはロック・グループとしたら始めてのことであり、現在でも実に珍しいことであるのは変わらない。ということもあって、(オリジナル盤の全10曲からの)筆者のお薦め曲は「全て」ということになるので、特に細かいことには触れないことにする。
クラプトン・ファンであれば必聴であるが、クラプトン脱退後のYARDBIRDSのファンにもしっかりと聴いてもらいたいライブ・アルバムである。が、ロック史に於いても貴重なライブであるので、ロック・ファンであれば聴いておきたいアルバムである。尚、これから購入するのであれば、ボーナス・トラックが10曲の全20曲収録のものにしましょう。(ボーナス・トラックが10曲よりも少ないものもあるようですが、リマスタリングされたのはボーナス・トラックが10曲のものです。)
Five Live Yardbirds [12 inch Analog]
- アーティスト: The Yardbirds
- 出版社/メーカー: Get Back
- 発売日: 2005/10/10
- メディア: LP Record
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