その男、ジェームズ・ボンド(その3) [映画(洋画)]
3回に分けて記した「その男、ジェームズ・ボンド」もコレが最後です。今回は、5代目ボンド作品として放送された「ゴールデンアイ」の前に放送された3分35秒のものと、6代目ボンド作品として放送された「カジノ・ロワイヤル」の前に放送された4分25秒のものです。(結局、全6本でのトータル時間は21分10秒ということになりました。)
まずは「ゴールデンアイ」の放送前に放送されたものから。サブタイトルは「世界征服を狙う悪役たち」と題されて、悪役にスポットを当てたものでした。紹介されたのは、やっぱりブロフェルドがトップでした。(スペクターのドンなので、当然です。)その後に名前が出たのは、ゴールドフィンガー、カナンガ(「死ぬのは奴らだ」)、「ボスではないが」という注釈付きでジョーズ(「私を愛したスパイ」と「ムーンレイカー」)、そしてエリオット・カーヴァー(「トゥモロー・ネバー・ダイ」)、マッツ・ミケルセン(「カジノ・ロワイヤル」)でした。また、現在制作中のダイ22作「QUANTUM OF SOLACE」ではマチュー・アマルリックが悪役を演じると紹介されていましたが、役名のドミニック・グリーンというのは紹介されませんでした。
また、時代の変化と共に敵も変わってきた、という説明があったが、それは間違いではない。が、もう一つ大きな理由があって、3代目ボンドになってからは、権利の関係で「スペクター」の名前が使えなくなり、敵のボスは世界の富豪という路線になったのである。(これって結構有名な話なんですけどね。ただ、権利関係が銅野という政治的な問題が絡んでいるので、紹介しづらいのも分かりますが...)
最後は「カジノ・ロワイヤル」の放送前に放送されたものです。サブタイトルは「6人のジェームズ・ボンド」というもので、初代から6代目までのボンドが順番に紹介されました。
初代:ショーン・コネリーは「当時は無名の俳優だった」、2代目:ジョージ・レイゼンビーは「女性ファンから支持を得られず1作のみの出演」と紹介されていたが強烈な個性のコネリーの後だったら誰でもそうなったものです。また、興行的にもコケたというのも理由の一つです。
3代目:ロジャー・ムーアは「原作者イアン・フレミングの推薦」と紹介されたが、ムーアはそれ以前からの候補の一人でもありました。4代目:ティモシー・ダルトンは「最も原作に近いボンド」と紹介されたが、当時、ダイアナ妃がこの言葉を言って絶賛したのですよね。また、彼の作品が2本に終わったのは、裁判になって製作できない状況になり、その間に契約期間が満了してしまったためで、当初は3本が予定されていました。
5代目:ピアース・ブロスナンは「ダンディなボンドを演じた」と紹介されたが、歴代ボンドの持っている良いとこ取りをしたようなボンドになったのだから、広く支持されるのも当然です。6代目:ダニエル・クレイグは「6代目に抜擢された」という紹介だったが、彼が6代目と発表された時のバッシング、試写会で大絶賛され、公開されると傑作と言われたのは余りにも有名なエピソードです。
で、現在制作中の第22作「QUANTUM OF SOLACE」は「カジノ・ロワイヤル」の1時間後のストーリーとして繋がると言うことが語られたが、これも発表されていることであり、期待が高まります。
全体を通してみると、この「その男、ジェームズ・ボンド」というミニ番組は、確かに「007シリーズ」のエッセンスを簡単に説明しているが、やはり初心者向けというものでした。シリーズのファンであれば、今回の内容だったら誰もが知っていることである。同時に、より詳しいことをたっぷりと語ることが出来ます。(筆者も、この程度の内容で良いのなら、いつでも語れます。)それぞれのテーマで語り出したら、それぞれについて1時間は語れると思います...
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