4姉妹探偵団#9[Final] [ドラマ]
最終回ということになったが、よくもまあ9話も放送したもんだ、と思ったのが最初の感想でした。原作の「3人」を「4人」の姉妹にしたことが全く生かされていない(結局最後まで「企画ミス」だったということをアピールしただけ)し、ネタフリも中途半端で、ある意味では「ダメ物語」の見本市になった作品でした。更に今回の物語は渡邉睦月さんが得意とする屈折した愛を動機にしたが、アイデアをパクっただけで、全くこなされておらず、どこまでパクリ路線をやったら気が済むのだろうか?と呆れかえった物語でした。→去年の「週刊赤川次郎」に続いて、赤川次郎原作のドラマはこれで2本続けて大失敗ということになりました。(「週刊赤川次郎」は途中で見るのもバカらしくなったが、本作は夏帆ポンの主演なので、それだけで最後まで見ましたけど...)
夕里子につきまとうストーカーということで、もっと陰湿な事件になるのかと思ったら、国友をハメて個人的な屈折した愛を主張したかったという、もうどうでも良いようなもので、見ていて頭を抱えてしまった。
が、それも凶器のナイフや国友の衣服をもっと詳しく調べたら、国友が殺人を犯したかどうかは100%の断定は出来なくても、80%の可能性で分かるはず。ということで、マヌケ警察ということをアピールしたかったにしても、ちっとも笑えない寂しいバカ騒ぎでした。
拉致されたお姉ちゃんたちもお姉ちゃんで、余りにも個人的な思いで簡単に罠にはまってしまって拉致されるって、おばちゃんが「探偵団」と言ったが、お笑いトリオにもなり得ない... そんな中、珠美がヘアピンで手錠を外すのかと思わせたら、口だけと言うことで何も出来なかったって、ごく普通の姉妹である。こんな姉妹で「4姉妹探偵団」としておばちゃんは探偵事務所を始めると考えるなんて、完全に金持の道楽でしかないですなぁ。で、「金持の道楽」ほど邪魔なものは無いのですけど...
田渕かおりの元に乗り込んでいった夕里子はいつものように無鉄砲であるが、一対一で対峙するというのは(珍しく)よい展開だった。が、国友とお姉ちゃんたちが現れてからは、下手なドタバタ・コメディよりも酷いものになっちゃって...
ところで、今回の物語に夕里子の担任の先生が出てきたけど、何のために登場させたのでしょうか?ミスリードを担うにしたら見え見えだったのでそんなことは感じられず、おばちゃんにプロポーズというのはギャグにもなっていない。ということで、最終回も無駄なキャラクターがたくさんいたが、その代表になっただけでした。
で、「この4姉妹ならどんな事件も解決」って、完全に4姉妹に誤りがある。真理、綾子、珠美、夕里子の佐々本4姉妹ではなくて、愛、泪、舞、零の銭形(本家)四姉妹でしょう。また、夏帆ポンが零ちゃんだということから、「銭形零」をはじめとして「ケータイ刑事」から色々と引っ張ってきていたが、それらを上手く消化することができなかったため、面白さも生まれずに白けるだけとなり、「パクリ」(しかも空回りした)という言葉がこれほど上手く当てはまったというのは、ある意味凄い所でした。
で、最後に「DVD発売決定!」と言っていたが、2度も見る価値がない作品であるだけに、誰が買うのでしょうか?→夏帆ポンの動く写真集と思っても、夏帆ポンの他の出演作の方がはるかに見応えがあるし、資源の無駄遣いとしか思えないのだが...
夏帆ポン主演&亀を用意していたことから、最後に夕里子に「空飛ぶ亀」と言わせることを期待していたが、これには全く応えてくれなかっただけに、本当に何も残らなかったですね。ストーリーとしても、トリックとしても脚本が酷かったが、期待にも応えてくれないということで、「脚本は最悪だった」という言葉に尽きました。(ストーリーがボロボロだったからこそ、お笑いの方では期待に応えるべきであるが、それすら出来ないとなるとどうしようもない。が、ここまで酷い脚本でゴールデン・アワーのドラマを作ったということで、誰でもほんの少し勉強したら脚本家になれる、という希望を与えてくれた点だけは評価しても良いのかも...
最後に、夏帆ポンには「お疲れ様」と言いたいと思うが、それ以外にはとてもそんな言葉を掛ける気にはならないのも...
↓夏帆ポン関係
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