TwellV・神宮前名画座「FLYING LEATHERNECKS」 [映画(洋画)]
今週の神宮前名画座で放送されたのは、1951年のアメリカ映画「太平洋作戦」でした。この作品は、1955年の日本公開の時はそのタイトルであったが、1963年のリバイバル公開された時には邦題が「太平洋航空作戦」と変更された。
作品データを記しておくと、ビデオでの時間は98分ということになっているが、今回放送されたものは91分であった。原作はケネス・ガメット、監督はニコラス・レイ、脚本はジェームズ・エドワード・グラントとB・レイ・Jr.の2人、撮影はウィリアム・B・スナイダー、音楽はロイ・ウェッブである。そして出演は、ジョン・ウェイン、ロバート・ライアン、ドン・テイラー、ジャニス・カーター、ジェイ・C・フリッペン、ウィリアム・ハリガン、ジェームズ・ベル、バリー・ケリー、モーリス・ジャラ、アダム・ウィリアムス、たちである。
物語は、ガダルカナル島上陸作戦を描いた戦争映画である。戦闘シーンは当時のドキュメンタリー・フィルムを多く使っている。
1942年の夏、日本軍の攻撃を阻止し、一転して反攻に出るために、ハワイで猛訓練を行っていたアメリカ海兵隊VMF第247戦闘機中隊は、カービー少佐の指揮の下、ガダルカナル島上陸作戦に参加する。冷血な職業軍人であるカービー少佐に隊員たちは不満を持つことになる。が、カービー少佐の主張した作戦が上手くいくと、中佐に昇進すると共に、隊員たちも次第に理解していくことになったが...
戦争映画にしたら、登場人物たちがやたらとのんびりしていて、緊張感が無く、緊迫感も全くない。前線にいる部隊という感じが伝わってこないのは辛い所である。戦闘機も当時のドキュメンタリー・フィルムを流用しているということで、本物という迫力はあるが、物語で言おうとしていることをストレートに表現していないし、これという訴求ポイントも無い。
更に、今回の放送はカラーでの放送であったのだが、着色処理を行ったボケボケの映像だったということもあって、かなり見づらかった。映像が見づらいということに加えて、ストーリーの方にも冴がないため、こんな作品もあるのか、というだけでした。(毎週、これぞという名作を放送している「神宮前名画座」であるが、今回は完全にハズレでした。)→まあ、こういう時もあるでしょうね。
一応本作は、戦争映画として捕らえるのではなく、戦闘シーンのみを当時のドキュメンタリー・フィルムだと思って、資料というように解釈して、そこを見るということでよろしいかとと...
来週は、1949年の「私を野球につれてって」ということで、ここのところ続いた戦争映画からジャンルが変わります。主題歌は大リーグではお馴染みのあの曲であり、明るく楽しいミュージカル・コメディの傑作です。
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