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ZZ TOP『RIO GRANDE MUD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年に発表された彼らの2nd.アルバムである。1st.アルバムではブルース・ロックという内容であったが、本アルバムではそのブルース・ロックのテイストを残しながらも、ロックンロールの方にシフトしたアルバムである。サウンドはシンプルであるが、しっかりとした魂を持ったものであり、なかなか熱くさせてくれるものである。セールスの方は、'80'sになってからの彼らと比べると、かなり低調であったが、彼らのスタンスをしっかりと見せていて、後の彼らの基本がここにはある。1曲目を除いて他は彼らのオリジナルであり、全体的にはミディアムからスロー気味のナンバーが多いが、それだけじっくりと聴かせてくれるアルバムに仕上がっている。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでは最高位104位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Francine』『Just Got Paid』『Mushmouth Shoutin'』『Ko Ko Blue』『Chevrolet』『Apologies To Pearly』『Bar-B-Q』『Sure Got Cold After The Rain Fell』『Whiskey'n Mama』『Down Brownie』。

この中からシングル・カットされたのは『Francine』であり、Billboardのシングル・チャートで最高位69位を記録している。(ビッグ・ヒットとは言い切れないが、存在感を示すには十分なスマッシュ・ヒットになった。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Just Got Paid』『Mushmouth Shoutin'』『Apologies To Pearly』『Sure Got Cold After The Rain Fell』『Down Brownie』。特に『Mushmouth Shoutin'』はブルースそのものといったような曲であり、これと『Sure Got Cold After The Rain Fell』の2曲はじっくりと聴かせてくれるナンバーである。

ブルースとロックの融合ということは1st.アルバムで十分にその成果を出した彼らであるが、本アルバムでは、ブルースはブルース調をたっぷりと出していて、それでいてロックにスタンスを置いた曲ではパワフルで力強いロック・サウンドを聴かせてくれている。

'80's以降のシンセサイザーを派手に使ったエレクトリック・ロックの彼らのサウンドとはかなり違ったサウンドを聴かせてくれるが、彼らの原点はブルース・ロックであり、本アルバムはそれを知るということでは、完成度も高く、じっくりと聴き込みたくなるアルバムである。

 

Rio Grande Mud

Rio Grande Mud

  • アーティスト: ZZ Top
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1995/03/01
  • メディア: CD


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