「まむしの兄弟」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第20弾(この大台に乗りました。)として取り上げる作品は、1971年~1975年の間に製作された「まむしの兄弟」シリーズです。(東映京都の作品である。)また、1997年には'90'sという時代に合わせてリメイク作品が製作されている。(一応、番外扱いということにして、最後に記すことにする予定です。)
このシリーズは、前科12犯の「ゴロ政」(政次郎)と兄弟分の「不死身の勝」がコンビを組んで暴れ回るアクション・コメディであり、痛快な作品群である。主演は菅原文太(ゴロ政)と川地民夫(勝)であり、この2人のコンビが実に良い味を出している。作品の方は、'60'sの東映任侠映画の雰囲気をもちつつも、'70's作品らしい自由奔放なノリがあり、更にコメディ・タッチというスパイスが利いていて、なかなか面白くまとめられている。また、菅原文太は本作によってコミカルな芝居を見せるようになり、これは後の「トラック野郎」シリーズでのコミカルな作品に繋がることにもなっただけに、チェックしておいてよい作品でもある。。
初回となる今回は、いつものようにシリーズ作品の簡単なおさらいです。
本シリーズは全8作が製作されている。製作順に作品タイトルと製作年を記すと、以下の通りである。シリーズ第1作「懲役太郎・まむしの兄弟」(1971年)、シリーズ第2作「まむしの兄弟 お礼参り」(1971年)、シリーズ第3作「まむしの兄弟 懲役十三回」(1972年)、シリーズ第4作「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」(1972年)、シリーズ第5作「まむしの兄弟 刑務所暮し四年半」(1973年)、シリーズ第6作「まむしの兄弟 恐喝三億円」(1973年)、シリーズ第7作「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」(1974年)、シリーズ第8作(最終作)「まむしと青大将」(1975年)。
また、リメイク作は「まむしの兄弟」(1997年)である。尚、この作品では、ゴロ政を柳葉敏郎が、勝を中村繁之が演じている。'90's風にアレンジしているものの、やはり'70'sという時代特有に融け合った雰囲気とは別ものになっていて、1作しか製作されなかったのも、雰囲気が違いすぎていたためであって、当然かと...
次回からは、順を追ってシリーズ作品について述べていくことにする。
↓全てビデオです。(DVD化されていません)
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